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紹介文

ここは私の心の泉。

自分のことを素直に書ける場所。仲良しのsakuちゃんが作ったように。

暗く落ち込んだときの心の澱みを、いくらかでも解消できる場として、気ままに書き足します。

体のこと。心のこと。

自分のこと、夫のこと、子供たちのこと、友達のこと。

我が家の愛機たちでのCD試聴記も常設しました。

私個人で完結するような場ですが、基本話好きなので、どなたでも書き込めるようにしておきます。

鬱病、パニック持ちの方もぜひどうぞ。

(26年10月追記)

神経性パニック、心因性パニックを発症。

それをきっかけに、全身の神経麻痺、パニック症候群、鬱病らしき症状、慢性心不全になりました。

精神不安定なので、死についての書き込み、性的な書き込みが多くなります。

溜め込むことができず、書かずにはいられません。

澱みの濃いドロドロした内容に支配されますが、よろしくです。

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この掲示板は運営者が不在のため閲覧専用です。


とりあえず...さんの縁側に投稿させていただいた私のP-1uとHD650の記録を、こちらにコピー転載いたします。
興味を持たれた方は、感想など書き込んでいただけると嬉しいです。
同じ機器をお持ちの方ともお話できたらいいな。

2014/9/17 14:00  [1592-180]   

まずは、P-1uをお迎えしたときの、みなさんのお祝いメッセージから。


●私の書き込み(7月1日)

みなさん

で、P-1uが昨日届きました!
夫と子供たちと一緒に、開梱式などやってみるつもりですので、まだ開けていないんです。
私は機器を持ち上げることができないので、セッティングは夫の時間のあるときにです。
それと、上流の機器です。



●しょうなん電車さんの書き込み(7月1日)

開梱式!楽しみですね♪チビちゃん共々楽しんでくださいね。p1-uのレビューを見ても好評ばかりですばらしい環境になるのではと思います。



●とりあえず...さんの書き込み(7月1日)

P-1u到着おめでとうございます!
開ける直前って特にワクワクしますよね。



●蓮恋ちゃんの書き込み(7月1日)

naoちゃん、無事到着だね。嬉しいね、楽しみだね!!



●私の書き込み(7月2日)

>naoちゃん、無事到着だね。嬉しいね、楽しみだね!!

うんっ、ありがとうねっ!お返事遅くてごめんね!
夫が帰宅がここんとこ遅いから、家族みんなで開梱式、まだやってないんだ。


2014/9/17 14:23  [1592-181]   

●たーやんジュニアさんの書き込み(7月3日)

っでチッチ&サスケさん P-1U購入されたんですね。おめでとうございます。
まだ未稼働で、新たな問題が勃発してるみたいですが、P-1U稼働した際は是非感想お願いします。
私もDA100を使ってるのもあってP-1Uの音質が非常に気になります。



●私の書き込み(7月3日)

P-1uは、夫が早く帰宅できる日に、子供たちも混ぜて、開梱式および歓迎会開催予定。早ければ今日できます。まだ、箱を包んでいるプチプチのエアクッションも開けてません。
みんなでエアクッションをハサミで切って、箱からお出迎えして、食卓にP-1uも置いて、ようこそ我が家にって美味しいごちそうを。ビールも用意しました。考えただけで楽しみっ。
セッティングと音出しはごちそうのあとで。上流がまだなので、DCD-1650ALを相方に。1650は老体ですが、鞭打ってもらいます。

音の感想は二、三日聴いてからご報告すると思います。特にどういう点についてお聞きになりたいか教えてくださいね。



●しょうなん電車さんの書き込み(7月3日)

いよいよ今夜セレモニーですか!
美味しいディナーになりそうですね♪



●私の書き込み(7月3日)

歓迎式典も終わり、いよいよこれから夫にセッティングにかかってもらいます。
セッティングの前に、みなさんにお見せするための写真を撮っておきました。のちほど、アップします。



●とりあえず...さんの書き込み(7月3日)

開梱式、さぞ感動されたのでしょうね。
ご主人のセッティング待ちですか?きっと素晴らしい音色が待ってますよ、じっくりと堪能してくださいね。



●私の書き込み(7月3日)

我が家の一員となったP-1u、いよいよデビューです。
まず、DCD-1650ALと接続、記念すべき第一声(?)は長男が「獣電戦隊キョウリュウジャー」の主題歌『VAMOLA!キョウリュウジャー』で。
ところがなんか変な顔。代わって聴いたら、低音がモコってボーカルにかぶり気味。うーん、バスを絞ればOK?

