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縁側をご利用いただく際のルール&マナー集を用意いたしました
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ご投稿の前には必ずご一読をお願いいたします。詳しくはこちら⇒「縁側 ルール&マナー

紹介文

お勧め頂ける方があって、旧 Fotopus(フォトパス)の「花コミュ掲示板」に私が立てた 「花撮りのためのグッズとチップス」 というトピックの書き込みを元に内容を膨らませて、「メカロクの 偏屈カメラ術 【前篇】」 と題する書籍を、2019年12月1日に発行し、2020年6月1日に <改訂 第1版> を発行しました。

 書籍とはいっても、Microsoft Word で作ったデジタル書籍で、ご希望者に、E-メールに添付して無償配布するものです。

 私は、カメラ弄りの経験だけは長いのですが、「美的(芸術的)センス」 なるものが大きく欠けていて 「芸術面」 について語ることはできないので、書名も 「芸術面」 を含む 「写真術」 ではなく、「自己流の 「技術面」 だけ」という意味を込めて、「偏屈カメラ術」 としました。 詳しくは[常設]スレッド参照。

 本書の記載内容を少しずつご紹介しますので、ご意見やご質問などをお寄せ下さい。

  • 「メカロクの 偏屈カメラ術」の掲示板
  • 「メカロクの 偏屈カメラ術」の投稿画像
「メカロクの 偏屈カメラ術」の掲示板に
「メカロクの 偏屈カメラ術」の掲示板に新規書き込み

【レス内容】 2020/02/21 09:31 書込番号:23243376

「手振れ補正」は、かつては、各メーカーが独自の測定方法を採用していたようですが、現在では、仕様表などに、
  手ぶれ補正効果:5.5 段
  *CIPA 規格準拠 2軸加振時(Yaw / Pitch)
などと記載されているように、ほぼ全てのメーカーが CIPA(カメラ映像機器工業会)が定めた
  CIPA DC-011-2015(「デジタルカメラの手ぶれ補正効果に関する測定方法および表記方法(光学式)」)
を採用しているようです。この規格の概要は、誰でも、「WTO/TBT公開版のドラフト(CIPA DC-X011-2014)」でダウンロードできます。
  http://www.cipa.jp/image-stabilization/d
ocuments_j/DC-X011-2014_J.pdf

関連情報についても、次のサイトからダウンロードできます。
  http://www.cipa.jp/image-stabilization/i
ndex_j.html


但し、上記仕様表例でも「*CIPA 規格準拠 2 軸加振時(Yaw / Pitch)」とある通り、この規格は「角度ぶれ」のみに関する規格であり、「光軸回転ぶれ」や「シフトぶれ」に関する共通規格はないようで、OLYMPUS も、測定方法は勿論「手ぶれ補正効果」さえも公開していないようです。

上記規格では、「手ぶれ補正の効果」について、
  手ぶれ補正効果を測定する場合、手ぶれ補正機能 OFF の状態と手ぶれ補正機能 ON の状態を比較し、
  その差を手ぶれ補正の効果として定量表現することが最も理解しやすい。
としています。

この規格は、上記理念のもとに、人の「手ぶれ」を模した振動波形を加振装置に入力してカメラを振動させながら撮影したり、「ぶれ測定ソフトウェア」まで開発するなど、人手による作業では避けられない試験の諸条件や結果読み取りのバラツキを、極力排除するとともに、実測値と理論値を組み合わせたり、「ぶれ量」グラフ上の測定値と測定値の間は直線補間するなど、試験負荷の過大化防止措置も講じて、最終的には、
  手ぶれ補正効果:「実測ぶれ量」と「基準ぶれ量(手ぶれ補正 OFF 時のぶれ量)」が、
             それぞれ「手ぶれ補正効果判定レベル」(63μm)に達する時の TV 値の差
としていると解釈できます。

