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縁側をご利用いただく際のルール&マナー集を用意いたしました
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紹介文

ここは主にホンダFIT3HVの徒然ない世間話や、
ドライブ旅行記、オリジナル小説やCGなど
けっこうどうでもいい話題で盛り上がっております。

気だるい午後のひまつぶしにどうぞw

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プロローグ



夢・・・夢を見ている。

髪の長い少女が一人、オレに向かって微笑み話しかける。
「約束、だよ・・・ゆういち」

約束って一体何だ?
いや、そもそもオレは「ゆういち」じゃなくて「のぼる」なのだが。

そんな現実的なツッコミを入れたところで目が覚めた。
なんだ、いまの夢は。
やけに鮮明に記憶に残っていて、何故だかとても気になる。
知らない少女のはずだが、記憶の彼方で微かに覚えているような、
不思議な娘だった。

だが、はっきりと思い出せない。
なんだろう、このもどかしさは。

それならば、勇気を出してその娘に直接会いに行こうと思った。
その娘がどこにいるのかは、何故かよく知っている気がした。
和歌山県のあたりのはず。
詳細な場所まではわからないが。


じゃあ、準備して旅に出掛けるとしますか。



2019/5/9 12:39  [1498-5519]   

生活の全てが詰まったラゲッジルーム


4月30日


今年のGWは10連休。
平成から令和へ改元されるタイミングで祝日が重なったからだ。
なので、その休みを利用して近畿地方へ旅をすることとなった。

近畿地方の旅として個人的に期待するのは、滝と古墳だ。
どちらも興味があり、見て楽しめるもの。

日本一の落差を誇る「那智の滝」は和歌山にある。
これを見ずして滝は語れないだろう。

古墳は日本古来の王族の墓なのだが、メジャー級である前方後円墳は
のぼるの住む新潟にはほとんど存在していない。
近畿地方にはそんな前方後円墳や有名な古墳が多数あるというので
是非とも見学したいと思っている。
いつかオレも古墳に入れるほどの権力を持つだろうからな。ハハハ。

もちろんグルメも外すことはない。
うまいものは、食いきれないほどあるのだ。

出発は平成最後の4月30日。
できるだけ高速道路を使わず一般道を使い、浮いた金でうまいものを
食べ尽くすのだ。
宿は全て車中泊。道の駅を車中泊場として利用させてもらおう。

民宿や旅館は、到着時間とか風呂とか他人の部屋の音とか出発時間とか
制約がたくさんあるのに比べ、車中泊は騒音だけ攻略すれば
全てが自分の都合で思いのまま行動できるのだ。
これを上手に活用することで宿代が浮き、さらにうまいものが
食べられる計算になるはず。

クルマは毎度おなじみホンダFIT3ハイブリッド。
燃費の高さ、ハイパワーエンジン、そして人が寝れるほどの
大容量ラゲッジルーム。
ソロ旅に必要な全てを兼ね備えた極めて有用なクルマである。

毎年少しずつ車中泊用にカスタマイズを重ねてきているが、
今回は車中泊用テレビとポータブル電源を導入してみた。
ポータブル電源は安いやつなので、ドライヤーとか電子レンジは
使うことはできないが、テレビや各デジタル機器の充電なら楽勝。
クルマ装備にも以前からUSBソケットや100V電源を備えていたのだが、
ソケット数や電圧不足で少し力不足になっていたので、この機会に
パワーアップしてみたわけだ。
クルマのバッテリー上がりの心配もなくなったしな。

ルート選定。
スタート地点の新潟から長野までは何度も通っているので無問題。
そこから先が問題。
諏訪湖の南から静岡の浜名湖まで、ほぼ直線で行ける国道152号があるので
それを通ろうと思ったのだが、調べてみると国内有数の「酷道」で
あることが判明し、断念。
あっぶね。近畿地方に入るまでに力尽きるところだった。
恐ろしや、三桁国道。

他ルートを調べると、塩尻から国道19号で名古屋まで行けるルートが
一般的らしいのでそれで行くことに決定。
名古屋中心部はGWだと非常に混むと思われるので高速を使ってスルー。
あとは海沿いの道で最南端の潮岬へ行く。(途中で那智の滝を経由)

白浜という所から内陸に入り、渓谷や温泉を楽しみながら北上。
大阪にも立ち寄り、世界一の墓である仁徳天皇陵を見学し、明日香村の
古墳群を巡り、岐阜・富山を経由して新潟へ帰る。

そんな感じで計画を煮詰めていった。

難しいのは「伊勢神宮」だ。
行けるチャンスがあるなら是非とも行ってみたい所なのだが、
GW中で、しかも改元という激レアなイベントがあり、とんでもない
混雑が予想される。
それでも行きたい、という気持ちもあるし、スルーも選択することも
充分あり得るだろう。
最終的には現地へ行って、判断することとした。

2019/5/9 12:42  [1498-5520]   

雨降りの中、出発!

翌朝に出発を控えた4月29日。
きっちりと準備を整えた。
今回の旅は、ユルく、セコく、がモットー。
基本的にお金を使うのは食事が大半。
去年行った北海道では毎晩居酒屋で散財してしまい、愚行とまでは
言わないがのぼるらしくない行動をしてしまった。
今年はその教訓を生かし「うまいものを、安く食べる」ことをテーマとした。
必然的に車内で食べることが多くなりそうなので、キャンプで使う
一人用のテーブルを車内に設置した。

布団は、キャンプ用に新調した3シーズン用のシュラフだ。
3月に試験的に車中泊してみたが、さすがに寒かった。
だがGWの季節は暖かく充分な機能を発揮できるだろう。

マットは去年も使った低反発マットレスを敷きっぱなしにして使用。
これがあると無いとでは熟睡度がまったく違うので、キャンプでも
車中泊でも必ず使っている。
このふかふかは、クセになるといっていい。
このふかふかに、一生捧げてもいいと誓える。
このふかふかに、のぼるは洗脳されたようなものだ。

あとは充電用USB、デジカメ用バッテリーの充電器、車内ランタンの
充電器などをコンセントに挿し、テレビのアンテナや電源コード等
配線が邪魔にならないようにまとめておいた。
テレビの放送が映らないことも想定し、ひまつぶしアイテムとして
去年買ったミニスーファミも搭載した。
HDMIはもちろん、電源のUSBもテレビから供給できるので、配線が
とても楽だ。
あとは着替え、一人用のクーラーボックスなんかを準備すればOK。

翌朝。
いよいよ出発。
ナビに行先と経由地を入力。
ドライブ旅行が楽しくなるスマホアプリ「ハイドラ」を起動。
準備完了だ。

小雨が降る7時に出発。
いや、寒っ!
前日まで夏日に近い暑さだったのに、春用の長袖が必要な肌寒さ。
なんだよこの天気と気温は。
これだと車中泊でもトレーナーとか必要かもしれない。
雨男らしい門出で、先行き不安になるが、明後日からは快晴が続く
という予報なので、たぶん今日と明日だけ我慢すればあとは
パラダイスになるはず。それを信じようではないか。

出発し、心と身体が落ち着いたところでミュージック・スタート。
旅立ちのテンションをぐっと高めてくれる歌。
いろんなものを失ってきて、そしてこの旅でさらに失うものもあるだろう。
でも、それ以上に得るものがあると確信させてくれる歌だ。

https://www.youtube.com/watch?v=9aJVr5tT
TWk

2019/5/9 12:44  [1498-5521]   

国道脇の菜の花がキレイ すげえ親子丼 GW名物 高速大渋滞 R19は快適な道路

さて。
R8 →R17 → R117と進み、長野県の飯山に着いたところで雨が止んだ。
このままもう降らなければいいのだが。

11時になったのでランチにしよう。
昭和の歴史を感じさせる「イナリ食堂」という食堂に入った。
開店と同時に入ったのでよかったのだが、5分も遅れたら店の前の
行列に並ぶことになっただろう。それくらいの人気店だ。

注文したのは親子丼の普通盛り。
鶏肉を卵でとじたものをごはんの上にのせたシンプルだが奥の深い料理だ。
だが、ここの親子丼は規模が違った。
たぶんもも肉一枚まるごと使っているであろう、とんでもない量の鶏肉が
入っている。もはや卵でとじきれていない。
玉ねぎも入っているが、長ネギもざく切りでドカドカ入っている。
ごはんもそれに合わせて大盛りだ。すげえええ!

そんなデカ盛りの親子丼と格闘していると、他の客の注文した唐揚げ定食が
運ばれているのが見えた。
一口では食べきれないほどの唐揚げがおよそ10個ほども積まれている。
なんという豪快な盛り。完食できるやついるのか。

やっとのことで平らげた。
満腹というか、さらりとリバースしそう。
後の客のことも考えて早々に店をあとにする。
ご馳走様でした〜♪

R18で長野へ。
ここでふとしたことに気付いた。
スマホの通信に関する契約だ。
今までは従量制にしていたが、この連休中はハイドラというアプリを
走行中立ち上げっぱなしにするのでパケット量がオニのように増えるはず。
それならば4月のうちに通信契約を使い放題に変更するのが正しい。
ネットから契約内容変更は可能だが、依頼がギリギリすぎるので
明日の5月からの適用ができないかもしれない。
こういうときはショップで直接変更依頼を出せば間に合うし確実だ。

長野のauショップに駆け込み、手続きをしたのだが、やたら待たされた。
10分くらいで手続きできると思っていたが、なんと1時間以上もかかった。
客なんてあまりいないし、店員の人数も足りてる。
なぜこんなに待たされたのか。
それはインセンティブに関係する。
契約内容の変更よりも新規や機種変更などを相手にする方が儲かる仕組みと
なっており、ゆえにのぼるは後回しにされたわけだ。
後から来た客を優先してるのを見てると、マジでイラついてきた。
しかものぼるの担当者が新人で変更手続きにまごつき、さらにイラつく。

こんなところで足踏みしてしまうとは。
今度からは契約内容変更するときでも機種変更と言って、あとから
「やっぱ今のスマホのままにして通信料だけ見直すわ」とか言えばいい。

ちょっと予定が狂ったが、べつにまだ充分時間はある。
落ち着いて行こう。

ロスした時間をリカバリするため長野から高速道路に乗った。
高速に乗るまでちょっと渋滞したが、GWだからこんなもんだろう。
予想の範囲だ。
だが、ここでも予期せぬ事態が。

クルマのナビはETC2対応で、進行方向の渋滞や事故などの情報が
逐一報告できるようになっているのだが・・・
「10キロ先、先事故により渋滞です」とのアナウンスが。
なんだと!
ちょっと進むともう渋滞に巻き込まれ、ほとんど動かないクルマの群れの
最後尾に停まることとなった。
なんだよう、これじゃ高速でショートカットした意味が無いじゃないか。

結局、塩尻北インターに到着したのは16:40。
こんなんで2時間近くかかるとか、運が悪すぎる。
高速代1310円返せー。

さて、ボヤいても仕方ないので先に進む。
R19をJR中央本線に沿って走ることになるが、ここからようやく
初めて走る道路となる。
さすがに2桁国道は整備されていて、山沿いの道ながらとても走りやすい。
道の駅やコンビニ、ガソリンスタンドも点在しており、何か困ることはない。

標高があるせいか、道路沿いの桜がまだ咲いていた。
半分ほどは散ってしまっていたが、まだまだ見頃。なんか徳した気分だ。

2019/5/11 02:06  [1498-5522]   

日帰り温泉 せせらぎの四季 道の駅「きりら坂下」・・・のトイレ 車内でテレビを観ながら夕食

本日のこの後の予定は、温泉でゆっくりして、夕食を買って、岐阜に
突入したところの道の駅で夕食、晩酌、そして寝る。
どの温泉に、とかは予め決めておいたので基本的にその予定を
トレースしていけばまったくもって「問題はない」のだが、
旅につきものなのは語尾に「はず」がつくことだ。

「本日 立ち寄り湯は15:30まで」
木曽福島の温泉宿の看板にそう書かれてあった。
もう18時、とっくに時間切れだ。
この温泉宿のホームページには「温泉受付22時まで」と書かれていたのに
話が違うじゃないか。
まあ、GWで客が多い時期は予定を変更することはよくある話だが。

もう日が暮れようとしている。
呆然としていても埒が明かない。
スマホで近くの温泉施設を検索し、まだ入れる温泉を探しながら走った。

「せせらぎの四季」と書かれた日帰り温泉専門の施設を見つけた。
王滝川のほとりにある木造のキレイで新しい感じの施設だ。
21時まで営業と書いてある。よっしゃ!

700円の入浴料を払い、さっそく女湯へ。間違えた。男湯へ。
湯は黄土色に濁っていて、ややぬめり気があるが、それがまた気持ちいい。
ちょっと熱いが、今日の疲れが癒される感じでゆったりした。
ああぁぁぁああぁぁ〜・・・
無事に風呂に入れてよかったぁ〜
もうその一言に尽きる。

露天風呂で地元のおっちゃんと話をしたのだが、
ここの上流は、御嶽山(おんたけさん)であることを初めて知った。
御嶽山とは、2014年の秋にいきなり噴火し、58人が死亡、5人が行方不明と
なった、戦後最悪の火山災害があった山だ。
山からこの木曽福島はけっこう距離があるので被害はなかったが、
温泉の地脈が狂ったようで、湯が出なくなった宿もあったという。

動画とかで噴火の現場を見ていたが、あれは本当に怖いと思った。
ハイキングで訪れていた親子とかも犠牲になったらしい。
あんな風に突然前触れもなく大噴火する山もあるので、山は恐ろしい。

休憩所でしばらくまったりして熱を冷ましてから再出発。
もう辺りは真っ暗で、あとはナビを頼りに進むしかない。
中央線JR木曽福島駅の近くにイオンがあったので、夕食と飲み物をゲット。
20時を過ぎてるので惣菜とか半額になっていて、よりどりみどり。
定価で買ったらかなり高額になっていただろうに。
スーパーはだいたいこんな時間に惣菜を売り切るために半額にすることが
多いので、それを見越して来店するのが賢い旅人の手法である。
閉店時間がわかれば、半額時間もだいたいわかる寸法だ。わりと賭けだけど。

さて、あとは今日の寝床たる道の駅へ向かうだけだ。
30分ほど国道を走ると、岐阜県に突入。
すると、間もなく道の駅「きりら坂下」に到着した。

国道から川を渡ったところにある施設なので、けっこう静かだ。
スーパーマーケットが併設された珍しい道の駅、なのだが、遅くに到着
したのでとっくに閉店していた。
さすがにGWとあって何台も車中泊している。

わりとトイレに近く、平坦で静かなスペースが空いていたのでそこに駐車。
よっしゃ 、車中泊モードにトランスフォームだ。

各ウインドウの枠の大きさに切った黒のプラボードをはめ込んでいく。
これで車内の光が漏れない。
車内にランタンを灯し、テレビの放送局をチューニングする。
今日はどの放送局も「平成最後の××」とか「天皇陛下の思い出」なんかを
放送していた。

それを見ながら衣類の入替をやっておく。
汚れた衣類を洗濯用巾着に入れ、新しい衣類を温泉セットに入れる。
これは酒を呑んだ後ではめんどくさくて絶対やらないので、
今やるしかないのだ。

ちなみに温泉から上がったタイミングでジャージに着替えているので
完全にリラックスモードになっている。

ようやく夕食タイムだ。
先ほどイオンで買った惣菜をテーブルの上に乗せ、クーラーボックスから
冷えたビール(系飲料)を取り出す。
チキンソテーや揚げ物にかぶりつき、ビールを喉を鳴らしながら飲む。
やべー、マジ幸せ。
ビールが切れたら、次はチューハイ。
なんか初めてみた「熊本ぽんかんサワー」だが、夏みかんっぽくて
とても美味なチューハイだ。

うーん、食った飲んだ。
昼間あんなデカ盛りの親子丼を食べたくせに、やっぱ夜になれば空腹に
なるんだな。
ごちそうさまでした。

あとはテレビを観たり、ミニスーファミでスト2をしたりして、
眠たくなったタイミングで明かりを消した。
けっこう気温が暖かいのでシュラフのファスナーを全開にし、掛け布団の
ように上からかぶせた状態にして寝た。
気持ちのいい夜だった。

本日の出費
 昼食 親子丼 750円
 高速道路 長野 → 北塩尻 1310円
 温泉 せせらぎの四季 700円
 夕食・飲物 866円

 合計 3626円

2019/5/13 12:06  [1498-5523]   

竜吟滝 駐車場 一の滝 二の滝 えびす滝

5月1日


夜は3時間おきくらいにトイレで目覚める。
トイレが近いって、いやだなぁ。面倒だし、年寄り臭い。
ま、酒をがぶがぶ飲んだら、こうなるわな。

4時過ぎにまた目覚めた。
空は少しずつ明け始めていた。

まずは「令和」明けましておめでとうございます。
「令」呪をもって平「和」を成す。聖杯戦争の時代の幕開けだ。
来い、セイバーぁぁぁああぁぁーっ!!