いや、追い込みは後にして、ソニーのDVDプレイヤーの音声出力からにつなぎ替え。バランスはこっちのほうがいいかも。でも何故か出力が小さい。テレビ端子向けなのかな。
次は今までも直挿しで使っていたオンキョーのミニコンポのテープアウト端子から。うん、これが一番バランスがいい。直挿しで聴き慣れた音だけど、安定感が違う。
これで聴いたキョウリュウジャー、なかなかいい。解像度はこのミニコンポが一番優れていたという事実はちょっとショックだったりして。
では、クラシックを中心にした本格的な感想は、2、3日後にいたします♪

2014/9/17 14:36  [1592-182]   

さて、ここからHD650で、新しくお迎えしたP-1uを聴いた感想です。

●私の書き込み(7月4日)

P-1uがやってきて一夜明けました。今日は早起きしなければならなかったので、昨夜は私はほとんど聴けませんでした。
今日からみなさんへの音質報告も兼ねて、色々聴いていきます。
報告は後日と言ってましたが、色々聴くと初めに聴いたのを忘れそうなので、聴いたそばからご報告にしました。

まず、P-1uの全体的な音傾向。
スピーカーでの聴こえ方に例えると、ミニコンポ直挿しのときは口径の小さなスピーカーをニアフィールドで聴いているような聴こえ方でした。P-1uを通すと、ユニットの口径が大きくなって、少し離れた位置で聴いている感じに変わります。
これによって、遠近感の表現が格段に向上して、定位もわかりやすくなりました。

直挿しより大きく向上したのは聴感上のSNです。絵画に例えれば、キャンバスそのものの質みたいなものです。写真に例えれば白色をどれだけ白く見せられるかみたいな。
SN比が良くなると、音場、定位が明瞭になってきて、楽器の音が上質になったような感覚になります。ただ、これもSN比の値がある程度を越えると、寒色系の音に傾きます。P-1uは寒色系にならないよう、よくしすぎない程度に抑えているみたいですが、そうなると「聴感上」という曖昧なポイントでの調整が求められます。この「聴感上」の音質チューニングにおいて、P-1uは長けていると感じました。
寒色系の音にせずに、音場と定位、質感を聴かせるところに、ラックストーンの源がありそうです。

P-1uは音場の広さを誉めておられるユーザーさんが多いですが、その一方で期待はずれという評も。
まだ半日の使用ですが、中古なのでバーンインは十分と考えて、私なりの見解を。

HD650で聴く限り、音場の広がり向上度は程ほどです。決して狭くはないですが、もっと広大なのを期待した人たちも多かったのだと思います。
音場に関してポイントは2つありそうです。
まず第一に、解放型ヘッドフォンはもともと広めの音場を提示できるので、P-1uから聴いても、ドーンと大きく広がりが向上するわけではなさそう、ということ。
夫が東京での試聴時に、解放型よりも密閉型のほうが相性がいいと感じたそうですが、私も音場提示で不利な密閉型のほうがすごく広がった感じに聴こえやすいと思います。
第二に、音量によって音場感が違う、ということ。
P-1uにHD650で聴きますと、私の普段の音量は時計の9時くらいのポジションなのですが、この音量ですと、音場の広がりはさほど大きくありません。でも、試しに10時〜11時のポジションにしてみると、広がり度がかなり大きくなります。音量が大きくなれば、それだけで広がった気になりますが、10時過ぎのポジションは音量のためだけでなく、明かに広がりが増しています。聴取音量によって音場感が左右されるのは間違いないと思われます。
私は小音量派なので10時はちょっと大きいのですが、一般的には10時でも問題なく、音が上質で肌目も細かいほうなので、10時〜11時でもうるささは感じません。高域も刺さりませんし、低域もボンつきません(上流にもよると思います。DCD-1650ALはボンつきました)。私も10時を多用しそうです。

このアンプは、インピーダンスよりも能率の高さで、相性が決まる感じもします。103dbのHD-650よりも能率の低いヘッドフォンのほうが、お互いがお互いを生かせる感があります。
93dbのAKG K7xxシリーズでは能率低すぎ?でもインピーダンスは低いから、相性はいいと想像します。

後ほど、CDを聴いての細かい試聴レポを。

2014/9/17 14:42  [1592-183]   

ここからは、私のP-1u+HD650での、CD試聴記です。


CDを聴いてみました。
第1弾は、ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲、サルヴァトーレ・アッカルド(vn)カルロ・マリア・ジュリーニ指揮スカラ座管弦楽団(ソニークラシカル)。

【試聴のポイント】
ソロヴァイオリンとオーケストラとの距離感。低弦や弱音ティンパニの質感と雰囲気感。ヴァイオリンの音色、特に高域で。

【試聴レポート】
ジュリーニのソニー録音は緩い演奏が多いですが、柔らかい作風のこの曲でゆるさが魅力となるかも注目しました。
この録音はそもそも音場的に広めではないかもしれません。しかし、遠近感はまずまず正確に捉えられているみたい。ソロヴァイオリンは近めです。そのあたり、P-1uは割に正確な表現みたいです。
冒頭の弱音ティンパニの4連打をどう聴かすかで全体の雰囲気が決まるのですが、P-1uは柔らかく包むような広がりのある弱音でナイスでした。コントラバス、チェロの低音も温度感がほんのりあって、ここらへんはラックストーンが生きているところと聴けました。余韻の多さや残響は、ここではさほど感じませんでした。残響の多い録音でどう聴こえるか、別のCDで検証してみます。
音色は、アッカルドのヴァイオリンは潤い豊かとまではいきませんが、艶はあります。高域がよほどのことがない限り刺さらない(P-1uのおかげでしょう)ので聴きやすいのですが、ちょっと線が細い。中音域も太くならないので、録音自体がそうなのだと思います。オケのボディは感じられたので、P-1uは量感の表現は録音に忠実なようです。
驚いたのは、定位として、音出所の上下が感じられたことです。
管楽器は口で吹きますしステージの上の段、チェロやコントラバスは下の段にいて、膝から腰の高さ近くが出所。ステージ配置通り、管楽器の音よりも低弦の音が下方向から聴こえるのがヘッドフォンでわかるというのが、このアンプの能力の高さなのかも。