という訳で、この規格に準拠して試験し公表している機種の「手ぶれ補正効果」は、「他の全ての条件を揃えて(*1)手持ち撮影する時、IS(手振れ補正)を「On」にすると SS を何段分遅くすることができるか」ということであり、例えば IS「Off」の時に SS 1/250 でぶれない場合、IS「On」で「手ぶれ補正効果」が3段なら SS 1/30、5段なら SS 1/8 でぶれないということになります。
 *1:カメラの設定だけでなく、撮影者の技量/体調/精神状態/撮影現場の状況(平地/斜面/湿地/船上 など)/
   撮る姿勢(爪先立ち/棒立ち/足を前後左右に開いて立つ/両肘をテーブルなどにつく/立ち木などを抱え込む/
   しゃがむ/座る/腹這いになる など)/天候/撮影距離(撮影倍率)/横長構図か縦長構図か(カメラの構え方に
   大きく影響)・・・など、「手ぶれ」に影響する様々な要因を揃える必要がある。

なお、誤解されている方も居られるようですが、「2軸」「3軸」「5軸」というのは、「手ぶれ補正の効果の程度(ランク)」を示すものではなく、「対応できる手ぶれの種類数」を示すもので、OLYMPUS の場合、
  2軸対応手ぶれ補正:角度ぶれ<X軸(Pitch)/Y軸(Yaw)> に対応
  3軸対応手ぶれ補正:角度ぶれ<X軸(Pitch)/Y軸(Yaw)>/光軸回転ぶれ<Z軸> に対応
  5軸対応手ぶれ補正:角度ぶれ<X軸(Pitch)/Y軸(Yaw)>/光軸回転ぶれ<Z軸>/シフトぶれ<X軸(左右)/
                Y軸(上下)> に対応
となります。

また、
 >あくまでも、手振れ補正ユニットの「可動域」の問題であって・・・本来は、補正可動域タテヨコ1oとか?? 0.1%とか??
  こーいう表現の方が適切の様な気がするんですけどね??(^^;(^^;(^^;
というご意見もありましたし、確かに「可動域」の大きさも重要ですが、それほど大きな揺れでなくても、揺れの速さや方向の変化(シャッターが開いている間に数回〜数百回も向きを変えている)に対応できるかどうかが非常に重要で、通常はこちらの効果の方が大きい筈です。


【本書の記載内容】

<制限文字数に収まらないので、次のレス以降に回します。
 なお、【レス内容】の後から6行分については、本書には記載がありません。>

2020/7/14 17:39  [2322-11]   

<スレッドの続きです>

B.基礎知識
 B.8 ぶれ対策−1
  B.8.2 手ぶれ補正
   
 次の「B.8.2.1 手ぶれ補正の規格」で紹介する「CIPA DC-011-2015」では、「手ぶれ補正」は、
  手ぶれによるカメラ本体の動きに起因して発生する出力画像のぼけを、ぶれ検出手段の出力を用いて補正する機能。
  但し、ぶれ検出手段の出力を用いても、結果として、露出制御プログラムの最適化により高速シャッター
  スピードでの撮影を行うことが主となる手法は下記の「ぶれ軽減」とみなす。
と定義されています。もう少し簡単にいうと、「手ぶれを検出して、SS を上げる以外の手段で補正する機能」ということになりますね。
 なお、「手ぶれ補正の効果」については、「D.5.1 手ぶれ補正の効果」をご覧ください。


  B.8.2.1 手ぶれ補正の規格

 かつては、各メーカーが独自の測定方法を採用していたようですが、現在では、仕様表などに、
  手ぶれ補正効果:5.5 段
  *CIPA規格準拠 2軸加振時(Yaw / Pitch)
などと記載されているように、ほぼ全てのメーカーが CIPA(カメラ映像機器工業会)が定めた
  CIPA DC-011-2015(「デジタルカメラの手ぶれ補正効果に関する測定方法および表記方法(光学式)」)
を採用しているようです。この規格の概要は、誰でも、「WTO/TBT公開版のドラフト(CIPA DC-X011-2014)」でダウンロードできます。
  http://www.cipa.jp/image-stabilization/d
ocuments_j/DC-X011-2014_J.pdf

  file:///C:/Users/S.Seno/AppData/Local/Mi
crosoft/Windows/INetCache/IE/CEDJKVY5/DC
-X011-2014_J.pdf
  ・私の PC では、取り消したリンクを開こうとすると「ダウンロードの表示と追跡」という画面が開き、
   操作方法の説明もない(試行錯誤でリンク先に辿り着くことはできた)ので、リンクを遣り直した。
 関連情報についても、次のサイトからダウンロードできます。
  http://www.cipa.jp/image-stabilization/i
ndex_j.html

