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縁側をご利用いただく際のルール&マナー集を用意いたしました
ユーザーの皆様に楽しくご参加いただけるよう、主に投稿時の注意点などをまとめています。
ご投稿の前には必ずご一読をお願いいたします。詳しくはこちら⇒「縁側 ルール&マナー

紹介文

お勧め頂ける方があって、旧 Fotopus(フォトパス)の「花コミュ掲示板」に私が立てた 「花撮りのためのグッズとチップス」 というトピックの書き込みを元に内容を膨らませて、「メカロクの 偏屈カメラ術 【前篇】」 と題する書籍を、2019年12月1日に発行し、2020年6月1日に <改訂 第1版> を発行しました。

 書籍とはいっても、Microsoft Word で作ったデジタル書籍で、ご希望者に、E-メールに添付して無償配布するものです。

 私は、カメラ弄りの経験だけは長いのですが、「美的(芸術的)センス」 なるものが大きく欠けていて 「芸術面」 について語ることはできないので、書名も 「芸術面」 を含む 「写真術」 ではなく、「自己流の 「技術面」 だけ」という意味を込めて、「偏屈カメラ術」 としました。 詳しくは[常設]スレッド参照。

 本書の記載内容を少しずつご紹介しますので、ご意見やご質問などをお寄せ下さい。

  • 「メカロクの 偏屈カメラ術」の掲示板
  • 「メカロクの 偏屈カメラ術」の投稿画像
「メカロクの 偏屈カメラ術」の掲示板に
「メカロクの 偏屈カメラ術」の掲示板に新規書き込み


【レス内容】 2020/07/11 21:59 書込番号:23527581

ranko.de-su さん

「深度合成」モード設定の手順は、次の通りです。
 1.対応レンズを装着する。
  *対応レンズを装着しないと、5.で「Focus BKT」がグレーアウトして選択できない。
 2.「MENU」ボタンを押す。
 3.「(「カメラ」アイコン)2」を選ぶ。
 4.「ブラケット撮影」を選び「On」にする。
 5.「Focus BKT」を選び「On」にする。
  *「Focus BKT」は最下段にあるので、「上」ボタンを押すと一発で移動できる。
 6.「Focus BKT」画面で「深度合成」を選び「On」にする。
 7.「OK」ボタンを5回押して「ブラケット撮影」に戻る。
  *必ず「OK」ボタンで戻ること。シャッターボタン半押しなどで「MENU」を抜けると、設定が有効にならない!

なお、6.の「Focus BKT」画面では「撮影枚数」「フォーカスステップ」「(フラッシュ)充電待ち時間」の設定もできますが、取り敢えず初期設定のままで試して見てください。

上記の通り、「深度合成」モード(「フォーカスブラケット」モードも同じ画面で設定)は、メニュー階層が深くて設定に手間が掛かるので、多用する場合は、カスタムモードに登録して置くと、簡単にセットできて便利です。

その他、ピントの合わせ方/合成後の画像範囲を示すガイド線を見易くする方法/保存されるファイル/被写界深度のコントロール/撮影枚数と充電待ち時間/PC での「深度合成」/動くものの「深度合成」・・・などなど、使いこなすためには様々な調整が必要になりますが、全てをご説明するには膨大過ぎるため、ご質問頂ければ、それにお答えする形とさせて頂きますので、ranko.de-su さんに限らず、どなたでも、お気軽にご質問ください。

<制限文字数の関係で、【本書の記載内容】はレスに回します。>

2020/7/25 09:13  [2322-32]   