2014/9/17 14:44  [1592-184]   

CD試聴記、第2弾です。
今回は、@ビゼー/「カルメン」組曲・「アルルの女」組曲、イーゴル・マルケヴィチ指揮ラムルー管弦楽団 Aシベリウス/交響詩「フィンランディア」、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリンフィル(1976年録音、EMI)

【試聴ポイント】
楽曲の勢い、キレの表現力。

【試聴レポート】
@はビゼーの代表作で、マルケヴィチの録音は管も弦も全開ながら整いの良いお薦め盤。「闘牛士」から始まる曲順がユニーク。その「闘牛士」はP-1uとHD650との相乗効果で、角が丸く、勢い感は若干ですが削がれた印象。テンポが非常に速い曲ですが、P-1uによる余韻や残響が悪影響を及ぼすことはありません。ベートーヴェンよりも音の余韻はあるように感じましたが、ある音の余韻や残響が次の音をマスキングするようなことは、最速テンポ時もないと聴けました。ベートーヴェンの時も感じましたが、ラックスマン独特の余韻や残響は、物理的に絶妙な付加がなされるというのではなく、聴感上のチューニングによって余韻や残響があるように聴こえる、というものではないでしょうか。だから楽曲によっては、余韻も残響もなく感じられることもあるようです。
この事実はかなりの収穫です。柔らかく角が丸い傾向はあるにしても、このアンプは女性ボーカルやアニソンのような楽曲もかなり聴けるのではないかと思います(もちろんそれに相応しいヘッドフォンで)。
このCDであれ?と感じたのは、金管楽器だけかなり近い音に感じたこと。HD650は音が近い傾向はありますが、金管だけというバランスなので、録音そのものがそういう傾向で、P-1uはそれを忠実に再現したと考えていいみたい。

Aは、カラヤンの数種あるこの曲の録音でも、最高かつ奇蹟の録音。このテンポの速さと勢いのよさを備えながら、縦の線がピッタリと、寸分の狂いもなくピッタリと合っている演奏は、カラヤンの他の演奏も含めてもおそらく存在しないでしょう。とにかく他の演奏とはキレが違います。
このキレの良さがどう聴こえるかがポイントなのですが、結果からいうとキレの感覚はだいぶ減じられました。勢いはちゃんと感じますし、このCDでも余韻や残響はあるかどうかくらい。縦の揃いはヘッドフォンでも改めて驚くばかり。良さは再現されているのですが、音の立ち下がりが若干遅いように感じました。若干といっても、0.05秒とかそんなレベルなのですが、感覚的なキレというファクターには大きく影響するみたいです。
おそらく、この演奏のようにキレが際立っている曲だからそう感じたのであって、他の演奏や曲では気になるようなことはないかもしれません。実際、インバル指揮のストラヴィンスキー「春の祭典」を一部だけ聴いてみましたが、これもある程度キレのある演奏ですが、キレの感覚が減じられた感覚はあまりなかったです。
今回の試聴では、P-1uのキレの表現は一般的なレベルは十分こなせるが、キレのレベルが相当に高くなると感覚的に減じられたように聴こえる、という結論です。
なお、金管の位置は@ほど近くはなく、音場の左右の広がり方が印象的でした。

2014/9/17 14:46  [1592-185]   

CD試聴、第3弾。
今回は、ラヴェル/ボレロ、アンドレ・クリュイタンス指揮パリ音楽院管弦楽団

【試聴ポイント】
音色の魅力をどこまで出せるか。楽器の質感の表現力。

【試聴レポート】
音色の魅力では唯一無二の超名盤。パリ音楽院管弦楽団のしっとりツヤツヤの音色は、他に類似盤がありません。多くのファンが虜にされました。かくいう私もその一人。管楽器が入れ替わり立ち代わりソロを吹くこの曲で、各楽器の音色と質感がP-1uでどう表現されるかがポイントなのですが、これは驚き。なんと各楽器それぞれの音色を描き分けていることか。潤い充満の素敵すぎる音。特に木管楽器。オーボエ、クラリネットの木質感をここまで聴かせてくれるとは思いませんでした。
フルート、チェレスタのソロ時は楽器自身の共鳴音らしきものもしっかり聴かせてくれ、分解能も高いことを示していますが、この音色の前には分解能は黒子に過ぎませんでした。
クリュイタンスの演奏は、伴奏の小太鼓が曲頭からはっきり目立つのですが、こういう小太鼓の扱いは珍しいほう。リズム感が強調されて面白く聴けます。
そして、今回嬉しかったのは、余韻、残響といった、いわゆるラックストーンを十分に味わえたこと。
やはりラックストーン、どの程度つくのかは楽曲によるらしいです。さすが聴感チューニングの賜物。