テンションがガチ高になったので、ちと早いが起きることにした。
昨日イオンで買ってクーラーボックスで冷え冷えにしておいたスポーツ飲料で
喉を潤し、シャキーンと意識を覚醒させる。
それから顔を洗い、着替え、車中泊モードから運転モードにトランスフォーム。
他のクルマはまだ就寝中の人が多いので、できるだけ静かに。
トランスフォーム・サイレントモードで作業をする。
・・・横文字にすればカッコイイとか思ってるやつは信用しないほうがいい。

本日の予定は、朝イチに近くの滝を見学、それから高速で名古屋市街地を
パスしつつ三重県の津へ向かい、昼食。そのあと伊勢神宮へ。
あのへんは新潟人にとって非常に珍しいリアス式海岸なので、時間があれば
展望施設に行って複雑な海岸線を楽しみたいとも思う。
そのあと温泉に浸かり、最終目的地は紀北町の道の駅「海山」となる予定。

ナビを起動し、パッパと目的地を入力し、さっそく出発だ。

まずは早朝の観光、滝見学だ。
竜吟滝、というところ。
沢を登っていくといくつもの滝がある名所らしい。
道の駅から10分足らずで着いた。
国道から逸れるとすぐに山道になり、狭い上り坂をハラハラしながら
進んでいくと駐車場があり、そこに停める。

川の流れる音、微風でざわつく森の木々。滝が近くにある独特の雰囲気だね。
さすがに5時では誰ひとりいない。
のぼるの独占状態だった。
空はどんよりとした雲に覆われ、いつ降り出してもおかしくないような天気。
まあ、降っていないだけマシだ。さっそく滝巡りだ。

管理の行き届いた遊歩道を進むと、立派な管理棟があった。
まあ、こんな早朝から営業しているわけもなく、無人だったが。

そこからすぐに、一の滝が見えた。
最初にして最大の滝。
16mもの高さからドバドバ水が落ちている。
昨日の雨のせいか、水量多めな感じで迫力がある。
なかなか魅せてくれるではないか。

そこから歩道に沿って登っていき、二の滝、三の滝、そしてえびす滝
という滝まで見た。
どれも小さな滝ながら見どころと味わいのある滝だ。
そこからUターンして駐車場へ戻った。
けっこうな山道で、それだけを目的とするならもっと先へ進んで
さらにたくさんの滝を見ることができるのだが、これ以上進むと
汗だくでヘトヘトになりそうな予感がしたので、引き返したわけだ。
朝イチの散歩で力尽きるとか、シャレにならんからな。

駐車場へ戻ってきたタイミングで、いよいよ雨が降り出した。
くそ、今日も雨か。
ホントに明日から晴れるのか? 今日だけ我慢すればいいのか?
疑心暗鬼しながら国道へ戻った。

2019/5/15 14:31  [1498-5524]   

豊田市にあるお城。トヨタ城? 本社っぽい建物 高速で光速を超えてやるさぁ ナガシマスパーランド

少し走ると、マクドナルド発見。
こんな早朝でも「それが何か?」と言わんばかりに営業している。
さっそくドライブスルーへ。
ソーセージマフィン、チキンクリスプマフィン、ホットコーヒーで300円。
のぼるの朝マックの鉄板メニューである。それ以外は高いから・・・
支払いはスマホアプリの楽天ポイントで。楽すぎる。

走りながら食べようと思っていたが、価格コムの書き込み通知があり
会ったことはないが友達の「チビ号」さんがいろいろと
誤解している感じのレスを書いていたので、いったん近くのセブンイレブンの
駐車場に停め、スマホで擁護レスしながらマフィンを食べた。

https://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=2263
1327/#tab


どうでもいいけど、車中泊中に酒を呑んだから何だというのだろう。
酒が抜けるまで動かさなくてもいい所に停めていれば、どうということはない。
偉い人はそれがわからんのです。

さて、早朝からてんやわんやの事をしているが、再び発進。
予定よりけっこう早い行動をとっているので、愛知の豊田市あたりまで
下道で走り、それから高速道路に乗ることにした。
いま高速を使ったらそうとう早く三重の津に到着してしまい、そこで
食べるはずのうなぎ屋開店までかなり待たなくてはならなくなる。

そんな感じで豊田市に向かって下道をチマチマ走る。
はじめて豊田市に行くホンダ乗りってのは、緊張するものだな。
そこに住むひと誰もがトヨタかレクサスに乗っており、ホンダ乗りを見るないなや
一気に囲んで袋叩きにされるのでは、とか思ってしまう。
また、ホンダの工場やサーキットのある鈴鹿市と、この豊田市の中間に位置する
名古屋ではいつも両者がにらみ合って暴動が起きているとか、手羽先の
「風来坊」と「山ちゃん」それぞれの派閥を軸にトヨタ派とホンダ派が
入り乱れて中東さながらの緊張状態が・・・とかそんな想像をしていた。

いや、さすがにトヨタすげえ。
本社周辺の工場とかのビルの規模がマジすげえ。
郊外とかにありがちのでっかいイオンの立体駐車場、あれと同様のものが
従業員用の駐車場になっていたりする。
え、あれイオンじゃなくてトヨタの工場なの???

ガンダムでいうところのアナハイム・エレクトロニクス。
パトレイバーでいうところの篠原重工。
そんな感じだ。

豊田東インターから高速に乗る。
本来は静岡の浜松から海に突き出た渥美半島の先端まで行き、フェリーで
クルマごと伊勢まで渡る予定だったのだが、それだと津へ行くのに
無駄が生じるので、こうして自走運転している。
そこまでして行く津のうなぎ屋に一体何があるというのか。

いくつかのジャンクションを抜けると、海に面したエリアに。
名古屋の埠頭はいろいろ賑やかだ。
いろいろ話題のレゴランド、遠目からでも恐怖を感じるほどすごい落差の
ジェットコースターのあるナガシマスパーランド。
雨が降っていなかったらもっと色鮮やかなドライブになっただろう。

2019/5/17 05:27  [1498-5525]   

御在所SA 伊勢名物 赤福 5/1だけの激レアなしおり やわらけーあんころ餅だ

疲れて眠くなったので四日市らへんにある御在所SAで休憩。
施設内は近隣のうまいものが全て味わえる御在所彩館があり、
GWなのでものすごい人だかり。
各店舗には肉あり、パンあり、スイーツありと、見てるだけでヨダレが。

https://www.kankomie.or.jp/report/detail
_297.html


ドライブのお供になにか食べれるもの、ということで伊勢名物の「赤福」を
買ってみた。
もちもちの餅にしっとり濃厚のあんこが載った有名な和菓子だ。
8個入って760円。

クルマに戻って、さっそく食べてみる。
やわらかすぎる餅が底面にべばりついているので付属の「へら」で
餅をスクレイパーのようにこそぎとって持ち上げる。
口に頬張ると、餅の柔らかさにこしあんの上品な甘さが重なるハーモニーが
絶妙な旨さを奏でる。
うむ。予想を裏切らない見事な和菓子だ。
いまは冷たいウーロン茶しかないけど、熱い番茶があれば更に美味しく
食べられるに違いない。
賞味期限が2〜3日と短いのが玉に傷。もちっと長ければ土産として
買えるのだが。

さて、再び出発。
このへんから交通量が凄まじく多くなる。
GWで、今日は改元の日。伊勢神宮へ向かう人が多いわけだ。
のぼるもその内の一人だが、伊勢神宮までまだぜんぜん遠いのに
こんなところから混雑するとは予想できなかった。
現地はもっと混んでいることが容易に想像でき、今からゲッソリしてきた。

10時に津ICに到着。
ここからは下道だ。
雨は一時的とはいえ止んでいたが、空は相変わらずいつ降り出しても
おかしくない雲行きだ。
とりあえず市街地に向かって走る。

2019/5/19 22:52  [1498-5526]   

津の うなぎ新玉亭 通り側建物全貌 最後尾が見えない! メニュー

いくつかの交差点を過ぎると「新玉亭」という看板を掲げたウグイス色の
ビルが見えた。
ここが昼食の場であるうなぎ屋だ。
かなりすごいうな丼の店らしいので、他を差し置いてもここに来たかった。
だが、開店は11時なのでやっぱりそうとう時間が余ってしまった。

とりあえずビルの裏にある駐車場にクルマを停めた。
2台ほど車内で開店待ちをしている人がいる。
ほほう、のぼるの他にもこの店を目的としている人がいたのか。さすが。

開店まで30分以上もあるので、そのへんをぶらぶらと散歩する。
津の街もけっこう都会で、ビルが立ち並んでいる。
そのビルの合間に都会のオアシスである公園があり、数十人が集まって
メーデーをやっていた。
そっか。今日は5月1日でメーデーか。
労働者の権利を主張する会、と聞こえはいいが、ちょっと聞いてると
安倍政権への批判というか文句がテーマに聞こえた。

そんな感じでヒマを潰して店に戻ると、入口の前に5〜6人が
行列を作っていた。
おっと、並ばなくては。
のぼるもその行列の最後尾に並ぶと、後からドヤドヤと待ち行列が続き、
その5分後には最後尾が見えないほどになっていた。
うっわ。あぶなかった。

ほどなくして開店。
のぼるは1人用のカウンター席に案内された。
ここに来たらこれを食べる、と予め決めておいたので、すぐに注文した。
「中丼の中盛り、肝のお吸い物でお願いします」
仲居のおばちゃんは「かしこまりましたー」と素早く承った。
こういう時は1秒でも早く注文するのが正しい。
3〜4分も経つと、行列の入場制限がかけられた。
「ただいまお席は空いておりますが、料理をお出しできるのが1時間ほど
かかってしまいます・それでもよろしければお席にご案内いたします」
だと。数分の差でこれかよ。あっぶな。

2019/5/21 14:32  [1498-5527]   

うおぉおぉおぉお〜〜 すげえぇえぇえぇえ! 繁盛するわけだ

「お待たせしましたー」
10分ほどでうな丼が到着。
うおぉおぉおぉお〜〜、来たよぉおぉおぉお!
丼の上にフタがかぶさっているのだが、ごはんが盛り上がってハミ出てる。
恐る恐るフタを外してみると、てっぺんにうなぎのかば焼きが3切れ
乗っており、その下はややタレが染みた白米。
アレだ。「まんが日本昔ばなし」によく出てきた、茶碗に山のように
盛られたごはん。まさにあの盛りである。
通は「まんが盛り」「昔話盛り」と言っているが、この店では「中盛」と
呼称されている。

お吸い物は追加100円でうなぎの肝の入ったやつになる。
少しすすってみると、澄んだ汁なのにいい出汁の風味豊かなお吸い物。
追加100円の価値は充分にある。

なにはともあれ、どんぶりに突撃だ。
3切れのうなぎのうち2切れを皿がわりのフタに退避させておく。
うなぎをちょっとかじっては白米をかっこむ。
うなぎの焼き加減も絶妙。外側が香ばしくバリっと、中はふんわり
ジューシーでタレも出しゃばりすぎず丁度いい甘辛さ。

いやぁ、あとはもう夢中。
とにかく食べても食べてもごはんが減らない。
タレの染みてるところと白のままのところをかき混ぜながらもりもり食べるが
もう2切れほどうなぎが欲しい。いや可能だがかなり高くなるので却下。

確かに行列ができるわけだ。
一度食べてみたかった、ごはん山盛りのうな丼。至福すぎる。
ちなみに新潟にはタレカツ丼の多くの店でこのレベルの盛りが楽しめる。
胃に自信がある人は一度チャレンジしてみるといい。

なんとか食べ終えた。げっぷ。
トドメに熱いお茶を入れてもらい、完食の余韻に浸る。
これで2160円。決して安くはないが、たまに食べるならいいね。
ふつうのうなぎ屋は胃的に満足できないところが多く、どうせ食べるなら
徹底的に満足したい、というニーズに応えたこの店のサービスを称えたい。

大満足で外に出る。
食べ終えるまで30分ほどかかったが、外の待ち行列はほとんど無い。
1〜2時間待ってでも食べたい人は2〜3階の座敷とかに案内され、
時間がかかるので断念した人はそのまま他の店へ行ったわけだ。

2019/5/23 04:21  [1498-5528]   

左車線が駐車場待ち行列 いったいどこまで続く そして誰もいなくなった・・・w

さて、壮絶なスタミナをゲットしたところで午後の部の始まりだ。
下道を伊勢神宮に向けて出発。

郊外ののんびりとした田舎の国道をのろのろと走る。
ある程度予想はしていたが、やはり渋滞している。
雨降りなので空いてるんじゃないかとちょっと期待していたが、甘かった。

のんびりついでに本日の温泉施設の営業時間を確認した。
昨日えらいメに会ったので、今日はきっちり目的の温泉に入れるように
段取りしておかなければ。
志摩地方の「ねぼーや」というちょっとフザけた名前の温泉旅館。
立ち寄り湯もやっているらしいのでそこに寄っていこうと思っていたのだ。
ホームページなどをチェックするよりもその宿に直接電話して
営業時間の確認をするほうが確実。
ハンズフリーで電話してみた。
聞けば、本日の日帰り入浴は15時から受付します、との事。
それより早く行ってもダメなのか。了解だ。
とりあえずその時間を遵守すれば温泉にありつけること確定だ。

それにしても道が混んでいる。
ふだんならスイスイ行ける国道の4車線バイパスも混みまくって
ノロノロ運転になっている。
となりの車線で運転席の窓を全開にしたアクアの兄ちゃんがいたので
のぼるの助手席窓を開けて
「混んでてイヤだねえ!」
って大声で話しかけたら、シカトされた。

ようやく伊勢神宮の敷地近くまでたどり着いた。
渋滞カオスの根源といえるメイルシュトロームの中心部である。
ゲート前には何十人もの入場待ちの人の列が。
そして車道にはどこまで続くのかまったく見えないクルマの列。
その先にはどこかしらの駐車場にありつけるのだろうが、
それがどこなのかまったくわからない。

ちなみに伊勢神宮とは外宮と内宮の2箇所がある。
それぞれ数キロ離れているので、行き来はバスを利用するのが賢いとか
ネット情報に書いてあるが、この状態ではバス移動もままならないようで
徒歩でせっせと歩いている人が多数いた。

外宮を過ぎ、内宮の近くへ進む。
一向に先が見えない渋滞にげっそりしてきた。
4車線のうち中央側の車線がガラ空きになっていることに気付いた。
なぜ隣の車線は空いているのか、一瞬で理解できた。
このまま左車線にいるならば、駐車場へいつか辿り着く。
右車線に移動するならば、伊勢神宮参拝は諦めて先へ進む。
この2択になるわけだ。

今のままだと・・・
駐車場に到着できる予測としてあと30分。
そこから多分臨時バスとかで伊勢神宮へピストン輸送してくれるだろうが
実際に伊勢神宮(しかも行先が外宮か内宮か不明)へ到着するまで30分。
急いで敷地内を参拝して1時間。んでもう片方へ行くのに1時間。
参拝また1時間。駐車場に戻ってくるのに30分・・・

・・・カルく計算しただけで日が暮れてるじゃねーか。

無理無理無理。絶対無理。
すみません初代天皇様、アマテラスオオミカミ様、参拝は
今回見合わせさせていただきます。
いつかきっとまた来ますので、そのときじっくりと参拝いたします。

この旅の出発前。
ネットで伊勢神宮の参拝における礼儀作法を何度も見て覚えたのに、
なんてザマだい。
などと思いつつ、ハンドルを右に切って空いた車線を爆走した。

しばらく走ると、五十鈴川の橋を渡るが、そこから見た地獄絵図。
河川敷に臨時駐車場が見えたのだが、敷地内にビッシリ車で埋め尽くされ
なおもそこに向かって長い列が続いているのだ。
誰が見てもオーバーフローしてるじゃねーか。
あぁ・・・諦めてよかった・・・。

2019/5/25 02:30  [1498-5529]   

道の駅「伊勢志摩」 横山展望台の整備された遊歩道 志摩のリアス式海岸 いや絶景絶景!