 但し、上記仕様表例でも「*CIPA 規格準拠 2 軸加振時(Yaw / Pitch)」とある通り、この規格は「角度ぶれ」のみに関する規格であり、「光軸回転ぶれ」や「シフトぶれ」に関する共通規格はないようで、OLYMPUS も、測定方法は勿論「手ぶれ補正効果」さえも公開していないようです。


<上記「WTO/TBT公開版のドラフト(CIPA DC-X011-2014)」のダウンロードですが、本掲示板では、下段はリンクが反映
 されなかったので、上段(二重線で取り消してあるが、本掲示板では二重線が表示されない)をクリックし、開く画面の最上段
 「DC-X011-2014_J.pdf」の「ファイルを開く」をクリック、開く画面で「許可する(A)」をクリックしてください。>

<次の見出し分が制限文字数に収まらないので、さらに次のレスに回します。>

2020/7/14 18:18  [2322-12]   

<レスの続きです>

B.基礎知識
 B.8 ぶれ対策−1
  B.8.2 手ぶれ補正
   B.8.2.2 手ぶれ補正の種類

<光学式/電子式>
 光学式:レンズやイメージセンサーを光軸に垂直に超高速移動(「光軸回転ぶれ」の場合は光軸を中心に
     イメージセンサーを超高速回動)させることで、手ぶれによって生じた像の変異を打ち消す方式。
     OLYMPUS(μ)4/3 機の静止画撮影では、この方式を採用。
 電子式:イメージセンサーの撮影領域を最大領域よりも小さめにして、撮影の際にバッファメモリー(*1)に
     画像を読み込み、最初に撮影した画像とそれ以降に撮影した画像とを比較、移動した方向と量を演算し、
     位置を自動的にずらして記録する方式で、主として動画用に用いられる。
     これとは別に、静止画用の「電子式手ぶれ補正」には、撮影後の画像をデジタル加工することで、
     「ぶれ」を目立たなくするタイプのものもある。
    *1:デジタルカメラで撮影したデータを、SDカードなどの記録メディア(相対的に記録速度が遅い)に記録する
      前などに、一時的に溜め込んで置くための高速メモリー。
 ハイブリッド式:光学式と電子式を組み合わせたもの。
     OLYMPUS μ4/3 機でも、動画モードで採用している機種がある。

<レンズ内蔵式/ボディ内蔵式/ボディ内蔵・レンズ内蔵併用式>
 レンズ内蔵式(レンズシフト式):ぶれ検出手段の出力を用いて、撮影レンズの一部または全部をイメージセンサーと
     平行(光軸に垂直)に移動させることで、手ぶれによって生じた像の変異を打ち消す方式。
 ボディ内蔵式(イメージセンサーシフト式): ぶれ検出手段の出力を用いて、イメージセンサーを光軸に垂直に移動、
     または回動させることで、手ぶれによって生じた像の変異を打ち消す方式。
     OLYMPUS(μ)4/3 機の静止画撮影では、この方式が基本。
 ボディ内蔵・レンズ内蔵併用式:「ボディ内蔵式手ぶれ補正」と「レンズ内蔵式手ぶれ補正」の双方を搭載し、
     ボディとレンズの間で「手ぶれ」情報を超高速で交換し合って、両者を協調させる形で超高速駆動させる
     ことにより、更に強力な「手ぶれ補正」を実現する方式。
 OLYMPUS の「5軸シンクロ手ぶれ補正」はこれに当るが、「5軸」はボディ側だけで、レンズ側は「角度ぶれ(2軸)」のみ
     のため、「シンクロ」するのは「2軸」のみであり、紛らわしい名称と言わざるを得ない。