比較のために、ブーレーズ指揮ベルリンフィルの演奏も聴いてみました。音色は意外に温かいのですが、完全にインターナショナルな音。各楽器の音色の描き分けは見事ですが、クリュイタンスのあとで聴くと質感が足りずです。で、やっぱりというか、ラックストーンはあまりつきません。
小太鼓はヘッドフォンで聴いても微かにわかる程度から始まり、だんだん大きくなっていくのですが、一般的にはこっちの扱いが普通。
さらに、デュトワ指揮モントリオール交響楽団も聴いてみました。温度感の低い演奏なのですが、P-1uとHD650の組み合わせで聴くと、ほんのり加温された感じで、曲に合うようになりました。デュトワのラヴェルが今までこんな風に聴けたことがなかったので、新しい発見でした。

3枚のラヴェルをヘッドフォンで改めて聴いたのですが、パリ音楽院管弦楽団は腕が全然上手くない。しかしこの音色、この表現力、ブラボーの一言。

2014/9/17 14:47  [1592-186]   

●私の書き込み(7月6日)

立ち下がりは高級パワーアンプでも難しいところですが、実際立ち下がりがもっと必要な楽曲は限られていると思うので、P-1uは及第点はいっている思います。

音質報告のための試聴も兼ねて色々聴いています。
P-1uは濃い味とか、ゆったりとか、ラックストーンとか言われていますが、それだけのアンプではないことはハッキリわかりました。分解能は高いし、表現の手数がかなり豊富です。
もうこれは大正解です。
現在のショボい上流でもいいのですから、上流を整えたときが楽しみです。
とりあえずさんがおっしゃる通り、いいDACでさらなる高みが見えるとおもいます。

2014/9/19 12:53  [1592-189]   

CD試聴、第4弾です。
今回はフル編成のオーケストラもの。
@マーラー/交響曲第2番「復活」、レナード・バーンスタイン指揮ニューヨークフィル(1987年録音、ドイツグラモフォン) Aブルックナー/交響曲第8番、ギュンター・ヴァント指揮ベルリンフィル

【試聴ポイント】
音場の広がり感、定位の明瞭度、強奏時の音圧

【試聴レポート】
@ではまず定位の良さが印象的でした。どの楽器がどの辺の位置にいるかがほぼ正確にわかります。音場も、おそらくP-1u+HD650で出せる上限を聴かせてくれたと思います。欲を言えばもっと広いのを聴きたいですが、それにはヘッドフォンをもっと上のグレードに換えないといけないですね。今回は今まで聴いたなかで、もっとも広い音場を感じることができました。
フォルテッシモでは音量の大きさに比してうるささは感じませんでした。音圧はもっと大きい音量でないと感じないようなので、ボリューム位置を10時、11時、12時それぞれで聴き直してみると、音圧そのものは10時でも感じられ、11時のところで快感がよぎるくらいになりました。それ以上になると、いくらなんでも大きすぎる感じ。音の荒れは12 時くらいならまだ生じていませんでした。
大きな音量でも十分音を荒らさずにシンフォニーの音圧を楽しめることがわかりました。
ラックストーンは、この演奏にはほどほどについていて、絶妙と感じる部分もありました。第4楽章からの声楽陣を聴くと、アルトの音域でラックストーンは最大の魅力を出してくれるようです。

Aでは若干音場が狭まりました。定位も少し曖昧で、これは録音自体がそうなんでしょう。
音圧はボリュームを上げることで感じますが、11時で少しうるさく感じ、12時では混濁感に耐えられませんでした。今まで演奏、録音ともにいいCDと思っていましたが、録音のほうはそうでもなかったようです。
ラックストーンは今回はじめて、過剰に感じました。小音量だとそうでもないですが、音量が上がると過剰感があります。今まで聴いたのは、音量をあげても過剰になることはなかったです。ヘッドフォンを変えれば解決するのかもしれませんが、今回のヴァント盤は録音と器機との相性が残念だった面もあります。

2014/9/19 12:57  [1592-190]   

CD試聴の第5弾はピアノ独奏曲です。
モーツァルト・ライヴ・イン・コンサート、内田光子(p)1991年録音

【試聴ポイント】
ピアノの音色と質感、ペダル効果の聴こえ方、協和音と不協和音の表現の描き分け

【試聴レポート】
内田光子さんが当時の集大成を聴かせると銘打った伝説のコンサートライヴがこのCDです。ライヴとはとても思えない完成度の高さに加えて、録音が秀逸なことでも知られています。内田さんのスタンウェイがどのように響くのか、知的すぎるほど知的でありながら、それを全く意識させない演奏スタイルがどう聴こえるのか、聴きどころは多いです。
ライヴゆえにCD冒頭に拍手が収められていますが、その臨場感のリアルさがビックリするほどで、私も会場にトリップした感覚でした。拍手はホールの後ろ側にいるような聴こえ方でしたが、演奏が始まると最前席近くにいるような聴こえ方で、ちょっと戸惑いましたが、CD製作側の意図としてあえてこうしたと解釈します。
最初の曲、幻想曲K475が始まると、ピアノ独奏にしては広めの空間だと意識できますが、そのホールの特等席にいるような極上の直接音と間接音とのブレンドです。このブレンドは、このCDが終わるまでずっと変わらなかったので、満足度は満点以上です。ペダルを使用しても間接音が過多にならず、P-1uはこういうところではラックストーンをつけない、とてもおりこうさんなアンプとわかります。ラックストーンは全体を通しても薄く、それが今回は相応しかったです。
ピアノの質感は中高音から高音にかけて音に艶を感じさせるのが特徴。これはP-1uの力かHD650の影響なのかは分かりませんでしたが、演奏に気品を与えたのは事実。素晴らしいですね。
質感といえば、テンポの遅い部分では、ピアノはフェルトを挟んで打鍵されている楽器であることを感じさせる柔らかさが聴こえた部分がありました。これは演奏者の表現力が良くないと感じることができないもの。内田さんの才能もさることながら、それを再生で表現したP-1uの忠実度の高さを感じました。
ピアノソナタK457で効果的に現れる不協和音を聴くと、このアンプの解像度の高さを改めて認識させられます。協和音でも、ハーモニーとしてのピアノ音がとても素敵でした。
今回の試聴は、誉め言葉ばかりが相応しい、至福のひとときでした。