さて。
伊勢神宮参拝を諦めたのは仕方ないとして、これからどうする。
この道路の先は志摩という所で、温泉へ行くにしてもちょっと時間がある。
どこか観光しますかね。
などと呟きつつ雨が降りしきる天候の中で途方に暮れる。

志摩は海がとてもキレイな所で入り組んだリアス式海岸が非常に美麗らしい。
晴れてる日ならばヒャッハー!とか言いながらそういう観光を楽しめる
ものではあるが、いかんせん今日は雨模様。
とても海岸を楽しめる雰囲気ではない。

とりあえず道の駅へ行こう。
ハイドラというアプリを使うと、道の駅やJRの駅やいろんな名所を
通るたびに記念のバッジがもらえる。バッジといっても画面上の
アイコンみたいなもので物理的なものではない。
でも、溜まっていくとそれなりにコレクター魂が揺さぶられて
まだ行ったことのない道の駅は可能な限り行くようになった。

道の駅「伊勢志摩」に到着。
景色の良い高台にある施設で、国道から少し離れてて静かなので
車中泊にも適した所だといえる。
多くの観光客が土産物売場を物色し賑わっていた。
けっこう海に近い所なので海産物の土産物が多い。
日持ちしないものが多いので、申し訳ないがパス。

観光案内所があったので係のおにーさんに、このへんの名所みたいな所を
聞いてみたら、今日は雨だがあまりガスがかってはいないので
横山展望台という名所を勧められた。
このへん一帯のリアス式海岸を一望できる丘、ということなので
それならば、と向かった。
道の駅から10分程度の所らしい。

曲がりくねった峠道を登っていくとトイレのある駐車場に着いた。
横山展望台に到着だ。
ここからは傘をさして歩くことになる。
この天候のせいで観光客はまばらだ。

駐車場からも複雑な海岸線を楽しむことができるが、上に向かっていくと
さらに楽しむことができるということなので、それを信じて進む。
雨天なのは残念だが、道の駅で言われた通りガスが少ないので
この天気のわりに遠くまで見える。

ここは思った以上に遊歩道が整備され、バリアフリーで頂上の展望台まで
登れるらしいので、歩くのに苦労がまったく無い。
10分ほど歩くと木造のキレイな展望台が。その前方には開けたデッキがあり、
他の客はデッキや展望台の上から写真を撮っていた。
展望台に上ってみると、たしかにいちばん雄大な景色が楽しめる。

複雑に入り組んだ海岸。それはまるで原生林の中を複雑に流れるアマゾン川の
流域を思わせる。
入り組んだ奥の湾だと風が吹こうが雨が降ろうが、ほとんど波は立たなそう。

駐車場へ戻り、再出発。
間もなく15時になるのでちょうど温泉に入れる時間だ。
さっそく行くとしよう。
東の海岸線沿いにあるらしいが、このへんどこをどう通っても海岸にブチ当たる。
ナビがなければあっという間に方向感覚が無くなってしまう。
まあ、それも旅の面白さのひとつだね。

2019/5/26 23:08  [1498-5530]   

志摩の繁華街を走るJR

海のすぐ前、だが防波堤で海は見えない。
そんな所に温泉「ねぼーや」があった。
駐車場は砂利というか土。そのへんに黄土色の小さな川ができていた。
その一角に停め、温泉準備をして施設に入った。

高級料亭のような、高級旅館のような佇まい。
宿泊もでき、素泊まり一泊5400円〜というのはとても良心的だ。
フロントで日帰り入浴料700円を払い、さっそく女湯へ・・・
間違えた。男湯へ。

露天風呂やサウナは無く、内湯ひとつで勝負しているが、ほのかな硫黄の香りと
薄茶色の湯が絶妙な湯温で疲れた身体を包み込んでくれた。
なんだここ、スゲーいいとこだ。
昔からあった建物をリフォームして現在の形としているみたいだけど、
すごいオシャレ。

長湯をし、ロビーのソファーでくつろぎながらタブレットのネトゲ。
そして夕方に出発した。
また来るときがあったら、2食付けて宿泊してみたいと思った。
宿泊客には3種類の貸切風呂が何度でも楽しめるとの事で、サービス満点なのだ。

さて、志摩の市街地まで戻り、PLANT5を見つけて飲物を補充。
明日のことを考えると、今日のうちにここから西にあるR42に合流しないと
ならないのだが、ここから50キロほども離れている。
がんばって走らないと。

いや、ちょっと待て。その前に給油したほうがよくね?
明日はちょっと山沿いの道を走る予定なので、今日のうちにエネルギー補給を
しておいたほうが安心だ。
そう思って志摩の市街地にいるうちに給油しようとしたのだが、レギュラー
1リッター150円とか壮絶なほど高額なスタンドがほとんど。
ざっけんな、と無視して進んでいたが、いよいよ人気の無い道になってきた。

2019/5/29 02:26  [1498-5531]   


やばい・・・
涙目になりはじめた頃、目の前にJAスタンドの明かりが。
リッター145円の表示。よっしゃ、ここだ。
よくこんな何もない場所でスタンドを開こうと思ったものだ。
だがのぼるにとってタイムリーであったのは事実。
もう感謝感謝。
セルフのスタンドなので自分で給油する。
満タン、特盛、みそ汁、おしんこ・・・って何の話だ。

トイレも借りてスッキリしたら、事務所にスタンドのオーナーらしき
おじちゃんがいたので一言お礼を言った。
「いやー、助かりました。志摩で入れようとしたら150円もしたから
我慢して走ってきたのですが、人気も少ない道路で今日は諦めかけてました」
「そうかそうか、よかったな。志摩だと観光地価格でやっとるからな。
どこから来なすった?」
「新潟です」
「ほぉー、こりゃまた遠方からご苦労さまだな」
「昨日と今日は残念ながら雨ですが、明日から晴れの予報なので期待してます」
「和歌山はみかんがうめーからな。飽きるまで食っていきなw」

のぼるは一礼し、再び出発した。
陽はとっぷりと暮れ、わずかなトワイライトだけを残すだけとなった。
実はこの道はけっこう面白い。
複雑なリアス式海岸をトレースしているわけでなく、基本的に山沿いの
道路なのだが、ときどき海岸線に出たりして、バラエティに富んだ道なのだ。
とはいえ、陽が暮れてしまってはどうにもならない。
もはや距離を稼ぐ道路になってしまった。

そんなとき。
道路の脇から一台の軽トラがのぼるの前に出てきた。
地元のおっちゃんのクルマのようだ。
勝手知ったる地元道なのか、カーブが連続するこの道を意のままスイスイと
走っていく。
「くっ・・・やるな」
軽トラ相手に離されてはFIT乗りの名折れ。
プチ本気モードに入った。

平和な雰囲気のBGMをガンガンのロックに切り替える。
漆黒の闇を駆け抜けるときは、ユーロビートよりアメリカン・ロックが合う。
のぼるの一番好きなブライアン・アダムスの流れるようなビートが
ここのワインディングロードに絡み合って絶妙なドライビング・テンポが
生まれるのである。
(リンクでは日本人のグループがいい感じのカバーを歌ってるのでそちらを採用)

https://www.youtube.com/watch?v=4WX8w_Dq
J-s


しばらく走ると、紀伊長島に到着。
ところが、一般道だけ通るようにしているはずのナビが高速道路のインターに
向かおうとしている。
ヤロー、金払わせようとしてんじゃねーぞ、パナソニックのナビめ!

いや。
よく見ると、高速道路なのだが無料区間だ。
おお、ラッキー。これを使わないテはないね。
すみませんパナソニック。一生ついて行きます。
紀伊長島ICから高速に上がり、南下する。
10kmほどではあったが、ちょうどいいショートカットになった。

海山ICで降りると、もうすぐ本日の車中泊会場となる道の駅「海山」だ。
ちなみに「海山」とは「みやま」と読む。
知らないと絶対に「うみやま」って読むね。
クワガタの中でいちばんかっけえミヤマクワガタの由来となった町なのか、
と思ったけど、特にそんなことはないようだ。

2019/5/30 13:27  [1498-5532]   

主婦の店 道の駅「海山」 晩ごはーん

道の駅に行く前に夕食をなんとかしないと。
予定では近くの中華食堂でチャーハンなんかを食べようと思っていたのだが、
目の前に「主婦の店」と書かれたスーパーマーケットが。
なんつーネーミングの店だ。
とりあえず入ってみよう。何かうまいものがあるかもしれない。
独身男性が入ったりすると呼び止められるかもしれない、とか疑心暗鬼したが
特にそんなことはなかった。

店内はふつうにふつうのスーパーだ。
さっそく惣菜コーナーへ。
ラッキーなことに店員が売れ残った惣菜に半額シールを貼っているところだった。
おお、食べたいと思っていたこの地方の名物「めはり寿司」も半額だ。ラッキー!
うまそうなものを3つほどゲットし、外に出た。

夕方に買っておいたチューハイも、クーラーボックスの中で冷え冷えに
なっているだろうし、今夜も単独パーリナイだぜ! ヒャッハー!

夜の国道を少し走ると、目的地の道の駅「海山」に到着した。
中くらいの規模の道の駅で、さほど多くの駐車スペースがあるわけではないが
数台ぶんの空きはあった。
ヴェゼルのとなりに停め、すぐに車中泊モードにトランスフォームし、
それから辺りを散策してみた。

トイレはキレイだし、自販機の前に据置型の木でできたテーブルとイスがある。
自販機の明かりでランタンが無くてもテーブルで宴会とかできるな。しないけど。
まあ、特筆すべき点は無いが、車中泊するには充分な施設だ。

車内に戻り、テレビを見ながら本日のディナー。
昼間に買った赤福、先ほど買っためはり寿司、きんぴら、かにかまサラダを
食べながらチューハイを飲む。
くわぁ、たまらん。うますぎ。
めはり寿司は高菜の浅漬けの葉でくるんだ一口サイズのおにぎりだ。
塩加減もちょうど良くてパクパク食べられる。
味変として醤油にちょっと付けてみると、また趣の違う味わいとなって
これもまたイケる。
日本酒を買わなかったことを少し悔やんでしまうね。

完食したところで外に出て空を見た。
雨はほとんど降っていない。
明日は晴れるのか。

自販機前のテーブルに座ると、野良らしきねこが「うにゃー」と寄ってきた。
「お、なんだお前は。メシならさっき食ったから、もうねえぞ」
と言いながら撫でようと手を出すと、ダーっと逃げていった。
なんだよ、逃げるなら最初から近づくんじゃねえよ。
ねこのくせにフェイントとか生意気なんだよ。

若い夫婦がひまそうにそのへんをブラついていたので話しかけた。
東京からハスラーという軽自動車で車中泊旅をしているそうだ。
軽自動車で2人車中泊とか、すげえな。荷物とかどこに置いてるんだろ。

二人と世間話をしながら楽しく過ごし、そして車内に戻って眠りについた。
今日は1日雨だったが、それなりに楽しかった。


本日の出費
朝食 マック 300円
 赤福 760円
 高速道路 豊田南 → 津 2330円
 昼食 うなぎ丼 2160円
 温泉 ねぼーや 700円
 PLANT5 飲物 363円
 ガソリン 4195円
 夕食・飲物 523円

 合計 11331円

・・・意外と使ったな・・・

2019/6/1 10:08  [1498-5534]   

晴れた海山の朝 車中泊組の朝は早い 自販機前のテーブル 朝ごは〜ん

5月2日


朝早くに目が覚めた。
5:40とか、またありえない時間に目覚めたものだ。
外からは誰かのクルマのエンジン音がして、もう出発しようと
している人がいる。

外に出てみると、ひんやりとした空気の青空が一面に広がっている。
「おおおおおお!」
晴れだ。快晴だ!
昨晩は暗くてよくわからなかったが、ここは海沿いから少し内陸に
入ったところにあるので海は見えない。
近くの山からは昨日までの雨が蒸発して湯気が出ている。
こういうときの日中は暖かくなるんだ。

待ちわびたぞ、この快晴。
ようし、出発準備だ。

近くで車中泊していたハスラーの夫婦も、この天気に気分を良くして
出発の準備をしていた。
顔を洗い、着替えをして、走行モードにトランスフォーム。
ナビに本日の行先を入力し、準備完了だ。
シフトレバーをDに入れ、出発進行。

陽に当たった木々の葉の緑がやたらキレイで感動する。
海から昇った太陽が眩しい。
ていうか7時前だというのに気温がみるみる上昇していくではないか。

すぐ近くにすき屋があったので、まぜのっけ朝食を食べた。
午前のスタミナを手軽かつ安価に補給できるので、この上なくありがたい。
ちなみにのぼるのまぜのっけ朝食の食べ方。
 (1)牛小鉢の汁を温泉卵&オクラにかけ、かきまぜる
 (2)ごはんにぶっかけ、かつぶしをかけて食べる
 (3)1/3ほど食べたら、牛小鉢をごはんにぶっかける
 (4)七味唐辛子をかけ、紅ショウガをのせて、あとはひたすら食う
これ、人によって食べ方がまったく違ったりするので面白いんだ。
のぼるの食べ方は別添の醤油をまったく使わないので塩分控えめでお勧めだ。

「ありがとうございましたー!」
元気のいい店員のおねーさん。支払いはエディで。
「次来たときは、きみの笑顔を特盛3点セットで注文するよ」
とか言ったら何か起きるだろうか。
「上から目線の蔑んだ笑顔でよければナンボでもくれてやんよ!」
とか言われて頬を踏みつけられたりするのだろうか。

2019/6/4 13:04  [1498-5536]   

鯉のぼり、大量増殖 気持ちのいい海沿い 山奥へ突き進む 僅かな無料スペースに停めれた♪

再び出発。
本日の予定は次の通りだ。
和歌山の那智勝浦町まで海沿いを南下し、そこから内陸へ入り、日本一の
落差を誇る「那智の滝」を見学。
そのあと本州でいちばん南にある古墳「下里古墳」を見学。
そして本州最南端の「潮岬」へ。
そして白浜という街で温泉に入り、その近くの道の駅でゴール。

こんな感じだ。
GWなのでいろんな所が混雑していると思われる。
ま、そのときはそのときで、臨機応変に対応していくとしよう。

海岸線沿いを疾走していると、砂浜に大量(大漁?)のこいのぼりが
掲げられていた。
その数、100匹ほどだろうか。圧巻である。
ちょっと停まって朝日とともに眺めた。
そういやもうすぐ端午の節句、5月5日か。
ウチは庭も狭くてでかいこいのぼりとか買ってもらえず、児童雑誌の付録の
片手で持てる小さなこいのぼりで我慢してたな。