【本書の記載内容】

D.こだわり
 D.2 深度合成
  D.2.1 設定と撮影の手順

 「深度合成」モードを搭載している OLYMPUS μ4/3 機は、E-M1/E-M1 MarkII/E-M1 MarkIII/E-M1X/E-M5 MarkII/E-M5 MarkIII の6機種で、「深度合成」モード設定の手順は、次の通りです。
  *E-M1 と E-M5 MarkII は、発売後に追加された機能のため、ファームアップ(ファームウェアのアップデート)が必要。
 1.対応レンズ(後述)を装着する。
  *対応レンズを装着しないと、5.で「Focus BKT」がグレーアウトして選択できない。
 2.「MENU」ボタンを押す。
 3.「(「カメラ」アイコン)2」を選ぶ。
 4.「ブラケット撮影」を選び「On」にする。
 5.「Focus BKT」を選び「On」にする。
  *「Focus BKT」は最下段にあるので、「上」ボタンを押すと一発で移動できる。
 6.「Focus BKT」画面で「深度合成」を選び「On」にする。
 7.「OK」ボタンを5回押して「ブラケット撮影」に戻る。
  *必ず「OK」ボタンで戻ること。シャッターボタン半押しなどで「MENU」を抜けると、設定が有効にならない!

 なお、6.の「Focus BKT」画面では「撮影枚数」「フォーカスステップ(Fs)」「(フラッシュ)充電待ち時間」の設定もできますが、取り敢えず初期設定のままで試して見てください。

 上記の通り、「深度合成」モード(「フォーカスブラケット」モードも同じ画面で設定)は、メニュー階層が深くて設定に手間が掛かるので、多用する場合は、マイセットやカスタムモードに登録して置くと、簡単にセットできて便利です。
  *因みに、「深度合成」大好き人間の私は、E-M1 ではマイセット4つの内2つを、E-M1 MarkII ではカスタムモード3つの内
   2つを、それぞれ 60mm MACRO 用と 300mm F4 PRO 用の「深度合成」モードに割り当てている。
  *かなり草臥れてしまった E-M1 の代わりに E-M5 MarkIII を導入したところ、「深度合成」モード撮影が E-M1 よりも
   遣り易いだけでなく合成待ち時間も大幅に短縮されたので、300mm F4 PRO 以外(殆ど 60mm MACRO)での
   「深度合成」モード撮影は、合成コマ数を 8 コマ以外にしたい場合を除いて E-M5 MarkIII に任せることにして、
   E-M1 MarkII では、「深度合成」モードのカスタムモードへの割り当てを 300mm F4 PRO 用の1つだけに絞り、
   残りの2つは「プロキャプチャー H」モードと「静音連写 L」モードを割り当てるように変更した。

 「深度合成」モード対応のレンズは、2020 年 5 月 20 日時点で、次の9本で、他のレンズでは「深度合成」モードでの撮影はできません。
  *「深度合成」モードを搭載している機種でも、旧いカメラと新しいレンズの組合せでは、カメラのファームアップを行わないと
   対応できない組合せや、ファームアップを行っても対応できない組合せもある。
 M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
 M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
 M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
 M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

 上記設定と対応レンズの装着後、フレーミングとピント合わせをして1回全押しすれば、8回(*1)シャッターが切れ、黒バックに「処理中」の文字と進行状況を示すバーが表示された画面が数秒続いた後で、合成済みの画像が表示される筈です。
  *1:E-M1 MarkII Ver.3/E-M1 MarkIII/E-M1X は、 3〜15 回の中から任意の回数(撮影枚数)を選べるが、
    初期設定は8回のため、特に必要がない限り、以降も8回として説明する。
  *少なくとも慣れるまでは、三脚とリモートケーブルの使用がお勧め。
   ・カメラが動いた場合、ブラケット画像には「ぶれ」が認められなくても、コマごとに画像位置がずれて写るため、
    合成に失敗したり、正確に合成できなかったり・・・の原因になる。
  *8回撮影するため、単写より時間が掛かるが、電子シャッターでの撮影になるため、シャッター音はしないので、
   撮影中にうっかりカメラを動かさないように注意が必要。
   ・「処理中」の文字が表示されたら、カメラを動かしてもOK。実際にはもう少し早くても良く、経験を積めば
    そのタイミングも自然に体得できる。
  *手押しで全押し直後に指を勢いよく離す方を見掛けるが、上記の通り未だ撮影が続いているので、手押しの場合は
   撮影が終わるまで押し続けるか、離す場合はそっと離す方が無難。
  *撮影確認が「Off」の場合は、合成済みの画面は表示されない。
  *なんらかの理由(*2)で合成に失敗した場合は、「画像が合成できませんでした」と表示される。
  *2:経験上、撮影中に、被写体やカメラがある程度以上速く動いたり、被写体の一部が他の部分とは異なる動きをした
    場合が殆どで、被写体全体が同じ方向にゆっくり動いたり、カメラがゆっくり動いた場合は、合成されることが多い。