<角度ぶれ対応/光軸回転ぶれ対応/シフトぶれ対応>
 「B.8.1.1 手ぶれと対策」で述べた「手ぶれの分類」の内の、どの「手ぶれ」に対応するかを示す分類です。
  *「角度ぶれ対応手ぶれ補正」「光軸回転ぶれ対応手ぶれ補正」「シフトぶれ対応手ぶれ補正」は、1種類だけが働くのではなく
   全てが同時に働くので、それぞれの種類が複合した「手ぶれ」にも有効。
   また、「角度ぶれ」と「シフトぶれ」は、「X軸対応」と「Y軸対応」が役割分担するので、斜め方向の「手ぶれ」にも有効。
  *「光軸回転ぶれ」は、「レンズ内蔵式手ぶれ補正」では対応できない。
  *「レンズ内蔵式手ぶれ補正」で「シフトぶれ」に対応しているレンズは、非常に少ない(OLYMPUSにはない)。

<2軸対応/3軸対応/5軸対応>
 誤解されている方も居られるようですが、「2軸」「3軸」「5軸」というのは、「手ぶれ補正の効果の程度(ランク)」を
示すものではなく、「対応できる手ぶれの種類数」を示すもので、OLYMPUS の場合、
  2軸対応手ぶれ補正:角度ぶれ<X軸(Pitch)/Y軸(Yaw)> に対応
  3軸対応手ぶれ補正:角度ぶれ<X軸(Pitch)/Y軸(Yaw)>/光軸回転ぶれ<Z軸> に対応
  5軸対応手ぶれ補正:角度ぶれ<X軸(Pitch)/Y軸(Yaw)>/光軸回転ぶれ<Z軸>/
     シフトぶれ<X軸(左右)/Y軸(上下)> に対応
となります。

 なお、電子接点を持つ(μ)4/3 規格レンズ以外のレンズ(例えば OM レンズ)使用時は、「5軸対応手ぶれ補正」搭載機であっても「シフトぶれ」には対応できず、「3軸対応手ぶれ補正」搭載機と同等になります。

<S-IS AUTO/S-IS1/S-IS2/S-IS3>
 S-IS AUTO:通常は「5軸」全ての「手ぶれ」を補正するが、「流し撮り」を検知すると、「角度ぶれ」は流して
     (カメラを振って)いる方向と直交する方向の「手ぶれ」のみ補正し、流している方向の「手ぶれ」は補正しない。
  *流している方向の「手ぶれ」を補正すると、背景や前景が止ってメイン被写体がぶれたり、背景も前景もメイン被写体も
   ぶれたりして、「流し撮り」の目的を果たせなくなる。
  *通常撮影にも「流し撮り」にも使えるので、通常は「S-IS AUTO」で構わないが、「AUTO」機能(「流し撮り」検知と
   流す方向の「手ぶれ補正」OFF)の誤動作が心配なら、「S-IS1」「S-IS2」「S-IS3」を使い分ける。
   ・私は面倒・・・というか戻し忘れる虞の方が大きいので、三脚使用時を含め、殆ど「S-IS AUTO」。
 S-IS1:「5軸」全ての「手ぶれ」を補正する。前項の「AUTO」機能はなく、「流し撮り」は上手くいかないので、
     「S-IS AUTO」がない機種で「流し撮り」するときには、流す方向によって「S-IS2」(長辺方向)か
     「S-IS3」(短辺方向)に設定し直す。
 S-IS2:「角度ぶれ」は、長辺方向の「流し撮り」に対応するために、短辺方向の「手ぶれ」のみ補正する。
 S-IS3:「角度ぶれ」は、短辺方向の「流し撮り」に対応するために、長辺方向の「手ぶれ」のみ補正する。


<次の見出し分は、さらに次のレスに回します。>

2020/7/14 18:47  [2322-13]   

<レスの続きです>

B.基礎知識
 B.8 ぶれ対策−1
  B.8.2 手ぶれ補正
   B.8.2.3 三脚使用時の手ぶれ補正

 OLYMPUSの「Q&A(よくあるお問い合わせ)」サイトでは、
  三脚使用時は、手ぶれ補正をOFFにしてご使用ください。
と記載されています。これは、IS が手持ち撮影時を想定してチューニングされていて、三脚使用時には、手持ち撮影時とは振動周波数が異なる(高くなる)ので、誤動作する虞があるためと考えられますが、OLYMPUS 技術者へのインタビュー記事などで、「ON でも殆ど問題ないが、念のために OFF を勧めている。」という趣旨の発言も複数回あったと記憶していますし、オイルダンプ(油の粘性を利用して振動や衝撃を和らげること)されるビデオ雲台使用時について OLYMPUS に質問し、「ON のままで良い」とご回答頂いたこともあります(口頭のため証拠は残っていない)。