しばらく進むと、ナビがまたもや無料区間の高速道路のルートを選んだ。
もうちょっと海岸線沿いを楽しみたかったが、まあいい。
ナビに従って高速に乗る。
「かっとべ、マグナーム!」
アクセルを吹かし、スピードを上げるとパドルシフトで7速固定、からの、
Sモードオン!
FIT3 Sパッケージならではの高速巡航モードである。
べつにふつうのSモードと大差ないのだが、7速固定だとわずかに
燃費が良いのだ。
ウェイブライダーに変形したZガンダムのようなものだ。

山沿い、トンネル、山沿い、トンネル、わずかに海・・・という景色。
まあ高速道路で美麗な背景なんてあんまりないのよね。

しばらく進むと和歌山県に突入。
和歌山最初のインターである「那智勝浦IC」で高速を降りた。
ここから山へ向かって走る。
まだ朝早いが、同じ車線のクルマがけっこう混んでいる。
みんな那智の滝を見に行こうとしているようだ。

ゆるやかな上り坂をしばらく上ると、彼方に滝の上部が見えた。
どうやらあれが那智の滝のようだ。
とりあえず後でゆっくり眺めるとして、まずは駐車場の確保。
空いてる駐車場はあるが、どう見てもそこから滝見学をするには壮絶なほど
歩かなくてもならない。
もちっと滝に近いところに停めたいところだ。

だが、上に進むと今度はどこも空きがない。
那智の滝は慢性的な駐車場不足らしく、観光客の数に対して絶対的な駐車場が
足りていないようだ。
なんとか公共トイレの前に停めることができた。
これはラッキーとしか言いようがない。
この周辺はもう有料駐車場ばかり。あっぶね。

2019/6/6 03:22  [1498-5537]   

那智山参道入口 登ってきた階段を見下ろす あ、あの奥に見える塔は・・・ 那智の滝と三重塔のベストショット

さて。ここからは歩きだ。
滝壺までけっこう歩くことになりそうだが、睡眠とって、朝イチ、朝食後、
スタミナ的には充分足りてるはず。
なんとかなるんじゃね? みたいな軽い気持ちでいた。
何も情報もないままアトラス→バズズ→ベリアル→ハーゴン→シドー、と
ドラクエUのハーゴンの城を初見で一発攻略しようとする素人のようだ。
違うとしたら、セーブポイントに戻れるルーラの呪文とか使えない点か。

とりあえず必要なものだけ携帯して歩き始めた。
すぐに「那智山参道入口」と書かれた看板が。
どうやらここがスタートラインのようだ。
長く続く石造りの登り階段がそびえている。
あまりに長いのであたかもロンダルキアへ続いているような錯覚を覚える。

スタミナを奪われないようゆっくりと階段を登る。
途中ではるか彼方に滝の上部が見え、その見えない全貌に心躍るが、
同時にその滝壺までの距離の長さを考えると、ちょっとくじけそうになる。

まだ朝8:30だがだんだんと気温が上昇してきた。
シャツが汗でじんわりとしてきた。首にタオルを巻いているが、それも
気持ちを害するほど汗で濡れている。
途中に売店があり「ラムネ冷えてます」と書かれてあるのを見ると
思わず一本頼みそうになるが、ぐっと堪えた。
まだ滝を見るという目的を達していないのに、こんな所で休んでいるわけに
いかない。
途中途中でベホイミをかけるよりもギリギリまで耐えてからベホマしたほうが
後先考えたとき効率がいいのだ。
(力の盾を使えよ)

ようやく上り階段を登り切ったようだ。
あとで知ったのだが、この階段は473段あったのだそうだ。
滝のほうに向かって行くと、ほどなく「三重塔」が見えた。
背景に那智の滝が見える、ガイドブックなんかで定番のアングルだが、
やはり自分で見た景色というのはぜんぜん違う。
那智の大瀧との調和が美しい朱色の三重の塔。西国三十三所観音巡りの第一番礼所、
なのだが、大昔に一度焼失しており現在の塔は昭和47年に再建されたもの。

近くのベンチでしばし休憩する。
ここまで来て、実はけっこう満足して、戻りたくなっていた。
滝の全貌は見えて、充分楽しめた気になったし。
たぶんここから滝壺のトコまでまたたくさん歩くことになるだろうし、
そしてまた駐車場まで歩いて戻らなければならない。
それを考えると身体的に疲労が半端ないだろうし、まだ午前だというのに
ヘトヘトになるのも避けたい。本日の旅はここで終わりじゃないのだ。

近くにいた駐車場整理のあんちゃんに聞いてみた。
「ここから滝壺のとこまでどのくらいかかります?」
「んー、歩いて15分ってとこかな。下りの階段ばかりでちと辛いかもな」
そう教えてくれた。
滝壺までは標高を一気に下るので、今度は下りの階段ばかりになる。
それを聞いていよいよやめようと思った。
ここからクルマまで戻れば、まだ体力的に次に繋がるだろう。

だが、心の中の何かが「ここまで来たのなら、最後まで進めよ」と言ってる。
その通り、きっと進んだほうが体力を失うかわりに精神的にスッキリするだろう。
どうする。

しばらく葛藤した後、進むことにした。
こうなったら行けるとこまで行って、スッキリしよう。
あとのことなんて、知るか。

2019/6/8 02:26  [1498-5538]   

今度は下り階段 ここまで来ればもう一息 やったー! 着いたー! ふえええ、たけえええええ!

先ほどの登り階段とは打って変わって、今度は森の中の下り階段で、
デコボコな所を下っていく。思ったよりキツい。

下りながら少し思ったのだが、こういうとき二人でいると意外と心労も
あったりしてより疲れることが多い。
例えばガールフレンドと一緒にこういう所に来たとする。
先に進むか、それとも戻るかの二択において彼女から「疲れたから戻ろうよ」
と言われたら、どうする。
「この先にはきっと、よかったと思える素晴らしい景色が見れるはずだから行こう」
と扇動するか、それとも
「そうだな、オレも疲れたから戻ろうか」
と彼女のことを思いやって進むことを諦めるか。

確かな答えなんて、きっと無い。
その場その場で二人の最適な行動を導き判断しなくてはならない。
そんなときによくケンカになったり、険悪な雰囲気になったりしてしまう。
どちらかが「後悔」や「無理」をすると、そうなってしまうのだ。

こういう判断ってのは凄まじく難しい。
ドラクエ2のムーンブルクの王女のように、文句ひとつ言わず健気に
王子二人のサポートをしてくれたり、ソードアートオンラインのアスナのように
主人公キリトを心配し力の限り助けてくれたり、ほんと二次元のヒロインってのは
丈夫で健気に出来ているものだ。だから手放しに憧れたりしてしまうのだろう。

現実なんて違う。
お互いに怪我もすれば病気にもなれば、感情の起伏だってある。
お互いの都合に合わせようとすれば、どちらかに無理が生じる。
優しさが傷を生むこともあれば、厳しさが絆を生むことだってある。
ギャルゲーで選択肢を選んだり、アニメのように「観てるだけ」で済むような
単純に解決できるような問題ではないのだ。

何が言いたいのかっていうと。
いまこうして一人旅で「行こうか」「戻ろうか」悩んで結論を出し、進むことを
選択したところで、全ては自分の責任だ。
進むことで後悔することがあろうと、誰かの責任ではない。
全ては自分の選択したことであり、誰かから責められることも、誰かを責めることも
決してないのだ。
これが今この瞬間「自由」なんだなって思った。

ひとりで旅して寂しくないか、と言われることもたまにあるが、同じ旅をするにしても
ひとりの旅と誰かと行く旅では、決定的に感受性が変わる。

全ての責任を自分で負わなければならないからこそ、一人旅は感性が研ぎ澄まされるのだ。

むろん、これには異論があるだろうが、旅に対する覚悟をきっちり持つことは
自分自身の限界と、甘えを自覚することができる。
それと向き合うことが、一人旅の特権だと思う。

膝が笑うくらい何だ。
ちょっとくらい急な階段があったところで、負けはしない。
この先には、すげえ滝があるのだから。

滝の音に導かれ、ついに到着した。
落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10mの落差日本一の「那智の滝」
ついにその滝壺近く、近づける限界までたどり着いた。
ズババババーと滝壺に打たれる水の音がすげえ迫力。
見上げるその流れ口(銚子口)がほんの小さく見えるが、幅13mもあるのか。
信じらんねー。

いちばん上から見下ろしたら、さぞ絶景なことだろう。
そこから飛び降りたら、人生の走馬燈を8Kの鮮やか美麗な画質で
ゆっくりたっぷり観れそうだね。
まあ、てっぺんを含めこの先の那智山中は熊野那智大社のご神域なので基本的に
一般人は立ち入りができない決まりになっている。
本当に行きたいと思ったならば、観光協会を通じて申し込み、熊野那智大社での
正式参拝を経ることでガイド案内付きで入山できるらしい。
その先には二の滝、三の滝があり、その美しさにただただ魅了されてしまうそうだ。

ここに来て、来れて、本当によかった。
少しくじけそうになったが、この滝の滝壺の間近に来て、見上げ、その雄大さを
この目に焼き付けることができて、苦労した甲斐があったってものだ。

ただ一つ。
言い忘れていたことが一つだけある。

もしも誰かとこの想いを共有できたとしたら。
ここまでの大変な道のりを、共に助けあい、共に励まし合い、苦労を共にし
この絶景を見たい、という共通の一点の想いでここに来れることがあったならば。

それは、この独りのときよりも、何倍も何十倍も、
感動を分かち合えるだろう。
そう思えることに気付けたり、羨むことも、それもまた一人旅のなせる事なのだ。

2019/6/11 02:26  [1498-5541]   



疲れた。
ここまで来るのに相当のスタミナを消費してしまった。
でもクルマのとこまでがんばって戻らないと。
ありがとう、那智の滝。
いいものを見せてもらった。
またいつか来よう。
そう思って踵を返した。

ラムネが飲みたい。
それだけが今の望みだった。
少し戻ると、土産物屋の連なる通りに出た。
ラムネはもちろん、ホットドックやクレープなど、食べ歩きもできる軽食なんかも
売られている。
誰かと一緒なら、そういうのも悪くないかもしれない。

だが、違う。
独りでいるなら、そういう所じゃなく、もっとマイナーな、孤独に酔いしれる所が
あるはずだ。

もっと進むと、質素な佇まいで客が一人もいない土産物屋があった。
「すみません、ラムネあります?」
店のおばさんに聞くと「あるよ。200円ね」と冷蔵庫から冷えたラムネを
出してくれた。
店の脇から滝の上部が見える。
錆びた椅子に一人腰かけ、コンクリートの地面に瓶を置いて上から拳を叩いて
ビー玉を押し付けると、ブシュ、と炭酸が噴き出した。

冷たいラムネが乾いた喉を潤す。
そう。これこそがギリギリまで耐えた後のベホマなのだ。
なんという充実感。行ってよかった。見てよかった。生きててよかった。
そうだろ、そう思うよな、サマルトリアの王子よ。

しばらく遠くの滝を楽しんでから、近くの土産物屋を物色した。
和歌山といえばみかん、ということでみかん系のクッキーやケーキなんかが
たくさん売られていた。
多くの商品が試食できるようになっていたので、ここぞとばかりに食べ比べ。
いろいろ食べてみた結果「みかんだんご」がいちばん美味しかったので
お土産に購入。
ちなみに「お滝もち」という、大福を縦にビローンと伸ばしたような
ものもある。那智の滝をイメージして縦長にしたらしいのだが、
残念ながら消費期限が短く、3日くらいしか持たないので買えなかった。

そんなこんなで駐車場に戻った。
車内がオニのように熱いのでクルマのエンジンをかけ、クーラーを入れた。
ふひー。
ドリンクホルダーのスポーツ飲料がぬるくなってる。
まあ、なんとか飲めるが。炭酸飲料じゃなくてよかったわ。

2019/6/12 14:09  [1498-5542]   

本州最南端の前方後円墳 円墳の上部から

さて、出発。
来た道を戻り、山を下る。
これから那智の滝を巡るであろう対向車はかなり混んでいた。
ふもとまで戻ると、ナビがまた無料区間の高速を選んでいたが、ここからは
下道で走らせてもらう。
どうせ最南端の潮岬まではそう遠くはないはずだから。

海沿いの街を走っていると、みかんの直売所を見つけた。
和歌山でやりたいことのひとつに、直売所の安くてうまいみかんを買って
おやつに食べる、というのがある。
どこかで買えれば、と思っていたが、その直売所はバケツとかザルに一杯入って
いくら、というもので、とても一人で食べきれるものではないので諦めた。

しばらく進むと下里という街に着いた。
ここが第二チェックポイント。本州最南端の前方後円墳がある所だ。
その近くにはホンダカーズ下里店があるので、調子の悪い箇所を見てもらって
その待ち時間に古墳見学をしようと目論んでいた。

だが、そのホンダカーズはGW期間は休業となっていた。
プギャー。
運転席側ウインドウが動作不良になっているので見てもらおうと思ってたのに。
ま、お休みならば仕方ない。
店のガラスをぶち壊しながら「責任者出てこーい!」とかするレベルじゃないし。

小道を進んでいくと、古墳見学用の駐車場があった。
すぐ脇には古墳のあらましが書かれた看板が。
下里古墳。
4〜5世紀頃に作られた古墳らしいが、誰を埋葬したのかは不明だそうだ。

敷地のまわりは柵で囲まれているが、路地から入れるようだ。
すぐ近くの民家の庭でじいさんがガーデニングに勤しんでおり、古墳の敷地に
入ってもいいのかなー、と聞いてみると「いんじゃね?」と言ってくれたので
さっそく敷地内へ突入。

基本的には草木が生い茂る空地という感じ。
こんもりと丘があり、登ってみるとそこが円形をしているのがわかる。
だが、その先の長方形の部分は草に覆われていてよくわからない。
円墳の頂上には大きな石がいくつか埋められており、たぶんそれの下に
亡くなった権力者がお宝などと一緒に埋葬されていたものと思われたが、
ちょっと違った。
これは「葺石(ふきいし)」と呼ばれ、盛った土が流れないように外側を
大きな石を並べることでガードする役割を担っているものだ。
なるほど、ガンダムNT−1のチョバムアーマーみたいなものか。

亡骸が埋葬されていたのは前方部で、そこには明治期まで神社が建てられて、
ほとんど封土が失われていたそうな。
あー。なるほど。だから長方形の部分はよくわからない状態になっていたのか。

2019/6/14 11:26  [1498-5543]   

海岸沿いの楽しいドライブ ちょっと混んでるけど景色最高♪ シーサイドレストランを貸し切った 誰もいなくて開放感抜群

ひとしきり見学したあと、なんとなく合掌し、出発した。
もうお昼か。
どこかでランチを食べよう。
オサレなシーサイドレストランを貸し切って優雅なランチをしたいなぁ。

などと想像というか妄想していたのだが、それがまさか実現するとは!

海沿いを南下してると、みんな最南端へ行きたいのか、こっち車線は
けっこう混んでいる。
どうせきっとランチのできる店とかはどこも混んでいるのだろうな。
そんなときはコンビニとかスーパーで適当なパンかおにぎりでも買って
そのへんの岸壁に座って海を見ながら食べるのがよかろう。
とか思っていた矢先。

個人経営とおぼしき小さなシーサイドレストランを発見。
しかも店の前の駐車場に一台もクルマが停まっていない。
GWだから休業か、とも思ったが「OPEN」のプレートが下がっているし
店内には明かりが灯っている。
よし、ここに決めた。ここでランチターイム♪ ライダーターイム♪
かめんらいだー じおーぅ♪

店内に入るとすかさず「いらっしゃいませー!」とおねーさんが出てきて
「お好きなお席へどうぞー」と案内してくれた。
「そうだな、ぼくの特等席であるきみのひざまくらで・・・」などと腐れ外道な
妄想は控え、海の見える席に座った。
思った通り、客はのぼる一人だ。すげえ、貸切じゃん。

意外と広い店内。20人以上は入る。
オシャレというか、なんというかすげえハイセンスな雰囲気がある。
カップルで来てもOKだし、家族連れで来てもOKだし、地元の老人会の
集まりで来てもぜんぜん場違いでない雰囲気がある。
そう、犯罪者以外誰でもウェルカムという包容力あるお店って感じがした。
(それって褒めてんの?)