2020/7/25 09:40  [2322-33]   

メカロク さん  

2020/7/25 10:46  [2322-34]  削除

<P-D.2 #10> <P-D.2 #20> <P-D.2 #30> <P-D.2 #40>


<本スレッドの「【レス内容】 2020/07/11 21:59 書込番号:23527581」と直接の関係はありませんが、
 「深度合成」の基礎に関する 【本書の記載内容】 の転載を暫く続けます。>


D.こだわり
 D.2 深度合成

 「深度合成(被写界深度合成/焦点合成/多焦点合成/Focus Stacking)」とはどのようなものかというと、E-M1 MarkII Ver.3 のサイトでは次のように説明しています。
   https://olympus-imaging.jp/product/dslr/
em1mk2/feature5.html

  8枚の写真を撮影し、手前から奥までフォーカスがあった写真をカメラが自動で合成する深度合成モードを搭載。(中略)
  (1)高倍率のマクロ撮影:絞りを絞っても手前から奥までピントの合った写真を撮ることができない。
  (2)深度合成モード:最小絞り(F22)を超える被写界深度と回折の影響がない高解像を同時に得ることができる。
    さらに背景をぼかしたまま被写界深度を深くすることができる。

 私は、「第20回 オリンパス ズイコークラブ 湘南支部 写真展」(2018 年 1 月開催)の「自由の部」展示写真(画題:不思議を紡ぐ <深度合成 習作−3>(*1) /3枚組写真)の下に、次のような説明カードを付けました。手前味噌ですが、この方が少しは解り易そうな気がします。
  *1:「深度合成 習作−3」というからには「−1」も「−2」もある訳で、前々年も前年も「深度合成 習作」を展示していて、
    同じような説明カードを付けた。なお、「第19回」(2019 年 1 月)は「深度合成」以外の写真も混ぜたが、
    「第22回」(2020 年 1 月)は「深度合成」写真のみの展示に戻し、講師指導で「習作」は外したものの、
    9枚組の「不思議を紡ぐ−4 <深度合成>」とした。

  「深度合成」とは、ピントの位置を前後に少しずつずらしながら撮影を行い、撮影した画像の中から、
  微小部分ごとにピントが最も良い画像を選んで合成するもので、通常の撮影に較べて、被写界深度
  (ピントが合っていると見做せる奥行方向の範囲)が深い、精細な写真を得ることができます。
  被写界深度の調整は、絞りの調節でも可能ですが、絞りを開けると、主被写体のピントが欲しい部分まで暈けるとか、
  絞りを絞ると、暈したい部分までピントが合うとか、希望よりもボケが小さくなるとか・・・の不具合が生ずることも
  ありますし、絞り過ぎると却って不鮮明になる、「小絞りボケ」という現象もあります。
  しかし、「深度合成」なら、設定次第で、主被写体の必要な部分だけを精細に描写し、その他の部分は、
  絞りを開けて撮ったように暈すこともできます。
  なお、冒頭の説明の前半部分(撮影)だけ自動化されたカメラと、後半部分(合成)まで自動化されたカメラがあり、
  今回使用したカメラは後者です。