 私の場合は、三脚を使うことは殆どなく、「Off」にすると、「On」に戻し忘れて不都合が生じる虞の方が大きいこと、滅多に使用することのない雲台はベルボンの「V4-ユニット」(「B.10.2 低位置マクロ撮影に適した三脚」参照)かビデオ雲台が殆どで、何れも振動周波数が比較的低いと考えられることなどから、「Off」にすることは全くと言ってイイほどありませんが、誤動作が心配な方は「Off」にしてご使用ください。


D.こだわり
 D.5 ぶれ対策−2
  D.5.1 手ぶれ補正の効果

 「B.8.2.1 手ぶれ補正の規格」で紹介した「CIPA DC-011-2015」の「6.解説」には、次のように記載されています。
  手ぶれ補正効果を測定する場合、手ぶれ補正機能 OFF の状態と手ぶれ補正機能 ON の状態を比較し、その差を
  手ぶれ補正の効果として定量表現することが最も理解しやすい。

 この規格は、上記理念のもとに、人の「手の動き(震え)」を模した振動波形を加振装置に入力してカメラを振動させながら撮影したり、「ぶれ測定ソフトウェア」まで開発したりなど、人手による作業では避けられない試験の諸条件や結果読み取りのバラツキを、極力排除するとともに、実測値と理論値を組み合わせたり、「ぶれ量」グラフ上の測定値と測定値の間は直線補間するなど、試験負荷の過大化防止措置も講じて、最終的には、
  手ぶれ補正効果:「実測ぶれ量」と「基準ぶれ量(手ぶれ補正 OFF 時のぶれ量)」が、それぞれ
           「手ぶれ補正効果判定レベル」(63μm/*1)に達する時のTV値の差
としていると解釈できます。
  *1:錯乱円径(*2)を段階的に変えた A5 サイズのテスト画像を作成してパネルテストを実施した結果得られた
    許容錯乱円径(*3)を、写真観賞サイズとして世界で最もポピュラーな、ポストカードサイズ用に換算したものとしている。
  *2:物体面上の点を撮影したときに、ピントが合っていると点となり、ピントが外れると 円(つまり「丸ボケ」)となる。
    この円のことを錯乱円、その直径を錯乱円径という。なお、ここでは、ピンボケの判定ではなく、「手ぶれ」有無の判定に
    用いるので、「ピントが合っている」は「ぶれていない」と、「ピントが外れる」は「ぶれる」と読み替える。
  *3:点(ピントが合っている/ぶれていない)と見做せる最大錯乱円径。

 という訳で、この規格に準拠して試験し公表している機種の「手ぶれ補正効果」は、「他の全ての条件を揃えて手持ち撮影する時、IS を「On」にすると SS を何段分遅くすることができるか」ということであり、例えば IS「Off」の時に SS 1/250 でぶれない場合、IS「On」で「手ぶれ補正効果」が3段なら SS 1/30、5段なら SS 1/8 でぶれないということになります。
  *参考 0段:1/250 1段:1/125 2段:1/60 3段:1/30 4段:1/15 5段:1/8 6段:1/4

 但し、手持ち撮影かつ IS「Off」でぶれない SS は、「B.6.4.2 手ぶれ限界 SS」で述べた通り、撮影者の技量/体調/精神状態/撮影現場の状況/撮る姿勢/天候/撮影距離(撮影倍率)/横長構図か縦長構図か・・・など、様々な要因が影響するので、誰でも何時でも、焦点距離が同じレンズなら同じ SS になる訳ではなく、この点は、IS「On」で撮影する場合も同様です。


<特定の次の見出し分の途中ですが、さらに次のレスに回します。>

2020/7/14 20:05  [2322-14]   