メニューをざっと見る。
本来であればこういう洋食屋ではハンバーグやエビフライなんかが定番で、
もちろんそういうメニューも豊富なのだが、今はいかんせん暑いので
あんまり汗をかかない食事がしたい。
できれば冷たいものが食べたい。
冷やしハンバーグ定食とか、冷やしドリアとかないかな・・・(あるわけねーだろ)

新メニュー、と書かれたものの中に「生しらす丼」なるものを発見。
おお、これだ。ごはんの上にしらす。どちらかといえばちらし寿司的な感じだ。
これなら汗もかかずに食べられるはず。
しらすとは主にカタクチイワシの稚魚で、まあ、なんというか、メダカみたいな
小さな魚のこと。それをごはんの上にのっけて食べるわけだ。
生きたままタレにくぐらせ、そのまま食べる「踊り食い」なんてのも
世の中にはあるが、正直それはちょっと苦手かも。

2019/6/16 21:15  [1498-5544]   

生しらす丼

10分ほどで着丼。
どんぶりにごはん、その上にたっぷりの生しらす。
あとは味噌汁とおしんこ。そして何故か熱い番茶。冷えた麦茶のほうがいいな。
しらすの上からわさび醤油をたらす。しょっぱくならぬよう、少しずつ。
そして、卵の黄身を割ってごはんと一緒に一口。
うま・・・い・・・のか?
実はよくわからない。
しらすそのものに味はなく、わさび醤油で味付けし、食感を楽しむべきなのだが
よくわからない。
同じしらすなら、塩ゆでされたやつのほうがうまいんじゃね? とまで
思ってしまった。
いや、まずくはない。純粋によくわからなかっただけだ。

食後にすっかり冷めた番茶をすする。
最後までのぼる一人の貸切レストランだった。
会計のときにこの付近のスーパーの場所を聞いた。
クーラーボックス内部を冷やすための氷が欲しかったのだ。
「スーパーなら、この先に何件かありますよ。通り沿いにあるからすぐわかります」
礼を言って外に出た。
まあ、汗をかかずにランチができた。当初の目的は達成できたのだ。
喜ぶべきことだろう。

さて、最南端の潮岬までもうすぐとなった。
最南端というと最果ての閑散とした雰囲気になるかと思っていたが、
串本町はけっこうにぎやかな繁華街であった。
スーパーも何件かあり、そのうちのÅコープで飲物と氷をゲット。
クーラーボックス内の水を捨て、ペットボトルを入れて氷をドバっと入れる。
これでしばらくすればペットボトルの飲物はキンキンに冷える。

2019/6/19 21:47  [1498-5547]   

紀伊大島をピンボケ連写でお楽しみください 右上部にアーチ橋の出口が見える アーチ橋 けつ流しっぱで行けやー いよいよ紀伊大島上陸

本州最南端の地はふたつのエリアに分かれている。
ひとつは紀伊大島。
読んで字のごとし島なのだが、橋で渡ることができ、いちばんの名所である
樫野埼(かしのざき)までクルマで行ける。
もうひとつは潮岬。
ほんとうの本州最南端は「クレ岬」という、すぐ隣にある岬なのだが、
そのへんも含めて「潮岬」と呼ばれている。
とても整備されたスポットらしく、和歌山観光には外せないといわれている。

時間は充分にあるので、両方を攻略していくことにした。
まずは東側、いわゆる三重側からいちばん近い紀伊大島へ。
けっこう大きな橋「くしもと大橋」が見えてくる。
アーチ橋とループ橋が合体したちょっと複雑な橋で、渡る前からワクワクさせられる。
1999年に開通したこの橋のおかげで紀伊大橋へのアクセスが飛躍的に向上したが、
それまでは巡航船で往復しなければならなかったらしい。

くしもと大橋の上からの眺めは最高。
海の上を飛んでるような錯覚になる。
んで、気をよくしてスピードを上げたりすると、次の瞬間、ループ橋の急カーブで
冷や汗をかくことになる。
アーチ橋と島との高低差を無くすため、180度ぐるりと回るループ橋を駆けあがると、
いよいよ紀伊大島上陸だ。

地図上でみると砂粒ほどの小さな点でしかないが、行ってみるとけっこう大きな島だ。
集落があちこちに見られ、小学校もあり、航空自衛隊駐屯基地まである。
ちなみにその小学校は、中学校も同校舎にあったのだが奇しくもこの3月で
閉校してしまったらしい。卒業生は7人。まあ、人が少ないとそうなってしまうか。

島を縦断する道路を10分ほど進むと終点の樫野埼駐車場に到着。
途中の道はスイスイ走れたが、ここはけっこう有名な名所らしく混雑していた。
駐車場は軽食のできる喫茶店や休憩のできるベンチなど管理が行き届いている。
さて、ここから岬までは歩きだ。

2019/6/21 12:06  [1498-5548]   

まるで真夏の気温 トルコ記念館 立派な石碑 立派な銅像

午後は照り付ける太陽光が強烈。
木々の影があるところを選んで進んでいく。帽子が無いと日射病になるぞこれ。
途中、ハイカラな外観の「トルコ記念館」が見えた。
この地はその昔オスマン帝国(現在のトルコ共和国)の軍艦エルトゥールル号が、
1890年(明治23年)オスマン皇帝の特使を乗せて、明治天皇に謁見を終えて、
帰国の途中、この記念館の沖で台風のために遭難してしまい、多くの犠牲者が
出てしまったが、島民の献身的な救出活動を行ったことで、トルコとの友好の
歴史が始まったという。
なので、この地はトルコ関係の記念碑や銅像などがたくさん並んでいる。
トルコ産の高級な絨毯屋やトルコ人が経営するトルコアイス屋まである。
トルコアイスというと、あののび〜るやつだね。
こんな暑い日に食べたらとても幸せになれると思うけど、食べた後から
強烈な喉の渇きに見舞われてしまうので、我慢。

2019/6/22 14:42  [1498-5549]   

樫野埼灯台 絶景がそこにあった どっちを(どっちを)向いても絶景(絶景) どこまで(どこまで)行っても絶景♪

とてもキレイに整備された遊歩道を進むと広場に出て、その先に灯台が見えた。
樫野埼灯台だ。
脇に螺旋階段があり、登ることができた。

いや、これは絶景!
太平洋を一望でき、本州の海岸線を遠くまで眺めることができる。
これは快晴時に来れて嬉しい。
北海道室蘭の地球岬みたく地平線が僅かに丸みを帯びていることがわかる。
そう。地球は丸いんだよ。
海はただ重力に引かれて地にへばりついているんだよ。
「地球の重力に魂を引かれた人々」と言わしめたブレックス准将やシャアの
気持ちが少しわかった気がする。

わかった気がしたところで駐車場に戻る。
汗でシャツがじっとりと濡れてしまったので着替え、エアコン全開、
そしてクーラーボックスの冷えたポカリをがぶ飲み。
くわぁ、生き返ったぁー♪ これがザオリクの呪文な。

くしもと大橋まで戻り、今度は潮岬へ進む。
ちなみにしばらくの間「うしおみさき」と読んでいたが「しおのみさき」が正解。
「オレ、うしおみさきに行ってきたんだゼ」とか自慢と自爆を同時にするところ
だったぜ。

2019/6/22 14:48  [1498-5550]   

路駐場所から見た潮岬観光タワー ドラクエ2の風の塔みたい 最上階から見たキャンプ場 潮岬灯台も見える

そんなに離れていない距離なので、ものの5分程度で到着した。
潮岬観光タワーという大きな塔を中心に、土産物売場、レストラン、芝生の公園、
キャンプ場というリゾートだ。
すげーぇ。こんな、海の見えるキャンプ場で一晩過ごしてみたいものだ。
・・・ってよく考えてみたら、何度もそういうシチュでキャンプしてたっけ。
天候に恵まれなくていい思い出になっていないだけだ。

駐車場は満車で、みんな路駐していたので、のぼるもその隙間に入って路駐した。
外に出ると、すぐキャンプ場が海側に見える。
芝生のキレイなテントサイトで、けっこう混んではいるが、まあまあゆったりと
過ごせるスペースがある。いいねえ。

潮岬観光タワーへ行く。
とりあえずここの上から眺めてみたい。
入館料300円を払い、エレベータで上へ。
7階が展望台となっており、2〜6階は基本的に立入禁止。つまり使われていない。
観光需要が減って設備がオミットされたようだ。

7階の扉が開くと、目の前に太平洋の広大な眺めが。
海抜100mの高さから眺める景色は圧巻の一言。
青空の下、穏やかな海、まわりに広がる芝生の公園、少し離れたところに
潮岬灯台も見える。内部が見学できる珍しい灯台だ。

7階からさらに螺旋階段を登ると、屋外の展望台に出た。
いやぁ、晴れた日の屋上展望台は最高だ。
考えてみると、宗谷岬も、地球岬も、佐多岬も、天候に恵まれなかった。
だからそういった先端の岬でまともに快晴というのはほとんど初めてかもしれない。
嬉しい。ホントに嬉しい。
展望台は混んでるかと思ったが、ほとんど人はいなかった。

心行くまで展望を堪能し、1階に戻った。
レストランが併設されていて、地産の海産物が食べられるらしいが、さっき
食べたばかりなので用は無い。観光地価格だったし。
土産物売場もあるが、なんか大したものはなかったのでスルー。

じゃあここでの用事は終わりか、と思ったそのとき。
ソフトクリーム屋の店先の小さな棚にみかんの直売が。
「甘夏・三宝柑 100円」とある。
うお、安いじゃないか。買おう買おう。
甘夏は大きいのが2つ。三宝柑は中くらいのが3つでそれぞれ100円。
ナマの三宝柑は食べたことがないので、それに決めた。
うわぁーい。

2019/6/24 22:23  [1498-5552]   

お前ら、動くなよ・・・絶対動くなよ! 太平洋に突き出た最先端 3個100円の三宝柑 甘酸っぱい果肉が絶品

道路を渡り、芝生の公園を海へ向かって進むと「本州最南端 潮岬」と書かれた
石碑があり、いろんな人が記念写真を撮っていた。
3匹の犬を石碑の前に座らせ、写真を撮ろうとしていた女性がいたが、
犬たちがなかなか言うことを聞いてくれず四苦八苦していて微笑ましい。

近くに大きな木が生えていて、その木陰に座って一休み。
三宝柑をひとつむいてみた。
和歌山の特産果実として人気がある三宝柑。昔は上納品として献上され、庶民は
ほとんど口にすることができなかったという。
ちなみに長野の上田にジャムの有名店「みすゞ飴本舗」があるが、そこの三宝柑の
ジャムはマジでうまい。近くを通ったときは必ず立ち寄って買っているほどだ。

https://misuzuame.com/

どうでもいい話だけど、ゴルフのティーショットで、小太りの男が
「チャァ〜 シュゥ〜 メーン!」の」掛け声で打っても特に何とも思わないが、
女性が「さ〜ん ぽ〜ぅ か〜ん!」の掛け声でショットしていたら、
たぶん間違いなく惚れるな。OBでも。

というわけで、加工してないナマの三宝柑を食べてみる。
皮をむいて果実だけを掘り出す。
甘酸っぱいジューシーな果実が口いっぱいに広がる。
やたら種が多くてちょっと面倒だが、ウマイ! これは当たりだ!
もう無我夢中で1個まるまるペロリと平らげてしまった。
いやこれはナイスなおやつだ。
みかんを期待して来た甲斐があったね。
木陰で涼しいそよ風に吹かれながら最高のひとときを過ごすことができた。

クルマへ戻る途中、キャンプ場のど真ん中を縦断していろんなテントを視察した。
コスパ重視のやつ、スノーピークのすげえいいやつ、ソロ用のコンパクトなやつ。
いろんなテントがあって楽しい。
住人は、昼寝をしたり、親子でキャッチボールをしたり、それぞれ楽しんでいた。

クルマに戻り、とりあえずクーラーをON。
こんな気温だとみかんもすぐに傷んでしまいそうだ。
と思って、残りふたつのうち1個を皮をむいてクーラーボックスに入れた。
夕食後のデザートに、冷え冷えの三宝柑とか最高だろ。
あと残り一つは、明日の何かのタイミングで食べるとしよう。

この残り一つがきっかけになってステキなことが起こるなど知る由もなかった。

2019/6/26 07:46  [1498-5553]   

このへんは奥深い湾がたくさんある 南国の雰囲気

さて、これで本日のイベントは終了。
あとは温泉でゆったりして、ディナーを食べて、晩酌して終わりになる。
四国側に50キロほどの白浜町によい温泉があるらしいのでそこへ向かう。
必然的にその町で車中泊することになる。

予想通りというか、案の定途中で眠くなってきて、道の駅すさみという所で休憩。
心がすさみはじめてきたのか、そのあとちょっとめんどくさくなったので
無料区間の高速に乗った。

16時に白浜に到着。
予想より早めに到着したので、主なスーパーに立ち寄って惣菜コーナーと
閉店時間をチェック。
こういう地味な行動が、閉店前の半額でよりうまいものをゲットできるのだ。

4件ほどまわって、夕食における傾向と対策を把握したところで(何を大げさなw)
温泉へ行くことにした。
「とれとれの湯」というスーパー銭湯のような所を目指してたら、なんと
大渋滞にハマってしまった。
さっきまでそんな気配はなかったのに、一体何が起こったのか。
しかもだ。
その渋滞はその先にある目的地「とれとれの湯」に繋がっていたのだ。

想像する。
この渋滞するクルマのほとんどががのぼるが目指す温泉施設とカブっているのなら、
駐車場にクルマを停めるのも一苦労。
館内で受付するのも一苦労。
脱衣所も大混雑、風呂に入るのも芋を洗う賑わい・・・
ジャブローでへっぽこマシンにやられそうなシャアの台詞が蘇る。
「ええい、冗談ではない!」

ノロノロ進みながら、スマホとナビを駆使して別の日帰り温泉を検索し、
電話をかける。
「生憎とウチは日帰り入浴をやめておりまして・・・」
とか言われたりして埒が明かない。ちぃぃーっ!