クラシック音楽での試聴レポートは今回で終わりです。

2014/9/19 12:58  [1592-191]   

CD試聴の第6弾は、J-POPの女性ボーカル。といっても、私はたいした数をもっていないので、たいして話題でないものになりますけど。
今回聴きましたのは、@浜崎あゆみ/A BEST A谷山浩子/冷たい水のなかをきみと歩いていく

【試聴ポイント】
ボーカルの声質、低域から高域までのバランス

【試聴レポート】
@は浜崎あゆみさんの初めてのベスト盤で、最初期のヒット曲がぜんぶつまっています。改めて聴くと、声が若いですね。録音自体も決して乾いた音ではないですが、P-1uですと潤いが明らかに増します。それと、口元とマイクの距離はアーティストそれぞれのクセというか、どのくらい口元に近づけて歌うかは、人それぞれ。尾崎豊さんのようにマイクを舐めることができるくらい近くで歌う人もいれば、美空ひばりさんのようにかなり離して歌う人まで。このCDの浜崎あゆみさんは、15センチくらいはありそうな、少なくとも間近でないことが、息継ぎやリップノイズの聴こえ方で、明瞭にわかります。
今まであまり気にしてなかったのですが、P-1uで聴くとベースがかなり活躍する作品群だとわかりました。これは、P-1uが低域を強調したわけでなく、低域が減衰を始めるのが、だいぶ低い周波数帯からだからと思います。つまり、低域が伸びているんですね。高域もキラキラせずに控えめですが伸び自体は感じました。スペック上だけでなく可聴周波数レンジを広く取れているようで、このアンプは基礎力が高いですね。
「M」でのギターとストリングスでのアコースティックな部分は、P-1uの面目躍如でした。
音場感は、スタジオの箱庭的な空間を出せていたと思います。スタジオの狭さを表現できていたというのは、やはり音場表現は上手いということでしょう。
ラックストーンは、女性ボーカルには乗りやすいと想像してましたが、余韻や残響としての付き方ではなく、声の潤いを増す感じで良かったです。それと、ベースに若干量感が増した効果もあったかと思います。このCDでラックストーンが邪魔に感じることはありませんでした。

Aは谷山浩子さんの声が一番きれいだった時期のCDです。今でも素敵なお声ですけどね。
谷山さんの作品は女の子の深層心理を抉るようなものが人気ですが、本作品はファンタジー路線。谷山ワールドといわれるダークな雰囲気がないので、ファンの支持度は今一つですが、私は好きなんです。
聴き通して、ラックストーンの付き方が予想と違ってました。ボーカルに余韻や残響が乗って、ライヴ録音のような聴こえ方です。これはこれで良くて、だんだん気にならなくなるのですが、今までの聴こえ方と違うので戸惑いました。といっても、この効果で、声のきれいさは減じられたかな。
谷山作品はパーカッションの使い方も印象的なのですが、広がり感があって、@より広いスタジオであることが想像できます。
シンセサイザーも多用されていますが、ピアノとの対比があまり際だたなかったのは、ラックストーンがマイナスに作用した感じです。
低域も高域も管楽器とパーカッションでの音が多いので、全域通して統一感はありました。fレンジはここでもアンプの能力発揮です。
「森へおいで」でのファンタジーさは、スッキリ再生でも、P-1uでの粘り再生でも、それぞれ良さがあって、これはヘッドフォンを変えることでもコントロールできそう。いくつもヘッドフォンを所有して、聴く曲によって使い分ける人が多い理由がわかります。
「月日の鏡」の控えめなナルシズムの表現は、もっと繊細な音で聴きたいと思いました。

2014/9/19 13:01  [1592-192]   

たーやんジュニアさんがP-1uの購入を検討されているので、たーやんジュニアさんがお好きなセリーヌ・ディオンとレオナ・ルイスのCDが、どんな感じで聴けるのかをレポートしました。


まず、セリーヌ・ディオンの方から聞いてみました。
私はすべての曲が初めて聴くものでしたが、深みのあるボーカル、力強い歌唱、アコースティックバンドのバック、すごくいいですね。動詞よりも形容動詞に感情を込める表現方法が独特ですが、なんかこれがセリーヌのマジックではと思うくらいハマってます。