<レスの続きです>


D.こだわり
 D.5 ぶれ対策−2
  D.5.1 手ぶれ補正の効果 <前レスに続く部分です>

 さらに、次のような点も考慮する必要があります。
 1.「手ぶれ補正効果判定レベル」が、ポストカードサイズでの鑑賞を前提としたものであること。
  *もっと大きいサイズの場合、通常は鑑賞距離が大きくなるとはいえ、近くで鑑賞する人も居るし、ピクセル等倍でのチェックが
   簡単にできるようになったなど、手ぶれが目立つ機会も増えて来たので、「これでは不十分」との見解も多い。
 2.加振装置に入力する振動波形が、人の「手の動き(震え)」を模したものであるとはいえ、あらゆる人、
   あらゆる場面を完全に網羅できている筈がないこと。
  *つまり、あらゆる人、あらゆる場面に適用できる訳ではない。
 3.試験や結果処理の過程で、様々な簡略化が行われていること。
  *これに伴う誤差のため、次項の 0.5 段刻みの丸め(ランク付け)の際に、本来のランクよりも1段階高いランクや
   1段階低いランクになる可能性は充分に考えられる。
 4.「手ぶれ補正効果」の数値は、切り捨てにより 0.5 段刻みに丸められていること。
  *例えば、「3段」(切り捨て前は 3.0〜3.4 段)のカメラと「3.5段」(切り捨て前は 3.5〜3.9 段)のカメラでは、
   「0.1 段」の差しかないことがある半面、「0.9 段」もの差があることもあるし、前項を考慮すると逆転する可能性も大きい。
 5.公表されている「手ぶれ補正効果」は「角度ぶれ」のみであること。
  *「光軸回転ぶれ」や「シフトぶれ」の「手ぶれ補正効果」がこれと同等以上であれば公表する筈で、公表していないのは、
   これよりも小さいためと推測できる。

 以上のような訳で、例えば写真展に出展する写真を撮影する場合などは、公表されている「手ぶれ補正効果」より2〜3段程度は低めと考える方が、多くの人、多くの場面で安全と考えますが、「B.6.4.2 手ぶれ限界 SS」で述べた通り、最終的には、「手ぶれ」の各要因や写真の用途/過去の実績などから、撮影者各自が判断するしかなさそうです。
 *デジタルカメラだから、(一期一会のシャッターチャンスで撮り直しできないこともあろうが)「撮影確認」で
  「ぶれ」の有無を確認し、必要に応じて設定を変えて撮り直すことが簡単にできることも多いし、それを繰り返していると、
  場面に応じた「手ぶれし難いSS」の目安が判って来る筈。

 なお、「手ぶれ補正」の効果として、「手ぶれ」が補正されて本来の鮮明な写真になること以外にも、撮影時のファインダーや背面モニターの像の揺れがほぼ止まって、特に MF 時のピント合わせが大幅に遣り易くなることが挙げられます。

 この効果は、以前は「レンズ内蔵式手ぶれ補正」の「ボディ内蔵式手ぶれ補正」に対する、唯一といって良い優位点で、実際に、「ボディ内蔵式手ぶれ補正」の E-5 などで手持ち撮影する場合、特にライブビューの拡大表示で MF しようとすると、画像が揺れ捲って、拡大表示しないよりも却って MF が困難でしたが、E-M5 で「半押し中手ぶれ補正」が搭載されて、超望遠レンズ(例えば、BORG 77EDII 510mmF6.6)使用時の拡大表示でもライブビュー像の揺れがほぼ止まるようになったため、MF が非常に楽になって、視力の衰えで拡大表示なしには MF が難しくなっていた私にとっては、将に地獄に仏でした。それ以後の「5軸対応手ぶれ補正」機と「3軸対応手ぶれ補正」機には、この「半押し中手ぶれ補正」が搭載されるとともに、拡大表示すると半押ししなくてもライブビュー像の揺れがほぼ止まる「拡大時手ぶれ補正」が搭載された機種もあります。
  *「半押し中手ぶれ補正」は、初期設定では「Off」になっている機種もあるので、注意が必要。
  *「拡大時手ぶれ補正」は逆で、「Off」にしたくてもできない上に、「拡大枠」からの「拡大」表示は、
   手動で解除しない限りレリーズ後も続くため、IS「On」の状況も継続するので、バッテリー消耗が心配。


<以上で、【レス内容】 2020/02/21 09:31 書込番号:23243376 に直接関係する部分がある【本書の記載内容】は終了です。>

2020/7/14 20:25  [2322-15]   


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