八方塞がりか。今日は入浴できないのか?
「諦めたらそこで試合終了ですよ・・・」
安西先生の名言が頭をよぎる。
そうだ。何かまだできることがあるはずだ。

スマホでこの地域の観光案内所を検索し、電話をかける。
「ハイ、白浜観光案内所でございます」
やった、繋がったぞ。
のぼるはこれまでの経緯を話し、どこか替わりの温泉施設に行きたい旨を伝えた。
「ではお調べいたしますので少しお待ちください」
うおお、この我儘な希望に対して力になってくれるというのか!
最高だね、白浜観光案内所!
「長生の湯という施設ですと今の時間帯でも空いているとのことです」
すげえ、どこ調べだよ。マジすげえ。
お礼を言って電話を切り、車線を変えて「長生の湯」とやらに向かった。

ちなみにこの電話で渋滞の原因を説明してくれた。
すぐ近くに空港があるのだが、そこで航空ショーが開催され、また別な施設でも
イベントが重なって町中が渋滞していたとの事だ。
なるほど・・・そこまではチェックできなかったわ。

2019/6/27 23:50  [1498-5554]   

長生の湯 休憩室でまったりと

ほんとにすんなり入れた。
リゾートホテルの立ち並ぶちょっと外れにある木造平屋建ての昔ながらの日帰り入浴。
駐車場は15台くらいしかないのに、まだ2〜3台空いてた。
券売機で入浴料600円を払い、番台のおばちゃんにチケを渡す。
「新潟から来たのかね。遠いところご苦労さんでしたね」
なんでわかるんだ。あ、クルマのナンバーを見てたのか。
「ここが空いてて助かりました」
と礼を言うと
「これからドっと混んでくるから、早く入ってゆっくりしていきな」
と言われた。

とにかく疲れた。
疲れて判断力が鈍ってるのでそれを理由に女湯に入りたかったが、番台のおばちゃんに
サイコクラッシャーを食らわされそうな気がしたので素直に男湯へ。

内湯も露天風呂もそこそこ広く、ゆったりできた。
カランで髪も身体もキレイに洗い、露天風呂で長湯。
あー。生き返った。ベホマラーだね。
なんて天国な気分でいたところに、じごくのつかいが。

ぽちゃん

何かが空から落ちてきた。正確には、木の枝からだ。
「ギャー!」
近くにいた人が悲鳴をあげる。
いったい何が降臨したというのだ。
のぼるはメガネっ子のド近眼。
裸眼だとかなり至近距離でしかその存在を認識することができない。
「ギャー!!」
それが何であるか判明した瞬間、のぼるも悲鳴をあげた。

毛虫だった。
しかも超でかい。4〜5センチの長さ、直径1センチ以上はある。
そんなのが湯舟に浮いていたのだ。
「み、見ろよ、他にも何匹かいるぞ」
誰かが指をさす。
どうやら木の枝に似たやつが何匹も糸をひいて下がっているらしい。
いつ糸が切れて投下されてもおかしくない状況。
毛虫も「投下10秒前・・・9・・・8・・・」とかカウントダウンしてる感じ。
「い・・・いやぁ!!」
もはや露天風呂は阿鼻叫喚の地獄と化した。

内湯に入り直し、風呂からあがる。
脱衣所で衣服を着ていると、後からどんどん客が押し寄せてきた。
あぶね。こんな状態でこれから風呂とかイヤすぎる。
おばちゃんの言う通りさっさと入って正解だった。
これから入る客は、あの毛虫と混浴するんだろうな。グッドラック・バイファム7。

休憩所もちょっと混んでいたが、屋外の休憩所もあって、そこは日暮れ時のそよ風が
気持ちよく、しばらくそこで熱を冷ました。
日本庭園のテラス、日暮れ後に優しくライトアップされた新緑の緑が映える。

http://www.youtaker.com/video/svgb-26a21
90953e14f4ebefe2b0f876b068785.html.
かくりよの宿?OP灯火のまにまに?-?山奈央.html

ただのグルメアニメじゃない、素敵なストーリーが織りなす異次元サクセス美食ストーリー。
作画の乱れが悔やまれる傑作だ。

2019/6/30 03:17  [1498-5557]   

道の駅 くちくまの おまちかねの晩ごはん

あたりはすっかり暗くなり、近くのリゾートホテルなどが煌びやかにライトアップ。
それを横目に街を後にし出発。
そしてスーパーをまわって夕食と酒を買った。
和歌山らしくみかんのリキュールがあったので炭酸水とともにゲット。
これは晩酌が楽しみだ。今夜もパーリナーイ♪ ヒャッハー!

今夜の車中泊会場となる「道の駅 くちくまの」までクルマで数分・・・
のはずだった。
ナビで道の駅を登録すると「指定ポイントは高速道路上ですか?」なんてことを
聞いてきた。
ははぁ。たまにあるんだ、こういうの。
つまり、高速道路の高架橋の下に施設があって、高速に乗っていく地点なのか
それとも下道でいく地点なのか使用者に判断させざるを得ないわけだ。
もちろん道の駅は下道ならではの施設なので「いいえ」を選択する。
するとナビは下道のルートを検索して案内を開始した。
うむ。これでいいのだー♪

いいはずがなかったのだー♪
ナビの案内に従って行くと、やたら細い道路を走らされ、ついには高速の裏のヤブの
ようなところに行き、SAの裏側に到着した。
これのどこが道の駅だよ・・・と思って施設の表側に歩いていくと、
なんとそこが「道の駅 くちくまの」だった。
誰がどう見ても高速道路のSAじゃねーか。
だが、施設にはきちんと道の駅と書いてある。間違いはない。

どうやらこの紀勢自動車道は自動車専用道路ながらほとんどが無料区間であるため
「SA」という施設カテゴリにできず「道の駅」というカテゴリになったのだろう。
紛らわしいわ。

ちなみにのぼるはこの施設の裏側に来てしまったが、そこからクルマを表の駐車場に
入り込むことはできない。フェンスがあるだけのこの数メートルを、まさか
来た道を戻り、別のインターから高速に上がり、この施設の正規駐車場に、
1時間近くかけて迂回させられるとは夢にも思わなかったわ。

やや混んでる駐車場の中、なんとか平坦で静かな場所を見つけて車中泊モードに。
やれやれ、これでようやく寝床が確保でき、メシにありつけ、酒が呑める。
もう21時を過ぎているが、施設の前ではまだ露店でイカを焼いてる業者がいて
しかも飛ぶように売れている。
おーおー、ボロ儲けだねえ。

まずは腹ごしらえ。
車内に戻り、テレビを観ながら半額惣菜をテーブルに並べた。
本日のメニューは「チャーハン」「サンマの押し寿司」「アジフライ」だ。
相変わらずなんか妙な組み合わせであるが、うまそうなものをチョイスしたら
こうなっただけだし、余り物の惣菜でバランスのとれた組み合わせを期待するほうが
贅沢というものだ。

チャーハンはまあ予想通りの味だったが、サンマの押し寿司はことのほか美味。
三杯酢に軽く漬けたサンマが酢飯とコラボした名品で、酒の肴にしてもイケる。
アジフライは1枚だけなら美味しく食べれたのだが、実は3枚も入っていて
食べ過ぎてしまった。

頃合いを見計らってみかんの酒を開ける。
保温マグに氷をドバっと入れ、みかん酒と炭酸水を1:1の割合で割る。
これは予想通りウマーい!
素敵なほど濃厚で甘酸っぱく、みかんの瑞々しさが炭酸の爽快感とともに喉を潤す。
こ、これはクセになる!
余らせるわけにいかないので全部飲み干したら、さすがに酔った。

ちょっとヘロヘロ状態になったが、デザートのリアルみかんも忘れていない。
昼間買った三宝柑をひとつクーラーボックスで冷やしてあったのだ。
いや、冷たくすると美味しさがさらにグレードアップしてやがる。
マジうまー!
満腹なのにもりもり食べれる。
別腹って、あるんだな。
ショッカー戦闘員だって「胃ー!」だけでなく「胃ィー!」と小さなイを付けて
叫ぶことも多いんだよ。
だから小さなサブ胃が存在してもおかしくないんだよ。
・・・いつも思うがのぼるの理屈は絶対おかしいよ。

いやはや、今日は朝からバリバリ歩いて疲れた。
晴れて気温も上がり、汗もドバドバかいたね。
あ。そういえば今日洗濯する予定だったっけ。
ちょうど旅も半分くらいになるから、洗濯しようと思ってたんだっけか。
ま、今からじゃ何もできませーん。
明日やることにして、今日はとにかく寝よう。
おやすみなさーい。


本日の出費
朝食 すき屋 340円
 昼食 しらす丼 850円
 潮岬タワー 入場料 300円
 三宝柑  100円
 温泉 長生の湯 600円
 夕食・飲物 スーパー 1273円

 合計 3463円


つるセコ人生、ここに極まれり。

2019/7/2 03:44  [1498-5558]   

朝焼けのくちくまの みんな、今日もはりきって行くぜー(何様) まずはすき屋で腹ごしらえ

5月3日


5時に目覚めた。
もう空は明るく、そして今日も晴れだ。
空気は清々しく、朝のそよ風が気持ちいい。

実はこの旅が始まって、一度もシュラフに潜っていない。
ジッパー全開で掛け布団がわりにしているだけだ。
それで充分気持ちよく寝れる。
まあ、個人的にすげえ暑がりなので、他のひとはもちっと暖かくして寝てるだろうが。

とりあえずクルマの全ドアとリヤハッチを全開にして車内の湿気を逃がす。
シュラフのホコリを払い、天日で乾かす。

さあーて、今日もヤりますかー。

出発の準備を整え、6時に道の駅くちくまのを出発。
加速用のレーンから本線に入る。やっぱここ道の駅じゃなくて高速のSAだよ。

白浜町からすぐ北にある田辺市の市街地のすき屋で朝食。
2日連続のまぜのっけ朝食だ。
できれば朝食はすき屋とマックを交互に食べたいものだが、贅沢は言わない。
ていうか、別にすき屋でもまぜのっけ朝食じゃなくて納豆定食とか他の朝メニューも
あるのだから、同じやつにしなければいいだけの話。
でもコスパを考えると、すき屋の朝食はまぜのっけ一択になってしまうのだ。
朝から「よっしゃ、食ったー」って気になるんだよなー。

さて、本日はここから本格的に内陸を攻めることになる。
海沿いもいいけど、内陸も楽しいとこがたくさんあるはずなんだよ。

本日の予定は、瀞峡(どろきょう)という美麗な渓谷を観光、
滝のすぐそばにある温泉に入り、そして翌日の準備として一気に大阪へ突入するのだ。
大阪でなにをするのか。それは、古墳を巡るのだ。
大阪は古墳のメッカなんだよ。すごいんだよ。ロマンなんだよ。
色っぽい女性も言ってるだろ。
うふぅ〜ん。古墳。
咳が止まらないときにも言うだろ。
ゲフン! 古墳。

それは明日のお楽しみとして、今日は今日とて楽しもうではないか。
田辺からR311の山間部を走る。
3桁国道なのでヘタしたら酷道かと思ったが、ことのほか快適な道路だ。
まだ朝早いのでスイスイ走れる。「いいね」を連打してあげよう。

2019/7/4 07:07  [1498-5559]   

吹いても汚いフロントガラス 道の駅 ふるさとセンター大塔 水で戻すタオルを一つ使う このくらいの大きさのタオルになる

そういえばフロントガラスの汚れが気になる。
ウオッシャーをぶっかけるとキレイになるどころか汚れが拡大してしまう。
海沿いばかり走ってると塩でクルマがベトついて汚れるんだ。ムカつくんだ。
簡略していうと、海沿い塩害被害拡大憤慨なんだよ。

なんて思っていたら「道の駅 ふるさとセンター大塔(おおとう)」が見えたので
立ち寄った。おおっとぅ!
そんなに規模の大きな施設ではない。施設の整った峠の茶屋といった感じの所だ。
ここでクルマのウインドウをキレイにしよう。

100均ダイソーで買っておいた、水に濡らすとタオルになるやつ。6個入って100円。
かさばらないからダッシュボードとかドア下部のドリンクホルダーとかに
忍ばせておくとこういう時に便利。
それを1個取り出し、トイレの蛇口で水を含ませる。
みるみる膨らんでぞうきんほどの大きさになった。
窓を拭く程度なら丁度いい。
吹いて汚れたら洗う、を3回ほど繰り返すとすっかりキレイになった。
用済みのタオルは最後にきっちり絞って、ゴミ箱へポイ。

ふう。いい仕事した。
近くに停まっていたプリウスのねーちゃんが目を丸くしてのぼるを見ている。
それは洗車の手早さに見とれていたのか、それとものぼるの男前っぷりに
見とれていたのか。
聞けばよかった。
「なに? オレに気があるの?」と。
自意識過剰すぎて間違いなくドン引きされるだろ。ナンパならもっと言葉選べよ。
もしかしたら、ひき逃げの証拠を拭き取っているのか、とか思われていたのかもしれない。
やめて、撮らないで。通報しないで。つぶやかないで。

2019/7/6 20:44  [1498-5562]   

野中の清水 無料で飲み放題!

さて、先に進む。
空いた快適な道を走っていると、ふと「野中の清水」という看板が見えた。
清水・・・だと・・・?
いわゆる湧き水のこと。こんこんと水が湧いていて自由に汲んだり飲んだりできる。
そりゃあ、飲みましょう。汲みましょう。
この先なにがあるのかわからんのだからね。

うねる上り坂を進んでいくと、なんか赤い小さな橋があり「野中の清水」と
書いてある。おお、ここか。
邪魔にならん所にクルマを停め、空になった保温マグを持っていく。

まだ朝7時くらいなので誰もいないのかと思ったが、なんと一人先客がいた。
30代くらいの男性で、熊野古道を徒歩旅行をしているのだそうだ。
徒歩旅行とか、すげえな。
大きなリュックの中から、ありとあらゆる容器を取り出し、ひとつひとつに
清水を注入していた。

清水は橋の脇から降りるとすぐにある。
想像していたより水量が多く「ちょろちょろ」どころではなく「ドバドバ」と
流れていた。

古来一度も枯れたことのない清水で、水不足の季節においても絶え間なく水が
湧き出ていて、付近に住む住民の飲料水や生活用水として古くから利用されてたそうだ。
炭酸水素カルシウムなどのミネラルも豊富に含まれている軟水で、冷たくて
とても飲みやすい。

男性と軽く世間話をしたあと出発。
てきとうな所まで彼をクルマで送ってあげたほうがいいか、とか思ったが、
それもまた余計なお世話にもなりかねない。
彼がそれを望んでいるなら、勇気を出して言ってくれればいいのだ。
男女問わず来る者は拒まないから。←誤解される言い方やめろ。

2019/7/6 20:47  [1498-5563]   

深い森に囲まれたワインディングロード 居心地のよさげなキャンプ場 瀞峡に到着 三重・和歌山・奈良の境でもある

30分ほど進むと、静かに流れる清流の河川敷キャンプ場が見えた。
緑の芝生が茂るとてもいい感じのキャンプ場で、20張くらいテントがあった。
ただし木が一本も生えていないので、タープとか必須だな。
今日なんて特に気温がどんどん上昇していくから、日射病とか気をつけないと。

そこから川に沿って上流へ進むと、やがて渓谷の切り立った崖の風景になり
ようやく「瀞峡」の案内看板が見えてきた。
案内に従って進んでいくと、ばバス停のある駐車場に到着した。

崖の上から見下ろす渓谷。エメラルドグリーンに輝く北山川の清流。
ゆったりと流れるその川を挟む、垂直に割られたような岸壁。
そのてっぺんでは、何事もないかのように山肌が続いている。
なんとも不可思議な、自然の織りなす秘所。
ここはバスでも来れる秘境。三重、奈良、和歌山の三県の県境でもある。

この景色を見た瞬間に「すげえ、来てよかった」と思えた。
朝8時なのに、観光客が何人かそのへんを歩いている。
もしかしたら、もちっと遅かったら大変な賑わいになっていたかもしれない。

ちなみにこの駐車場はバス亭のほかに駐在所がある。
フリーでカヤックやカヌーが楽しめるスポットゆえに水難事故が
たまにあるらしく、通報を受けて遠い警察署からここまで来ると
手遅れになってる場合が多いので、思い切ってここに駐在所を設けた、と思えた。

2019/7/8 07:56  [1498-5564]   

駐車場から見た瀞峡    右が瀞ホテル 瀞ホテルの玄関 下から見上げると、朽ちた吊り橋が その先には、昔の客室が・・・

その駐在所の脇から下の河原まで降りれる階段がある。
そしてその階段の傍には崖に張り付くように建てられた立派な木造の建物が。
有名な「瀞(どろ)ホテル」である。

その昔、川下りなんかの船頭さんが泊まるための宿泊施設として作られた宿だが、
やがて観光が盛んになり、観光ホテルとして開業したところ、その素晴らしい
景観とマッチした風情ある建物が話題となり連日大賑わいの大ヒット。
しかしオーナーが亡くなられたのをきっかけに閉鎖となってしまった。
今は息子さんが後を継いで喫茶店として営業しているらしい。

もちろん、こんな朝はやくからオープンしているわけがなく、玄関も閉じられて
ひっそりとしていた。
足元に気をつけながら建物の外観を辿ると、崖の反対側にもそのホテルの
建物があり、離れの客室もあった。
その客室へは、なんとつり橋で行き来していた形跡がある。
今はそのつり橋は朽ちてしまっており、今にもぶっちぎれてしまいそうな
感じになっていた。

ホテルとして営業していたときなら、間違いなくその離れの客室で泊まって
みたいと思った。
じぶんの部屋に行くのに数十mものつり橋を渡って行くとか、なんと素敵なことか。
そしてその客室から眺める瀞峡の美麗な渓谷を心行くまで堪能できるのだ。
贅を極めた秘境のホテル、なんともロマンチックではないか。

2019/7/10 02:25  [1498-5565]   

オーストラリア人のルーシー 河原の船着場 めしくれー めしー うんまうんまうんま!