ミニコンポ直挿しとP-1uとでの聴き比べでは、@ボーカルの深みがどれだけ増すか。ラックストーンがどういう効果をもたらすか A歌唱の力強さに過不足ないか Bボーカルとバックとのバランスと距離感 Cバックの楽器の充実度と質感、バック全体で音が団子にならないような解像度が出せるか、をポイントにしました。

【ミニコンポ直挿し】
実はこれでも悪くなかったです。この前、浜崎あゆみさんや谷山浩子さんを聴きましたが、セリーヌは冒頭10秒で、使っている機材も良く、録音にも手間暇かけているのがはっきりわかりました。
声の深みもそこそこ表現されていましたし、楽器の質感も描き分けが巧み。こだわりのない人なら、これで満足するくらいです。

【P-1u】
少し聴いただけで、音楽全体の支えがしっかりして聴こえることがわかります。直挿しの時より、低音を基盤とした全体の重心が低いというか、腰が据わっているというか。安定感が大きく増した、というと分かりやすいでしょうか。

@セリーヌの深みのあるボーカルは、P-1uで聴くと、抑揚が適度に増した感じで聴こえました。決して付き過ぎまではいきません。本当に適度です。抑揚が少しアップするだけで、深みが増した気がしますね。これはラックストーンが楽曲に適合した結果と思います。

Aミニコンポの時も感じましたが、セリーヌのボーカルはパワフルで、CDではおそらく、ミックスの段階でボーカルを少し落として、バックとのバランスをとっているように思います。コンサートで生の歌声を聴くと、声量のパワフルさに圧倒されるのでは、と想像します。
P-1uで聴くと、一聴パワフル感が増した感じがしましたが、よく聴くとバランス的には直挿しの時と変わってないです。おそらく、音程的に低いところでの声の密度感が上がっていて、それが力強さを増したように感じさせたのではないでしょうか。音程の高いところや、声量を抑えて歌う部分は、繊細な感覚に力感を含ませた、彼女独特の表現みたいで、これはミニコンポの直挿しでも聴けた部分。
低い音程での密度の高さはバックのバンドにも同様に感じられました。ボーカルのパワフル感に過不足を感じなかったのは、ボーカルとバックで密度が揃ったのが大きな要素でしょうし、CDの音源通りのバランスなんだと思います。

Bミニコンポの直挿しでは、セリーヌのボーカルもバックの楽器も近めでした(といってもいきなり間近でもないですけど)。特にボーカルとバックが距離的にあまり離れていない感じでした。
P-1uになると、セリーヌとバックとの間の距離が少し離れます。ボーカルとバックとの音量バランスは変わらないので、このあたりはアンプの力でしょうか。
くどい説明になりますが、中くらいの距離から中音量で演奏するのと、離れた距離から大音量で演奏したものとで、収録デシベル値が同じだった場合は同じに聴こえると思われがちですが、能力の高いアンプでは、中距離の中音量か離れた距離の大音量か、ちゃんと感覚的にわからせてくれます。P-1uはそれができる優れたアンプということですね。
実際の収録での正しい距離は、P-1uで再現されたものでしょう。

Cバックバンドはほぼアコースティック楽器での編成で、P-1u得意の分野です。直挿しの時よりも音場が明らかに広がり、左右も奥行きも倍くらいになりました(直挿しは音場がウィークポイントでしたので)。ただ、クラシックを聴いたときのような上方向の広がりまでは出なかったです。
1曲目と2曲目にはバックコーラスが入りますが、この広がりと柔らかさが素晴らしかったです。デュエットの曲では、11曲目が二人の距離が近くて、まるで肩でも組んで歌っているかのような近さでしたが、これは録音がそうなのかは判断がつきませんでした。12曲目はクラシック声楽界のスター、ボチェッリとのデュオですが、さすがのセリーヌも声量では負けてますね。ボチェッリがだいぶ抑えているのが窺えます。この曲では、二人の距離感は左右に3、4歩分は離れていたように聴きました。
楽器の質感は、変な艶でメタリックな感じになることはまったくなく、アコースティックそのもので、それにラックストーンがさりげなく抑揚とわずかな余韻を添えてくれて、とても好感がもてます。全体的に、このCDでは余韻や残響が悪さすることがなく、適合度が高いと思います。
一方で、ビー・ザ・マンのような繊細でウェルサッドネスな伴奏では、物悲しいストリングスを上手い余韻で引き立てていました。ラックストーンってホント不思議です。一様な付き方はせず、まるで人間が感覚でつけているかのよう(たまに上手くないこともありますが)。
バックバンドの解像度は、これで十分という人も多いかもしれませんが、私は正直もうちょっと欲しいです。たしかに分解能は高いですが、このCDでは低弦と他の楽器の低音が重なったとき、もうちょっとほぐれて欲しいかな。でも、上流が結局ミニコンポなので、上流を良くすればあっさり解決かも。

その他として、日本語ライナーにはトラック5に音の歪みがある旨が書いてありましたが、そこ以外にも同様のノイズが3ヶ所わかりました。もっと集中して聴けばさらにあるかも?


