
縁側をご利用いただく際のルール&マナー集を用意いたしました
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紹介文
電子機器の設計エンジニアから見た市販品の設計思想と安全性や長期寿命などについて
独り言を書き込んでみたいと思います。
少々独善的で主観的な評価もありますが、そのメーカーを否定する物ではありません。
辛口かもしれませんが、日本の威信を取り戻すための応援でもあります。
ご意見やご質問などございましたらお気軽にご参加ください。
大いに議論することも歓迎いたします。
※反対意見を全て否定することはありません。
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ある一例ですが、LED電球の例を上げます。
アイリスオーヤマから発売されているLED電球について
過去の設計の古い機種では入力側に安全のためのヒューズが挿入されていました。
その後の設計変更などで入力側のヒューズが削除されてしまったのです。
本当に削除してしまっても良い部品なのでしょうか?
安全のためのヒューズとは、その機器が正常な範囲で動作している場合には不必要な部品です。
しかし、なぜ不必要と思われる部品を搭載する必要があるのでしょうか?
それは、万が一の事態に備えるためです。
通常の正常な動作状態では全く必要がなくてもいつどのような状態で正常でない動作になるか
そのための保護回路としてヒューズは挿入されているのです。
では、ヒューズが無いとどうなるのか?
通常の正常な状態では必要なくても万が一内部で故障が発生しその延長線で短絡(ショート)と
なった場合に製品から発煙や発火を防止することが出来るのです。
そう、これが安全に壊れると言うことなのです。
アイリスオーヤマにだって優秀な技術者はたくさんいるはずです。
大手メーカーを退職されて転職された方々も多いと思います。
しかし、企業風土や蓄積された技術などがまだ歴史のある大手メーカーとは異なるのです。
例えば、上記の例に挙げた製品の製品化時に上記優秀な技術者と共にレビューを行っていたら
そのような設計変更は行われなかったはずです。
何故このような事態が発生するのか?
1.中国の製造委託メーカーに対して執拗なコスト削減要求を行う。
2.コストを削減するために委託先メーカーでは安全のための部品を削減した。
ヒューズを削減したところでいくらコストが圧縮できるか?
生産委託元ではコストの削減ばかりに目が向いているのでそのような事態が発生していることに気付いていない。
3.委託生産商品に対する技術的な承認と生産方法、使用材料などに対する承認が行われていない。
たぶんですが、アイリスオーヤマが生産を委託している企業もISO9001などの品質管理
システムの認証を受けている企業なんだと思います。
これって、先日の鶏肉でHACCP認定を受けていたのと同じですね。www
アイリスオーヤマだって一流な企業ですからISO9001くらいは導入されているでしょう!
LED電球だって5年どころか10年は使うつもりでしょ?
LEDチップの寿命としてはその位なんだから・・・
でもね、それを駆動する電子回路の特にコンデンサの寿命が10年となると
非常に厳しくなったりするんですよね。
もちろん、高性能で高温度耐熱特性、長寿命なコンデンサーもありますけどね。
材料費を抑えて製造しようとするとどうしてもそんな高価な部品は使えないとなって・・・
LED電球にも各社40,000時間とか50,000時間とか記載していますよね。
でもそれはLEDチップの寿命特性であってLED電球としての製品全体の寿命特性を
明確に定義しているのは歴史のある大手メーカーだけだったりするわけですよ。
LEDチップだけの寿命特性を記載されても何だか意味無いですよね。
それを駆動する電子回路の寿命がそれと同等の長寿命設計になっていなければLEDチップ
よりも先に駆動回路が故障しちゃうんだから・・・。
でもって、駆動回路が故障するとどうなるのか?
そう、購入後、5年も経たないうちに故障したりするわけです。
その故障の際に一番初めに書いた安全保護回路であるヒューズが搭載されていないと発煙発火の
危険性があると言いたい訳です。
だから、何を優先するべきなのか? そこを誤っちゃうと本末転倒で・・・。
まぁ、商品を選ぶのは貴方自身ですから、その辺りをよぉ〜く考えて目先の金額にとらわれないことも
必要なのではないかという一提案です。
2014/7/28 01:50 [1595-2]



優良誤認となる商品の表示・・・
パッケージなどに表示された内容と実際の仕様が異なる。
少し前にLED電球のパッケージに表示された明るさxxxルーメンが実際には
その半分程度であったとか、
PSEマークを表示していても全く管理が行われておらず安全確認試験そのものを
実施したのか否かについてもトレースが出来ないとか・・・
新聞などでもご覧になった方も多いことでしょう。
少なくとも表示された仕様くらいは満足して欲しいもんです。
またこれらについて安心を優先して購入したい場合には歴史のある大手メーカー製品を
選択されていればまず上記のような問題は発生しないと思います。
それ以上に安全性の考え方については歴史のあるメーカーには技術基準があり
その技術基準を満足していないと製品化できないといった事情もあると思います。
したがって、中国のメーカーが全て悪いわけではありませんが、OEMなどで商社が
輸入販売しているようなケースの商品では注意が必要です。
目先の価格だけで製品をチョイスされて安全設計がダメだった場合5年、10年と使う
年数が長くなるほどに内部の劣化も進みレアケースとして発火/発煙事故が起きるのでは
ないかと思っています。
この点、歴史のあるメーカーの場合には5年、10年で故障はしても安全に壊れることを
確認試験などを行いながら検証しています。
ちょっと安いからと言って中国製品で発売元がしっかり管理している商品以外は止めておく
ことも必要なのではないかと思います。
もしもそれらが原因で貴方の家が火事になってもある程度の補償が得られたとしても
損をするのはやはり貴方です。
それらの分の安心料を払っていると思えば、パナソニックも東芝も日立もNECも・・・
歴史のあるメーカーの製品は安心できるのだと言いたいのです。
2014/7/26 23:35 [1595-1]