そんなふうに想いを馳せていたのぼるに「スミマセン」と話しかける女性が。
振り向くと、金髪の外人女性。
Tシャツとジーンズというラフな格好で、立派な一眼レフのカメラを持っていた。

彼女の名はルーシー。在日オーストラリア人で名古屋大学の講師をしている。
GWを利用し、レンタカーで各地を一人旅しているんだそうだ。
片言の日本語を話し、ときどき英語が混ざる。
「コノタテモノハ、ナンデスカ?」
のぼるは、わかりやすいように説明した。
むかしホテルだった建物で、いまは閉鎖されているみたい、と。
「ホォー・・・ビューリホー・・・」
日本のわびさびというものが分かるようだ。

ルーシーと話をしながら階段を下っていくと、河原に着地。
そこには運動会で使うようなパイプテントが設置されており、どうやらここは
観光船の船着場になってるようだ。
タイミング良く、川の上流から一隻のボートが戻ってきて、ここに接舷した。
2人の観光客が船頭さんにライフジャケットを返し、お礼を言って離れていった。

「次に乗る人はいるかね?」
川から上がってきたカルガモに餌をやりながら、頑固そうな船頭さんが聞いた。
「ワターシ、ノリタイデース」
ルーシーが手を挙げた。
「イクラデスカー?」
「ひとりなら2500円だよ」
「オーケー」
ちょっと待った!
「二人ならいくらです?」
のぼるが割って入った。ここまで来たんだし、乗りたいよ。
「お前さんたち知り合いかね」
「そうですよ(ついさっき知り合ったばかりだが間違いではない)」
「じゃあひとり1900円ずつな」
のぼるとルーシーはそれぞれ支払い、ライフジャケットを身に着けた。
「サンキュー、ノヴォール」
こっそりとルーシーがお礼を言う。
「よぁうぇるかむ」

他に乗る人もいないので、エンジンをかけたボートはのぼるとルーシーだけを
乗せて出発した。
「ビソクゼンシン、ヨーソロー♪」
ルーシーおまえエヴァかヤマトのファンだろ。それともラブラ・・・

2019/7/12 10:52  [1498-5566]   

前方上にきちんと通れる吊り橋が 渡ってる人もいる いたる所にプチ滝が 景色に夢中のルーシー

下流に向かって進む。
両岸を絶壁のような岩場に囲まれた閉鎖空間のような川下り。
水の透明度が非常に高く、底もよく見える。
この綺麗さは高知の四万十川に匹敵すると思えた。
「ワァー・・・ワァー・・・ビューリホー」
ルーシーが喜びながら写真をバシバシ撮っている。
こういう日本の風景が好きなんだなぁ。

「オーストラリアにもここみたいにキレイな所たくさんあるんじゃね?」
と聞いてみたら
「ナイネ」
と即答。
いや嘘つけ。エアーズロックとかグレートバリアリーフとかあるだろ。

岩場は意外と脆いらしく、地震が起こるたびに至る場所が割れたり落下したりして
いろいろ変化しているとの事。

今度は上流に向かって進んでいく。
奇岩との隙間にできた洞窟、勢いよく流れる滝など、船頭さんが
いろいろと解説してくれた。
ルーシーが理解できなかったりしたときは、のぼるが言葉を変えて
説明してあげた。
「ナルホドー、ワカタ」

https://www.nicovideo.jp/watch/nm1730952
4


NHKでやったアニメ「精霊の守り人」のOP。
L'Arc〜en〜Cielでいちばん好きな歌だ。
澄んだ唄声とメロディラインが清流の流れにピッタリ合致する名曲だ。

船頭さんの説明で面白かったのは、絵描きの人が朝この船でテキトーな岩場で
降ろしてもらい、そこで1日中風景絵を描いて、んで夕方の最終便に拾ってもらって
帰る、というスタイルもアリという話。
絵を描かなくても、弁当を持ってどこかの岸辺で降り、そのへんを探検したりして
夕方の船で拾ってもらって戻るというのも、わくわくして楽しそうじゃないか。

2019/7/13 14:24  [1498-5568]   

多くの歌人を虜にした美麗な渓谷美 天然の小さな洞穴も お金持ちのボート そんな感じで戻った

約30分ほどかけてひとまわりし、元の岸辺に戻った。
その際、上に見える瀞ホテルのつり橋が壊れてしまった原因を聞いた。
2011年の紀伊半島大水害で川が増水し、流木の直撃を受けたのだそうだ。
マジか。ここからつり橋まで、高さ50mくらいはあるのに、そこまで増水したってか。
すげえ・・・

ちなみにこの船は定員8人ほどのボートだが、他にもこの瀞峡を巡るボートを
運営している所があり、50人も乗れるウォータージェット船なんてのもある。
2時間程度の運行で大人約3500円。高いか安いかは人それぞれだ。

船から降り、ライフジャケットを船頭さんに返し、のぼるとルーシーは
上の駐車場に戻った。
ルーシーのレンタカーは白の軽自動車で、それに車中泊しながら旅をしてるという。
「ニホンノフウケイ、ベリーナイスビューネ」
「そらよかった。オレもまだ行ったことのない場所がだくさんあるから、旅は
やめられないな。いつかオーストラリアにも行ってみたいし」
「オー。ナイスアイデアネ。オーストラリアモイイトコロ、タクサンアリマス。
コアラ、カンガルー、ワラビー。コロシチャダメヨ」
なんでそんな話になるんだ。そんなすぐ動物を惨殺しそうな殺伐とした顔とか
してねーだろw

別れ際にひとつ思い出した。
クルマの助手席から三宝柑の最後の一つを持ち出し、ルーシーにプレゼントした。
「和歌山のオレンジ、サンポウカンだ。たぶん美味しいから、プレゼント」
ルーシーは笑顔で受け取った。
「ワァーオ、サンバルカン、オイシソウ。サンキュー、ノヴォール」
どういたしまして。三宝柑、ひとつ余らせておいて大正解だったな。
そんなこんなで、ルーシーと別れて出発した。

ちなみに「ルーシー」とは仮名だ。
オーストラリアと聞いて最初に思い浮かんだのが、世界名作劇場「南の虹のルーシー」
だったので命名しただけ。
まあ、アニメのルーシーは開拓移民なので元はイギリス人の名前なんだが。

https://www.youtube.com/watch?v=OdzgzNSq
j5k

2019/7/14 10:14  [1498-5569]   

道の駅 奥熊野古道ほんぐう ふわふわパンケーキ ヤキリンゴ 国道に突如現れた十二滝 十二段あるらしい

さて、まだ10時か。昼飯にはまだ早いし、しばらくのんびりドライブだな。
途中、気分転換に道の駅 「奥熊野古道ほんぐう」に立ち寄った。
施設の中はひんやりとクーラーが効いてて気持ちいい。
なんか小腹すいたので「ヤキリンゴ」と書かれた小さなケーキのようなものを
買って食べた。楽しんごにヤキ入れんのか、とか想像してしまった。
ナボナのような、どら焼きのような、ふんわりとしたパンケーキに甘酸っぱい
りんごクリームが。ほう、美味ではないか。ぼくご満悦。

山間部をさらに進むと、今度は道路脇に滝が現れた。
「十二滝」と書かれてある。
ひょー。高い。落差80mくらいあるかな。
なかなか迫力があるじゃん。

2019/7/15 11:34  [1498-5570]   

道の駅 十津川郷 混浴の足湯もある 施設の裏手のキレイな川 窪んだところに小さな滝も

この国道168号は起伏に富んだ面白い道だ。
所々バイパス化が進んで非常に快適に走れるし、ナウい田舎道って感じだ。
30分ほどそんな山道を進むと、目的地のひとつ、道の駅「十津川郷」に着いた。

ちなみにここは「十津川村」という村で、さっきの瀞峡も同じ村内。
延々と走ってきたが、同じ村の中を走っていたわけだ。
それもそのはず、十津川村は日本一広い村なのだ。すげーぇ。
まあ、ほとんどが山なので区切る必要がないんだろうな。
はいそこ、「無駄に広い」とか言わないように。

道の駅「十津川郷」はそんなに話題性の高いところではないが、施設の前に
無料で利用できる足湯があって、多くの人が浸かっていた。
足湯か。足湯ね。
ある意味、混浴露天風呂だよね。若い女性もたくさんいるぞ。オーイエー!
いや、混浴じゃない足湯なんてあるのか?

それはともかく、そこに特に用事はない。
のぼるの行くべき目的地はその道の駅からほんの少し山間に入ったところにある
「滝の湯」という日帰り温泉施設だった。
少し古めかしい施設なのだが、なかなか評判がいいみたいなので早速行ってみた。

2019/7/15 11:40  [1498-5571]   

滝の湯 その入口 きのこ丼とめはり寿司

駐車スペースが数台ぶんしかないので、みんな路上駐車している。
まあ、警察も大目に見てくれるだろう。
のぼるも路駐し、風呂セットの入ったバッグを持って施設に入った。
玄関すぐに受付があり、入浴料700円を払う。

風呂に直行するつもりだったが、食堂があって数人が食事をしていたのを見ると
すげえ腹が減っているのを思い出した。
ああ、そういやもう昼だった。ここで何か食べてから風呂に入ろう。
メニューを見るとそば、うどん、丼ものが主。
中でも「きのこ丼」なるものに目を引かれた。
この地方ではきのこが豊富に採れるのだとか。じゃあそれにするか。
単品で「めはり寿司」もあるし、それも追加で。

厨房の受付で代金650円を支払って待つ。
きのこ丼500円、めはり寿司150円だ。
10分ほどで着丼。
どんぶりは、ごはんの上に餡でとじられたぶなしめじが素朴でうまい。
後半は七味唐辛子をふりかけて味変するといい感じだ。
めはり寿司は思ったよりもデカく、葉が噛み切れずに苦戦。
だがうまいことに変わりはない。
ごちそうさまでしたー。

昼食後、風呂へ。
けっこう混んでるが、まあ今の時期だから仕方ない。
カランで身体を洗って内風呂へ。
うおぉぉぉ、熱っちゃー!!
赤保留みたく激熱だ。
でも我慢して浸かっていると、だんだん慣れてくる。

そして長い階段を下っていくと、露天風呂があった。
うほー。なんて開放感。
涼しい風が心地いい。
のぼるが湯舟に浸かってしばらくすると、他の人がみんな上がっていった。
おや、誰もいなくて貸切になった。ラッキー。

板の向こうから女性の話し声がする。
ほう。どれどれ。ここはひとつ拙者も邪魔させてもらうとするか。フフフ。
などと板を跨ごうとすると・・・

小さな滝が鎮座していて向こう側に行くことができない。
ていうか、こんな所に滝があったとは。
「滝の湯」というのはこのことだったのか。
これもまた素晴らしき風情。
立ちはだかる巡洋艦サラミスに対してビームの雨あられをぶちかましながら
「邪魔だぁー!」と絶叫するアナベル・ガトーのように取り乱したりはしまい。
ここに滝があるのは、いいことなのだ。
決して侵略者を邪魔するジェリコの壁などではないのだ。

いい風呂であった。
熱くてしばらく汗が止まらず、脱衣所で扇風機の下をしばらく動けなかった。

2019/7/16 09:53  [1498-5572]   

道の駅 吉野路 大塔 まさかの炭酸 バナナ・・だと・・? スピードが噛み合わないカップル

さて、さっぱりしたところで再び出発。
飲物がほしいところだったが、山間の道路ではコンビニはおろか自販機もない。
困ったー。
ふと助手席を見ると今朝汲んだ野中の清水が入った保温マグが。
うおお、忘れてた。まだ冷たいし。うまいし。ヒャッハー!
ひとりクルマの中で一喜一憂する男。

先へ進む。
途中、熊野川に架かるすげえ長い吊り橋を見た。
「谷瀬つり橋」という、長さ約300m高さ約50mという吊り橋。
無料で渡れるから行ってみようか、と思ったがスルー。
目がくらむほどの高さでいうなら茨城の竜神峡の吊り橋のほうが勝ってたし。
今のところ「渡りてぇー」と思っているのは瀬戸大橋としまなみ海道くらいだ。

昼食&入浴した後のぽかぽか陽気は、まさしくラリホーの呪文。
眠い。たまらなく眠い。
そんなとき道の駅「吉野路 大塔」を発見、休憩した。
建物がやたら近未来的なUFOみたいな形をしていて、山間部に佇む施設としては
非常に違和感を覚える。
しかも、売店で売られているの飲物が「トマトサイダー」や「バナナラムネ」など
やたらとマニアックな炭酸飲料ばかり。なにここ。

再び出発すると、女性ライダーが前を走っているのがすぐに見えた。
ヘルメット後方に髪を束ねていたし、小柄だったので女性とわかる。
マイペースでゆっくり走っていて、後方をよく気にしてすぐ車線を譲ってくれた。
自分のペースを守りつつ他人に迷惑をかけないのは感心だね。
と思っていたら、ずっと先に旦那(もしくは彼氏)らしきバイクが彼女を
待って停まっていた。

なんだ彼氏持ちかよ、とか舌打ちしてたら、彼女と合流したのも束の間、
彼氏のほうはアクセル全開でのぼるのクルマをダキューンと追い越していった。
彼女のほうは依然としてマイペースののろのろ運転だった。
ていうか、明らかに不機嫌そうなのろのろ運転だった。

彼女とバイク旅をしていたが、両者のスピードがまったくかみ合わず、
お互いにぜんぜん楽しめないツーリングをしているのが傍から見てよくわかる。
あー。片方がスピード狂だとそうなるわな。
でもこういう時は彼女にペースを合わせるべきだよなー。

2019/7/18 09:44  [1498-5573]   

いよいよ大阪エリアに突入 マリン「すっごぉーい!」


いよいよ大阪府に突入。とはいってもまだまだ山道ではあるが。
五篠という街に入ってようやくローソンを発見。アクエリアス買っていこ。
小腹が空いたので思わずからあげクンを買ってしまった。
今って240円もするのな。昔は200円だったはずだが(からあげクン何年食ってねーんだ)

夕方になり、いちおう目的地の「河内長野」に到着した。
いちおう、というのは他にいい所があれば迷わずそこへ行く、という意味なのだが
スーパーもけっこうあったり、良さそうな温泉施設もあり、ファーストフードもあり、
やたらと利便性が高いので、今宵はこの街で一晩過ごすことにしようと思う。

とりあえずオークワというスーパーで飲物を買って氷とともにクーラーボックスへ。
惣菜もチェックしたが、品数豊富でよりどりみどり。半額タイムが楽しみだ。
このスーパーは24時間営業なのは素晴らしいが、半額タイムは何時からだろうか。
まあいい。19時くらいに来ればいいだろう。

ひとつ問題となったのは洗濯のことだ。
今日こそは洗濯しないとヤバいことこの上ない。
ナビで検索すると、ここから最寄りのコインランドリーまで8kmも離れている。
ま、そうはいっても8kmくらいクルマであっという間だ。
問題はなかろう。
・・・と楽観していた。

予定では近くの道の駅「奥河野くろまろの郷」に泊まるのだが、意外と早く到着したので
少し時間を持て余してしまった。
そして、なんか近くにひまつぶしができるスポットはないか、と思っていたところ。
まあ、こういう都市部にはあるんだよな。
パチンコ屋ってのは。

スーパーの近くにあるパチンコ屋に入り、物色。
海物語の新台が空いていたのでとりあえず打ってみた。
見せてもらおうか、新しい海物語の、性能とやらを。
だがウンともスンとも当たらず、投資がかさむ。
三洋の新台は化物か!
げっ・・減速できません・・・助けてくださいしゃーしょーしゃー!(噛んでるし)

少しすると隣の台が空いたので、ススっと移動。
チャンスは最大限に活かすのが私の主義だ。
そしたら速攻で大当たり!
きたー。ハイエナ打法大正解!
ふっ・・パチンコなど、当たればどうということはない。
マリン、大好き。ぞっこんラブ。
笑って行くのか、マリン。笑って行くのさ、マリン。おとこだから〜♪(おとこ??)

https://www.youtube.com/watch?v=KkghFsT_
qzw


なんてことをしていて、気付いたら20時。
うそーん、もう日が暮れてるじゃん。
やばい。今日こそ洗濯しなきゃマジやべーって言ってんじゃん。

2019/7/20 03:06  [1498-5575]   

さん天 天丼とあおさの味噌汁 短かった晩酌タイム

換金して速攻でパチンコ屋を離脱。
急いで8km先のコインランドリーへ向かう。
ところがそこはクリーニング屋で、すでに閉店。ええー!?
ナビのデータベース登録を間違えていたようだ。パナソニックめー。
どうせ間違えるんならランジェリーショップにしろよ。ちきしょーめ!