こんな感想でしたが、お役に立ちますでしょうか?
個々の曲に触れるととんでもなく長くなるので、全体の感想ということでご勘弁くださいね。
レオナ・ルイスはまだ聴いておりませんので、後日いたします。

2014/9/19 13:10  [1592-193]   

レオナ・ルイス聴きました。たーやんジュニアさんは、セリーヌといい、レオナといい、ボーカルの魅力が強いアーティストに心惹かれているみたいですね。

ボーカルの声量はあまり多いほうではないようです。セリーヌはミックスでボーカルを落とした感じでしたが、レオナはミックス時に少し上げているようです。ボーカルの音域が広めのようで、ミックスでは苦労したアルバムぽいです。バックコーラスをはじめ、多層楽曲が多いので、そのあたりがどう表現されるか興味深かったです。

【ミニコンポ直挿し】
これがセリーヌのアルバム以上に、かなり良く聴けました。おそらく音場がセリーヌほど広くなく、多重録音を常用しているので、ボーカルと各楽器が中央寄りでも気にならなかったのだと思います。
もしくは、多重で加えた楽層を左右に広げているので、ボーカルやアコースティック楽器を録音したベースの層と対比をつけて多重録音の効果を強調する狙いがあったのかも。
レオナのボーカルはセリーヌよりも近く、これは直挿しのいつものパターン。ただ、低音やキーボード類も近く、ちょっと圧迫感ありでした。

【P-1u】
1曲目の冒頭のパイプオルガンをノイジーに処理した音響は、P-1uのもっとも苦手とするところのようです。余韻や残響はそんなに多くはなかったぽいですが、ちょっと音が膨らむだけでかなり聞き苦しい感じがしました。6曲目も同様です。
しかし、アコースティック楽器がメインの楽曲は、セリーヌのCDのようになかなか絶妙なラックストーンでした。レオナの楽曲は、アコースティックと電子楽器との混合編成なので、P-1uを通すと、ちょっと統一感がない気がします。電子楽器のほうで、特に低音域になると音の膨らみ方が大きく、アコースティックとバランスがとれにくいようです。通奏低音ぽく伴奏に徹した電子楽器があると、特に感じました。
でも、全部の楽曲がそうだというわけでなく、「homeless」「yesterday」「angel」といった楽曲は、電子楽器が入ってもそれが重なる部分が少ないので、P-1uの得意範囲といったところでしょうか。

ボーカルはP-1uを通してもだいぶ近く、これはミックスの段階でボーカルを持ち上げたから、変わりようがないのかもしれません。レオナは音域が広い声の持ち主のようで、ラックストーンは低い音程を歌ったときに深みとして表れ、高い音域では若干の空気感を出していた気がします。ラックストーンのために、低いところと高いところで声質が違う感じがするのは、やむを得ないでしょうかね。
ボーカルとアコースティック楽器は中央よりなのは直挿しのときとあまり変わらず、むしろあとから多重録音で付加したと思われる一部の電子楽器とバックボーカルが左右に別れました。ただ、この別れ方は、あまり自然な感じがしません。別録りするなら、同じスタジオでやればよかったと思いますが(クレジットをみると別っぽい)、何曲かはコンピュータープログラミングでの電子楽器なので、多分全曲まとめて別録りを行ったのかも、と想像します。セリーヌのCDと比べると、手間が抜けたかな。でもセリーヌは手間をかける伝統の強いアメリカ制作ですし、いくら注目の新人といっても、セリーヌほどのビッグネームのような制作費用はかかってないということなんでしょうか。楽曲は全部いいので、なんかもったいないです。
といっても、日本のアーティストのCDに比べると、格段にグレードは高いですけどね。あくまでセリーヌと比べたら、ということです。
アコースティック楽器はおそらくあえて中央寄りにしたと思うので、音場は狭くても左右の空気感があります。アコースティックピアノ、ソロヴァイオリンは中央より少しずらした位置で、ボーカルと出所が重ならない工夫はちゃんとされています。このピアノやソロが、P-1uの面目躍如です。歌としても音としても、やっぱり「angel」がいいですね。

レオナの歌唱は、歌詞が大人びているせいもあって、勢いに任せたところがなく、好感が持てますね。口元とマイクとの距離は、セリーヌよりもだいぶ近いと思います。息継ぎ、リップノイズがリアルで、P-1uはこういう音はリアルさをきちんと伝えてくれます。

総評的に書くと、レオナの声域の広さゆえに歌声全体に統一感がないこと(低いほうにだけラックストーンが乗る。乗った音自体はいいです)、アコースティック楽器と電子楽器の組み合わせ方がP-1u向きでない(電子楽器単体では悪くないです。複数の電子楽器の組み合わせ方、つまり楽器の選択)、という2点で、このCDとの相性はもう一つ。
でも、CD制作の意図は十分に出せていましたし、バラード系楽曲は歌声にゾクゾクする瞬間もあったりしました。

先述とかぶりますが、このCDではミニコンポ直挿しでも、かなりの線をいっていました。もしかしたら制作側が、ちゃんとした機器をもたない若年層にも、新人レオナの歌をきちんと聴いてほしくて、こういう音作り(安い機器でもかなり聴ける。高級機だと少し不満が出る)にしたのかもしれません。