 展示写真3枚にも、それぞれ説明カードを付けていますので、ついでといっては何ですが、写真とともに紹介します。

 先ず1枚目です。<P-D.2 #10>
      斑猫(はんみょう)
  「深度合成」というと「全身にピントが合った昆虫写真」を思い浮かべるくらい、「昆虫」と密接な関係をもって発展してきた
  技術ですが、ピント位置を少しずつ正確に動かしながら何枚もの写真を撮る作業は、膨大な時間と労力を要する
  大変な作業で、生きた昆虫を「深度合成」することは夢のまた夢だったようです。
  しかし、現在では、生きた昆虫でも、僅か1秒程度静止していて呉れれば、カメラが自動的にピントを移動しながら8枚の
  写真を撮り、数秒で合成して呉れます。この斑猫は、なかなか近寄らせて呉れなかったので、超望遠レンズ(420mm)を使い、
  しかも手持ちで撮影して、この程度の合成結果を得ることができました。 良い時代になったものです。
  展示写真は、カメラ内で合成された写真ではなく、前後を暈かして主役を引き立てるため、自動撮影された8枚の内の
  手前側1枚と奥側2枚を除く5枚を、パソコンで合成しています。

 続いて2枚目です。<P-D.2 #20>
      伊吹麝香草(いぶきじゃこうそう)
  伊吹麝香草という小低木の、小さな小さな花の蕊に着いた水滴を、できるだけ精細に描写するために、
  「深度合成」撮影したもので、1枚目よりも強く暈けを意識しています。
  この展示写真も、カメラ内で合成された写真ではなく、自動撮影された8枚の内の一番奥側1枚だけを除いた7枚を、
  パソコンで合成しています。
  一番奥側の1枚を除いたことで、背景の「丸ボケ」の濁りが取れて、スッキリしたようです。

 最後に3枚目です。<P-D.2 #30>
      風車(かざぐるま)
  撮影中に被写体が動くと、合成できなかったり、合成できても部分的に多重写りになったりで、多くの場合は
  「失敗写真」になります。
  この写真は、その多重写りするという欠点を逆に利用して、回転している風車を「深度合成」撮影することで、
  不思議な形を創り出したものです。
  パソコンでの合成では、カメラ内合成とは全く異なる結果になったため、この展示写真だけは、カメラ内合成写真を
  調整したものです。

 なお、「課題写真」の「プロキャプチャー/7枚合成(トンボの飛翔写真)」<P-D.2 #40>は、「ピントをずらして連写した写真(当然、暈けた写真も混じっています)でもこれだけ合成できるなら、ピントをずらさない連写写真でも「深度合成」用ソフトで合成できるのではないか?」と考えて試したものです。

2020/7/25 10:56  [2322-35]   

<P-D.2.1 #10> <P-B.5.4.3 #20>


D.こだわり
 D.2 深度合成
  D.2.2 ピントの合わせ方

 ここでは、「深度合成」モードで撮影するためのピントの合わせ方についての話をします。

 「深度合成」モードの場合の、自動的に移動するピント位置は、次の通りです。
  1コマ目:ピントを合わせた位置そのまま。
  2コマ目:1コマ目よりもかなり近距離側。
  3コマ目:1コマ目と2コマ目の中間。
  4コマ目:1コマ目よりも遠距離側。
  5〜8コマ目:4コマ目よりも遠距離側に、順番に移動。
   *8コマ以外の場合については、確認できていないが、近距離側に移動するコマ/遠距離側に移動するコマ の比率は
    似たように設定されている筈。

 <P-D.2.1 #10> は、ステンレス製直定規を「深度合成」撮影し、8コマのブラケット画像を撮影順に並べて、各コマの(奥行き方向の)ピント位置をオレンジ色の丸で示して折れ線グラフ状にしたもの(右端は合成画像)で、ピント位置が上記のように移動していることが良く判ります。1コマ目を3コマ目と4コマ目の間に移動して考えると、オレンジ色の丸は右上がりのほぼ直線で、右に行くほど僅かずつお辞儀しているようですが、この添付写真でも判る通り、写真には(ピント位置には関係なく)近いほど大きく写り遠いほど小さく写る(遠近感が出る)ので、この点を考慮する(目盛が等間隔になるように補正して考える)と、ピント位置の移動量は、近距離側から遠距離側(2>3>1>4>5・・・8コマ目)に行くに従って、次第に大きく(グラフにすると逆放物線に近い形状に)なっていると考えられます。
  *撮影距離と被写界深度の深さの関係に似ているようだが、詳しいことは掴めていない。