一応こんな感じで聴きました。ネガティブなことも書きましたが、気を悪くしないでくださいね。

レオナ・ルイスも初めて聴いたアーティストでしたが、実力派ですね。この人には声域の広さという武器があるので、クラシックを聴く人にもすんなり耳に入る良さがあります。
この人、これがデビューアルバムなんですね。初々しさとかなくて、ホント堂々と歌ってるのがすごいです。

2014/9/19 13:14  [1592-194]   

クリエティブのアルバナライヴでもレオナ聴いてみました。
密度感が落ちて、腰高な感じにはなりましたが、全体のバランスはアルバナライヴのほうがいいです。レオナの声も、統一感が増しました、といってももっと増して欲しいけど。
電子楽器はアルバナのほうが相性いいですね。そのかわりアコースティック楽器は、HD650より音色が少し乾いたけど、ラックストーンの良さは、ちゃんと出てました。
全体的には、アルバナライヴのほうがレオナとは相性いいと思いました。
ヘッドフォンで、感じ変わりますね。やっぱり1本じゃ足りないなあ。スパイラルの始まり?!

で、アルバナライヴ、なかなか実力派のヘッドフォンであるのを再確認。眠らせておくのはもったいない、時々使ってあげなきゃ。

2014/9/19 13:18  [1592-195]   

2014年7月に、上流をオンキョーのミニコンポから、SONY MAP-S1に替えました。
USBストレージをタブレット端末で選曲操作できるコンポです。
座ったままで曲を選べるので、CD交換のたびに、不自由な足を引きずらなくてもよくなりました。

2014/11/15 07:31  [1592-357]   

2014年10月に、新しいヘッドフォンAKG K702を追加しました。
HD650の苦手な楽曲を担当してもらいます。
このスレッドで、K702のことも書きますので、こちらもよろしく。

2014/11/15 07:42  [1592-358]   

LUXMAN P-1u+SENNHEISER HD650のCD試聴記。

今回は洋楽の女性ボーカル。
1.シンディ・ローパー/グレイテスト・ヒッツ
2.スザンヌ・ヴェガ/SONGS IN RED AND GRAY
3.エンヤ/ペイント・ザ・スカイ

試聴ポイントは、それぞれのボーカルの魅力をどこまで再現できるか。バックバンドのバランスと質感はどうか。ラックストーンとの相性はどうか。などです。
今回から、プレーヤーをSONY MAP-S1に変更しています。

●シンディ
シンディの初期のベスト盤で、デビュー当時のスマッシュヒット曲を中心に編まれたアルバムです。
シンディのボーカルは女性としてもハイトーンで、P-1uのラックストーンは乗りにくいと予想していましたが、どうしてどうして、しっかり余韻をつけて聴かせてくれます。ボーカルに深みを加えてくれる傾向ではありませんが、余韻は適度で、まったくシンディの歌声を邪魔しません。
バックバンドは、発表当時の風潮らしく、ドラムスがバンバン叩かれますが、予想外にキレが良く、シンバルや時々聴かれるスネアの高域も気持ち良く、重心の低い低域との対比が楽しいです。
アンプ、ヘッドフォンともに解像度が高い機種ですが、その恩恵を受けて、細かい音がかなりわかり、手の込んだ編曲をしていることが良く伝わってきました。最後をフェードアウトで締める楽曲も多いですが、解像度の高さは、音の消え際でも発揮されていました。
わずかですが、ボーカルの高音域で刺さりを感じ、この機器とシンディの声質との相性はバッチリとはいかないようです。

●スザンヌ
アコースティックな曲作りに徹して、スザンヌらしく、素朴に、緻密に、ツンツンして、なげやりになって、達観して、というアルバム。クラシック以外をほとんど聴かない私が、大好きになって、何十回と繰り返し聴いています。
スザンヌのボーカルは、ラックストーンとの相性がとても良く、深みと余韻をスザンヌに相応しいバランスで加えてくれます。この相性の良さは、以前試聴したセリーヌ・ディオンと同等です。
アコースティックギターの爪弾き、重心の低いベース、生々しいドラムス、控えめに活躍するキーボード類、それぞれがとても魅力的な音で、質感の高さは群を抜いており、全体のバランスがP-1uによってこれ以上ない安定感でととのえられています。
特にアコースティック色の強い「PENITENT」「SONGS IN RED AND GRAY」の2曲は、これ以上の再生は望めないと思うほど、強い訴求力を持つ音でした。

●エンヤ
誰しも多層楽曲の手のかけように感嘆し、女神のようなボーカルに癒され、唯一無二の音響空間に引き込まれるエンヤのベストアルバムです。
明瞭感を排し、ソフティケイトされた楽曲群ですが、解像度の高いP-1uとHD650で聴くと、アラも散見されるようになり、使用機材のグレードが高くないことやディティールの処理の甘さを意識させられてしまうことがあります。
ボーカルも含めて、各楽器を多重録音で重ねていますが、バランスは完璧。統一された音世界がエンヤの最大の魅力ですが、その点の再現は文句なしです。ある意味、この世の楽器ではないような独特の質感も忠実に再現されています。しかし、ソフティケイトの手法が残響利用なので、ラックストーンがしつこく感じられる傾向があり、K702のようなヘッドフォンではどう聴こえるのか興味のあるところです。


次回はまったくガラッと違うジャンルを用意する予定です。

2014/11/30 14:54  [1592-471]   

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