 従って、ピントを最も中てたい部分にピントを合わせれば良いことが多いのですが、前出の <P-D.2 #10>(*1) のような場合は、最初のピント位置を変更する必要があります。
  *1:定石通り「目」にピントを合わせると、綺麗な模様がある背中(閉じた翅)の手前の方は暈けてしまうとともに、
    暈かしたい背景にピントが合ってしまうため、胸部と腹部の境目(翅の付け根)辺りにピントを合わせている。

<<P-D.2 #10> は一つ前のレスに添付してあります。>

 ところで、ドアップの時は特に、AF では希望する位置にピントが合わないことも多いですよね!? E-M1のファームアップで「深度合成」機能が搭載された直後のことですが、試しに「S-AF+MF」モードを使って MF でピントを微調整してレリーズして見たら、2枚目以降はピントリングを回さなくてもちゃんとピント移動して呉れましたし、「それなら!」と「MF」モードも試して見たら、意外なことに、こちらでもピント移動して呉れました! つまり、AF ではピント精度に不安がある場合などに、「S-AF+MF」モードや「MF」モードでピント調整しても、「深度合成」モードは正常に働くということです。

 なお、「深度合成」モードでは、2コマ目と3コマ目は、ピントを合わせた位置よりも近距離側にピントが移動しますが、「最短撮影距離」でピントが合うように調整すると、それよりも手前にはピント移動できず、手前側の被写界深度は深くならない筈なので、特別な意図がない限り、「最短撮影距離」でピントを合わせての撮影は避けてください。
  *例えば、60mm MACRO のフォーカスリミットで「1:1」までワープした時には、ピントリングを回して赤い指標
   (既出 <P-B.5.4.3 #20> の「D」)を少しだけ手前に戻し、その位置で目的の場所にピントが合うように、カメラを移動する。
   ・私は、「1:1.3」位置(Fs が大きい時)〜「1:1.0」と「1:1.3」の中間位置(Fs が小さい時)を目安にしている。
   ・三脚撮影の場合は、撮影中に、撮影倍率や撮影距離を示す赤い指標が動くのが見える(*1)ので、これで、
    その時の条件では、近距離側にどの程度余裕を見ておけば良いか判断できる。
  *1:8コマ目(最遠)の撮影距離は撮影後に確認できるが、2コマ目(最近)の距離は撮影中でないと確認できない。

2020/7/25 11:17  [2322-36]   

<P-D.2.3 #10> <P-D.2.3 #20> <P-D.2.3 #30> <P-D.2.3 #40>

D.こだわり
 D.2 深度合成
  D.2.3 効果を実感し易い撮影例

 では、初めて「深度合成」モードを試される場合の、効果を実感し易い撮影例を紹介します。これは、E-M1 のファームアップで「深度合成」モードが追加された直後に、手持ちで物差を2回試写したもので、レンズは 60mm MACRO 単体、絞りは「F8」、撮影枚数は「8」(変更不可)で、Fs(フォーカスステップ)は初期設定の「5」です。
 <P-D.2.3 #10>:1回目の1コマ目
   *ピントは、「20」の中心に合わせている。
 <P-D.2.3 #20>:1回目の合成画像
   *被写界深度は1枚目よりも明らかに深くなっている。なお、手前側を狭くしても遠方側を
    もう少し向こうまで入れるべきだった。
 <P-D.2.3 #30>:2回目の1コマ目
   *ピントは、「25」の中心に合わせている。
 <P-D.2.3 #40>:2回目の合成画像
   *1回目よりも撮影倍率がやや大きい分、被写界深度はやや浅くなっているが、1コマ目よりも明らかに深くなっている。

2020/7/25 11:26  [2322-37]   

<P-D.2.4 #10> <P-D.2.4 #11>


D.こだわり
 D.2 深度合成
  D.2.4 写る範囲は狭くなる

 カメラ内で「深度合成」する際には、「最大で7%のトリミング」(*1)が行われるとされているので、ここでは、「深度合成」モード撮影時のフレーミングの注意点の話をします。
  *1:測定したことはないが、「合成」画像は、ピントを合わせた1コマ目を基準に縦横それぞれ最大7%トリミングされる
    (画角が狭くなる)ものと解釈している。トリミングされていることは既出 <P-D.2.1 #10> でもハッキリ判る。

<<P-D.2 #10> は二つ前のレスに添付してあります。>

  *トリミングされても、合成画像のサイズ(画素数)はトリミング前のサイズを保っているので、「デジタルテレコン」と
   同様に画素補間しているものと考えられる。
  *既述の通り、「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」にも「深度合成」機能が搭載されたので、カメラ内「深度合成」画像と、
   後述するフリーソフト「CombineZP」/「Olympus Workspace」/「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」
   それぞれで同じ画像(カメラ内「深度合成」用ブラケット画像)8コマから「深度合成」した画像を較べて見た結果、
   画角の広さは、次のようになった。
    「CombineZP」≒「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」>「Olympus Workspace」>カメラ内「深度合成」

 これは、ピント移動に伴う撮影倍率の変化や、カメラや被写体が動いたための画像位置のズレを自動的に合わせて合成するが、そうすると、画像周辺では8コマ分の画像が揃わず、不完全な画像になるために切り捨てるものと推測しています。

 このため、撮影時には、このトリミング分を見込んでフレーミングしないと、出来上がった「深度合成」画像では、肝心な部分が写っていない!・・・ってことになり易く、ファインダーや背面モニターなどには、どこまで写るかの目安も何も表示されないので、私の場合は、何時まで経っても、「アレッ! 切れちゃった!」がなくなりませんでした(汗) みなさんも十分にご注意ください。

 という訳で、OLYMPUS には、「大体でイイので写る範囲の目安をフレームで示して欲しい。」と要望していましたが、E-M1X でこのフレーム(ガイド線)が追加され、E-M1 MarkII Ver.3 や E-M5 MarkIII でも追加されました。しかし、黒くて細いフレーム <P-D.2.4 #10> のため、見難い(*2)のが何とも残念です。
  *2:E-M1X が「オリンパスプラザ東京」に展示された際に、「深度合成」モードを試して見たところ、
     ある筈のガイド線が見当たらず、近くのスタッフに訊ねたら、その方にも見えなかった(つまり私だけではない)
     ようで、他のスタッフを呼んで来て呉れ、その方の説明で、細〜い黒線で表示されていることがやっと判ったが、
     今でも、黒っぽい画面の場合は見えずに困っている。
  *上記は、私が(上記 OLYMPUS のスタッフも?)既にある機能を見落としていたもので、本書 <初版> 発行を優先して
   暫定的に決めていた E-M5 MarkIII の設定を遣り直しているとき、「MENU」>「カスタムメニュー(「歯車」アイコン)」>
   「D3 表示/音/接続」>「ガイド線設定」の[表示色]で、色相(R/G/B 各 0〜255 の 256 段階)と不透明度
   (5% ピッチで 20〜100% の 17 段階)を指定できることに気付き、E-M1 MarkII にも同じ機能があることを確認した。
   なお、E-M1 や E-P5 では見付からなかった。
  *[表示色]には「プリセット 1」と「プリセット 2」があるので、私は、取り敢えず、「プリセット 2」を
   [R:0/G:255/B:0/α(不透明度):75%]<緑色> に設定変更して運用中で、殆どの場面でかなり見易くなった
   <P-D.2.4 #11> が、ごの通り AF ターゲットの色も殆ど同じ色になるため、合焦時に AF ターゲットの色が
   ハッキリ変わる(初期設定では 黒に近い灰色 > 緑色 )方が使い易い方は、緑系以外の色にした方が良さそう。
   なお、「プリセット 1」は初期設定[R:38/G:38/B:39/α:75%]<黒に近い灰色> のままにしているが、
   「プリセット 2」では見難い場合に備えて、別の色に変更するかも?

2020/7/25 12:09  [2322-38]   


D.こだわり
 D.2 深度合成
  D.2.5 保存されるファイル

 ここでは、「深度合成」モードでの撮影時に保存されるファイルについての話をします。

 「画質モード」が「JPEG+RAW」のときは、8コマのブラケット画像は JPEG と RAW が1枚ずつ保存され、合成画像は JPEG だけで RAW は保存されないので、1回の「深度合成」撮影のファイル総数は17枚になります。
  *私は試していないが、「画質モード」が「RAW」のみの場合も同じ(JPEG も保存される)らしい。

 このため、カメラ内「深度合成」画像を調整(編集)する際には 画質が劣化し易い JPEG を弄ることになるので、私は、「深度合成」モードの際は、最高画質の「L-SF+RAW」にしています。
  *通常モードの場合、JPEG 画像は現像するか捨てるかのセレクト時と現像の参考に使うだけなので、かなり落として
   「M-N」にしている。
  *画質を都度設定するのでは、設定し忘れたり戻し忘れたりすることが避け難いが、画質を含めてマイセットや
   カスタムモードに登録して置くと、その心配はなくなる。

 ブログに掲載したり写真クラブの例会に提出したりする場合は、カメラ内「深度合成」画像(JPEG)を編集(「SILKYPIX」では、これも「現像」と呼ぶ)したもので済ませますが、写真展に出展するなど特別の場合は、原則として、ブラケット画像(*1)を RAW 現像して TIFF 出力し、後ほど紹介するフリーソフト「CombineZP」で合成後 JPEG 出力(*2)、「SILKYPIX」で TIFF に再変換してから再編集(再現像)して来ました。
  *1:この時は、被写界深度調整のために、一部のコマを除外して合成することが多い。
  *2:TIFF 出力もできるが、出力した TIFF ファイルが、何故か他のソフト(SILKYPIX/OLYMPUS Viewer など)で開けない。
  *「Olympus Workspace」も「ver.1.1」で「深度合成」が可能になり、しかも、RAW ファイルから直接合成できるため、
   RAW 調整後「深度合成」して TIFF 出力し、「SILKYPIX Developer Studio Pro」で再編集すれば、手間が減る上に
   画質面では上記方法よりもかなり有利になる筈なので、今後はこの方法を採用することが多くなりそう。
  *既述の通り「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」でも「深度合成」可能になり、「Olympus Workspace」と同様に
   RAW ファイルから直接合成でき(出力は TIFF か PNG)、合成後にソフトを閉じることなく、合成後の画像を
   引き続いて現像(調整)できる上に、「Olympus Workspace」よりも調整機能が多いし、使い慣れてもいるので、
   今後は「SILKYPIX Developer Studio Pro 10」の方が出番が多くなりそう。
   RAW ファイルから直接合成する場合の合成時間は、「Olympus Workspace」の 10 倍以上も掛かるが、このようなことは
   年間でも精々20回程度なので、已むを得ないとせざるを得ない。
   なお、JPEG ファイルを PC で「深度合成」する機会はこれよりも多いが、この場合の合成時間は「Olympus Workspace」と
   殆ど同じであり、問題はない。

2020/7/25 12:28  [2322-39]   


D.こだわり
 D.2 深度合成
  D.2.6 三脚などの使用がお勧め

 実は、初めての「深度合成」実戦では、無謀にも、60mm MACRO に中間リングを挟んで、霜の結晶の「等倍超撮影」に「手持ち」で挑んだのですが、「合成に失敗しました」を連発されました(汗)

 これに懲りて、以後は「三脚使用」を基本にし、三脚の高さが足りない/脆い地質の斜面などで三脚が安定しない/三脚を立てている間に逃げられる/他の機材を優先して三脚を持って来なかった・・・などで三脚が使えず、仕方なく手持ち撮影することもある程度でしたが、その後、慣れるに従って段々横着になり、現在では、殆ど手持ち撮影に戻ってしまいました(汗)

 しかし、「手持ち深度合成」撮影にかなり慣れた今でも、空中戦では「合成に失敗しました」が出ることもあるし、出ないまでも、「ブラケット撮影」分の各コマをパラパラ漫画的に連続再生すると、電子シャッターに依る「こんにゃく現象(ローリング歪み)」なのか、一部のコマの中の一部分が歪んでいることもあり、「合成結果にも悪影響を与えているのではないか?」と考えられるので、「手持ち深度合成」撮影が避けられない場合でも、カメラを地面に直置きするか地面に直置きした掌・足・ビーンズバッグ・カメラバッグなどに載せる/両肘(不可能なら片肘)を地面や立てた膝などで支える/立ち木や柵などにカメラ・レンズ・身体などを押し付ける・・・など、「カメラができるだけ動かないような対策を講じることが通常撮影の場合以上に大切!」と感じています。
  *2019年10月末頃から、「B.10.2 低位置マクロ撮影に適した三脚」で紹介した、「Velbon フリーアングル雲台 V4-ユニット」を
   搭載した三脚を持ち出し、「V4-ユニット」の先(雲台部)を被写体に近づけて、この上にカメラかカメラを持った手を
   載せての撮影を始めたが、手持ち撮影の機動性を余り損なわず、かつ主被写体に繋がる他の部分に触れずに、
   カメラを主被写体に近付けることができる場合が多く、朝露などをドアップで撮るには具合が良い。

 また、IS(手ぶれ補正)は、「ブラケット撮影」分の1コマ1コマの「手ぶれ」補正には非常に有効ですが、コマ毎の「画像位置のずれ」防止には余り効果がないようで、下手すると「合成に失敗しました」が出るし、出なくても合成結果に悪影響を与える可能性があるので、できるだけ三脚とリモートケーブルを使用し(*1)、三脚が使用できない場合でも、カメラができるだけ動かないようにすることは、やはり大切と考えます。
  *1:私の三脚が余り頑丈なものではないことに加え、「V4-unit」を使っていて、カメラ取付部はちょっとした力でも
    動き易いので、リモートケーブルが(忘れたなどで)使えない場合は、「三脚使用で手押しレリーズするよりも、
    充分に対策した上での手持ち撮影の方が良い結果が得られる。」と感じるし、上記の三脚雲台部に手を載せる
    方法の方が、より良いと感じる。

 なお、「連写中手ぶれ補正」を「IS 優先」に変更して見たところ、1コマ目はイメージセンサーを中央にリセットせずに撮影し、2コマ目以降は都度リセットして撮影するのか、或いはその逆なのか、1コマ目と2コマ目以降とで画像位置が大きくずれることが多く、少なくとも「深度合成」の場合は、「連写速度優先」のままの方が失敗し難いと感じました。
  *実をいうと、私の E-M1(主として 60mm MACRO での「深度合成」モード撮影に使用)は、「深度合成」モード時の
   IS が不調のようで、上記の「連写中手ぶれ補正」を「IS 優先」に変更して見た時と同じような挙動をするので、
   「深度合成」モード時は IS を「OFF」にしている。
    ・既述の通り、現在では E-M5 MarkIII に代変わりしていて、IS は「AUTO」で「連写速度優先」にしている。


<「D.2 深度合成」には、さらに下記のような内容を記載していますが、文字数が膨大な上に、
 内容的にも「基礎」とは言えないものが多くなって来ますので、このスレッドへの転載は見送ります。
 下記内容にご興味のある方は、常設スレッド「「紹介文」 の補足説明」をご覧頂き、
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  D.2.7 被写界深度のコントロール
  D.2.8 撮影枚数と充電待ち時間
  D.2.9 デジタルテレコン併用
  D.2.10 中間リング併用
  D.2.11 ちょっと変わった用途
  D.2.12 フォーカスブラケット
  D.2.13 PC で深度合成(CombineZP)
  D.2.14 PC で深度合成(Olympus Workspace)
   D.2.14.1 ダウンロードとアップデート
   D.2.14.2 特徴と注意点
  D.2.15 ブラケット画像の取捨選択で 被写界深度を調整
  D.2.16 動くものの 深度合成など
   D.2.16.1 動くものを 深度合成すると?
   D.2.16.2 深度合成ソフトの 変わった使い方
  D.2.17 その他の注意事項
  D.2.18 最強のジャスピン画像獲得方法?

2020/7/25 13:14  [2322-40]   


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