幸いなことにこのへんは住宅地で近くに何件かコインランドリーが密集していた。
その中の一件で洗濯・脱水・乾燥まで全自動の最新型ランドリーを見つけた。
「あらいぐま」というコインランドリー。
うええ、1000円もすんのかよ。
下着なんて全部捨てて100均で新しいやつ買ったほうが安くね?
とか思ったが、それはそれでもったいないので仕方なく1000円入れて動かした。

洗濯完了まで1時間か。
それまでメシを調達しよう。
と思ったが、さっきチェックしたスーパー「オークワ」を往復するのは正直辛い。
このランドリーの近くでスーパーを探そう。
あった、イオンだ。
だが、そのイオンの駐車場は有料タイプになっていて、いくら以上買えば無料に
なるのか不明だったので諦めた。
このへんが都市部イオンのイラつくところ。

他に何かないか、と探すと「さん天」という天丼屋を見つけた。
ようは「てんや」インスパイアみたいなチェーン店だ。
夜中まで営業してるし、いちばん安い天丼が味噌汁付きで550円。
よし。ここだ。

えび天2尾、なす天、かぼちゃ天、ししとう天、そしてあおさの味噌汁。
上等じゃん。上手に揚がってるし、タレもしょっぱすぎないし。
美味しかった。

そしてコンビニで時間を潰し、洗濯物を回収し、夕方のスーパー「オークワ」の
近くにある日帰り温泉「風の湯」へ。
23時まで営業しているのでギリギリ入場OKだ。
昼間に温泉に入ってはいたのだが、やっぱ夕方過ぎると汗でベトベトになったので
どうしても風呂に入ってから寝たかったのだ。

スーパー銭湯みたいな施設で、広々とした浴場で言うことなしだ。
サウナでドバっと汗をかき、ガーっと身体を洗い、露天風呂でほっこり。
うはー、癒されるぅ。

ゆったりしたところでスーパーオークワへ。
もう23時。
当然だが半額惣菜はとっくに全滅。トホホ・・・
まあ、夕食は食べたんだし、酒の肴になるものをちょっと買えばいい。
というわけで、ギリギリ残っていた半額コロッケと、絶妙な位置で売られていた
半額の笹かまぼこを買った。

やっとのことで車中泊会場である道の駅「奥河野くろまろの郷」に到着した。
どんな所か不明だったので少し不安だったが、ことのほか駐車場が広い。
もしかしたら今回の旅でいちばん広い駐車場かもしれない。
しかも車中泊しようとしているクルマは5台くらいとすげえ少ない。
おっと、これは穴場。静かに眠れそうだ。

トイレの近く、他の車中泊者に迷惑にならない場所に停め、トランスフォーム。
車中泊セッティングをしてチューハイを飲み始めたときにはもう日が変わっていた。
まったく、パチンコをやったせいで夕方からの計画がバタバタしてしまったじゃねーか。

あーあ、今日も疲れた。
たぶん明日はもっと疲れるだろう。
見どころ満載の1日になるだろうからな。
今日はゆっくり寝よう。おやすみ。

シュラフを掛け布団がわりに、深い眠りに入ろうとしたときだった。

ぶおぉー! ギャアアアアア! ギャアアアアアア!

凄まじいスキール音を響かせながらヤンキー車が道の駅の駐車場で暴れはじめた。
うっわ、この時間からヤるのかよ。
駐車場がやたら広いわりに車中泊のクルマが少ない理由がわかった。
クソが。死にやがれ。

とりあえずスマホを手にとり、いち、いち、マル。
「はいこちら110番。事件ですか、事故ですか?」
「道の駅で車中泊してる者ですが、やんちゃな奴がドリフトごっこして迷惑なので
取り締まってください」
詳細を説明して電話を切った。
これでよし。
クルマを迷惑目的で使うやつを、一般人が射殺しても罪にはならない法律が欲しい。
無期懲役でもいいよ。無っ期ー、懲役ー!

そんな感じで、耳栓をして深い眠りに入った。




本日の出費
朝食 すき屋 340円
 瀞峡 ボート代 1900円
 ヤキリンゴ 135円
 昼食・温泉 1250円
 ローソン からあげクン アクエリアス 380円
 オークワ 酒・飲物 423円
 パチンコ  5000円(つまり負け)
 コインランドリー 1000円
 夕食 天丼 550円
 温泉 風の湯 650円
 つまみ オークワ 157円

 合計 11785円



この状況に対するE計画責任者のコメント「無様ね」

2019/7/20 23:57  [1498-5576]   

道の駅 奥河野くろまろの郷 施設の店はまだオープン前 フリマの準備に大忙し

5月4日


3時に目覚めてトイレ・・・からの、二度寝。
今日はたぶんいちばん忙しい1日になるから、きっちり寝ておかないとね。
いや、涼しい夜だね。とても寝やすくてベリグー。

そして事件は起きた。
耳栓をして寝たのはよかったが、騒音に対して余りに無防備になりすぎていた。
なんか車内がやたら暑くなってきた。なんで?
汗をかく寸前で起きた。辺りで何が起きているのか。
耳栓を外しと、辺りがやたら賑やかになっている。
前席とラゲッジルームを仕切っているカーテンの隙間から眩しい光が。

外ではいつの間にか多くのクルマが停まっていて、賑やかになっていた。
「・・・?」
寝起きのボーっとした頭でスマホの画面を見る。

8:00

ええええええ!?
なに、いま8時? 完璧に寝坊したあぁぁぁあぁぁ!
なんてこった、目覚ましをセットしなくても毎朝6時には目が覚めていたはず。
昨晩就寝したのが1時くらいだったからといって、ここまで何も気づかず
太陽熱で車内温度が急上昇するまで眠り呆けていたなんて。

慌てて外に出る。
まわりに停まっているクルマは多くが観光客と違う雰囲気をしている。
多くの人がタープやコンテナボックスなどを広場へ運んでいたりしている。

のぼるのクルマの後ろにワゴンRで来てた女の子二人も同様のことをしていたので
ちょっと聞いてみた。
「これから何か始まるの?」
「え、知らずにここにいてたの? あんな、今日の9時からフリマやるんやで」
フリマ・・・フリーマーケットか。不要な物や手作りの雑貨や洋服などを
売ったり買ったりする催し物のこと。
あー、みんな売り物を各自セッティングしていたのか。
「耳栓して車中泊してたら思いっきり寝坊しちまってさ」
「あらま。そら難儀やなw」
女の子二人は笑いながら車内の売り物が入ったコンテナを出していた。
女の子向けのアクセサリーを売りに出すようだ。
それの他に、タープ、ローチェアやシートなんかも準備している。
ちょっとしたアウトドア感覚で、そういうのも含めてみんな楽しんでいるようだ。

「たくさん儲かったらたこ焼きおごってよ」
「ええよーw」
女の子はそう言って荷物をまとめて広場へ運んでいった。
ここを出発したらもう彼女らと会うこともないだろうに、なにが「たこ焼きおごって」だ。
アホか。

ていうかそんなほのぼのしてる場合じゃないっつーの。
大急ぎで支度をして出発した。

近くのマクドで朝飯を買おうとしたら、ドライブスルーにクルマが5〜6台も並んでる。
こんなの待っていられない。クルマを駐車場に停め、店内カウンターにて
チキンクリスプマフィンとソーセージマフィンをテイクアウトで購入。
さっさとクルマに戻り、未だに並んでるドライブスルーのクルマ群を後目に出発。
そして運転しながらもりもり食べる。アムロ、お行儀悪いのね。

マフィンを食べながら本日の予定を確認する。
今日は誰が何と言おうと、古墳を巡る日だ。
変更や異論は認めない。どこぞの国の大統領が直々に命令しても、こればかりは聞けないね。

まず大阪の中心部に向かい、堺市の仁徳天皇陵を見学。
見学といってもふつうに現地に行ったところで池と森にしか見えないだろうから
堺市役所の最上階の展望台から見下ろすことにする。
次に奈良の明日香村に向かい、有名な古墳群を時間の許す限り見学。
そして伊賀へ向かい、なんか忍者っぽい雰囲気を味わったりして
最終的に岐阜県の道の駅「月見の里 南濃」という所まで行く予定だ。

ふつうの日ならなんとかなるレベルの移動距離なのだが、GWの観光名所を
巡るので、渋滞のレベルが予測できず不安要素がたくさんの日でもある。
ま、どこにも予約をとっているわけでないし、無理そうならもっと近くの公園とかで
車中泊するようにしても問題はない。こういう所が気楽なんだよな。
人生、これ臨機応変ってやつさ。

2019/7/22 12:35  [1498-5577]   

堺市役所の地下駐車場 そこからエレベータで21階へ

昨日とは打って変わって市街地のR310を走る。
車通りは多いし、信号ですぐ停まる。
だからもっと早く出発したかったんだよ。チキショー。
燃費の表示もみるみる下がっていくではないか。
まあ、山は山で登りが多いので見た目ほど燃費は上がらないが。

途中、氷を仕入れるためにスーパーに立ち寄る。
昨日と同じ店名のオークワだ。
このへんはこのスーパーが幅をきかせているようだが、オークワといい海山(みやま)
といい、なんかクワガタを想像させるネーミングが多いと思う。

なんかサンドイッチが安かったのでハムサンドをひとつ買った。
114円。サンドイッチはおにぎりみたいに機械で大量生産ができないので
あまり安くすることができないのだが、ここはその常識の壁をぶち壊す安さを
実現している。さすが大阪、天下の台所だ。

そうこうしてるうちに堺市に入った。
百舌鳥古墳群として現存する古墳は44基もあるが、むかしは100基以上もあったらしい。
第二次世界大戦、宅地開発のためにその半数以上が破壊されてしまったという。
実に遺憾である。

クルマで走っていると、市街地の所々に緑が生い茂る公園みたいな所が見える。
そんなのはどの都市部でも同じ景色なのだが、ここを走っているとそれが
古墳ではないか、といちいちドキドキする。
歴史の授業で初めて古墳というものを知り、その魅力に取りつかれたが、
いつか自分の足でそのメッカと呼ばれる百舌鳥古墳群に行きたい、という夢が
まさに今実現しているのだ。
興奮しないわけがない。古墳だけに。

見えた!
私鉄の南海高野線の線路の脇に、広大な湖(通を気取るなら「豪(ごう)」って言えよ)
があり、その湖の中央に島のような丘が見えた。
あれが仁徳天皇陵だ!
あまりに巨大すぎて平地から見たところで「何これ」みたいに思われるかもしれないが、
これこそが、超絶巨大古墳「仁徳天皇陵」なのだ。

もう事故を起こさんばかりにわき見運転。
女子高生の短いスカートよりもガン見。
感動しすぎて心臓が張り裂けそうだよママン。

外堀の外周約3km。ふつうにマラソン大会ができる規模。
墳墓の体積でいえば、中国の秦の始皇帝の墓やエジプトのクフ王の墓であるピラミッド
よりも広い。
つまり、世界最大の墓なのである。
それがなんで世界遺産に登録されてないの?
おかしいよ。おかしいですよカテジナさん!

ちなみにカテジナ・ルースのおかげではないが、後にこの古墳群全体が世界遺産に
登録されることになる。
のぼるがこの地を訪れたときは、まだ話題にすらなっていなかった。

上から目線でこの巨大古墳を見てみたい。
できればヘリとか飛ばして上空から心行くまで見たいが、まあ普通に無理。
ということで、堺市役所へ向かう。

市役所の地下駐車場にクルマを停め、エレベーターで最上階の21階へ。
ここは土日も無料で開放している親切なスポットなのだ(駐車場代はかかるが)

2019/7/23 15:31  [1498-5578]   

巨大すぎる仁徳天皇陵 建物と比較するとデカさがわかる もう少し高所から見れれば全貌がわかる 周辺にも古墳がたくさんある

21階に到着。
エレベーターの扉が開く。
地上80mから360度の展望が楽しめる回廊式ロビー。
意外と空いていて、客はまばらだ。
今の若いのは古墳など興味もないのかのう・・ゲフン、ゴフン、古墳。

開放的な空間と高さから見下ろす展望は、圧巻の一言。
大阪の街並みを一望でき、昨日越えてきた山々も遥か遠くに見ることができる。

だが、それでもこの仁徳天皇陵の全貌を見ることはできなかった。
前方後円墳は鍵穴のような形をしているのだが、そのイメージすらほとんどわからない。
それほど巨大な古墳なのだ。

5世紀に造られた古墳で、ヤマト王朝が覇権を振るっていた時代。
その名の通り、仁徳天皇が祀られた古墳なのだが、どうもそれは違う、というのが
近代の定説らしく、教科書でも「大仙陵古墳」と改称された名が使われている。
じゃあ一体誰のお墓なのか。
実は未だにはっきり解明されていないらしい。
仁徳天皇は日本書紀や古事記にも記されているが、それぞれ崩御した年の記述が
異なっていてどちらにしても微妙にこの古墳の埋葬者として矛盾が生じているとか。

つまりは未だに謎が多い古墳ということだ。
これだけ巨大な古墳なのに、誰の墓なのかがはっきりしないのも不思議で、
それもまたロマンなのだ。

とりあえず仁徳天皇の墓だと仮定して、どうしてあれだけ巨大な墓を作ったのだろう。
思うに、あの時代は墓の大きさが権力の大きさとして可視化したものだと思う。
それが次第にインフレを起こして、最後にはこんなにも巨大化したんだろうね。
ただ、それは権力者が「じぶんをそう見せたい」から労働力をかき集めて
ムリヤリのように作らせたのか。
はたまた民衆が「我らの代表者は世界一であることを他に知らしめたい」から
自主的に支持者みんなで作り上げたのか。

こういう巨大な人造物は作られた意図によって価値観がガラリと変わることが
あったりするから、それを想像するのも楽しい。
何のための、誰のための天皇だったのか。
そして仁徳天皇は民衆を思いやる人だったのか、それとも私欲のために権力を振るう
ような人だったのか。
「仁徳」という名だけみるととても優しそうな人というイメージではあるが、
名前だけで善人と判断するのは大きな間違いであることは、現代の犯罪者の名を
見るだけでよくわかるだろう。

仁徳天皇陵の他にも周辺にたくさんの古墳が現存するが、やはりその全貌を
見ることはできなかった。建物に邪魔されたり、やっぱり大きすぎて茂みにしか
見えなかったり、だ。

2019/7/24 16:58  [1498-5579]   

地平線に突き出たあべのハルカス 超最大望遠 大阪の赤いシンボル 港大橋 あのへんにUSJがあるはず

展望台から仁徳天皇陵をじっくり見たあと、そのロビーをぐるりと一周してみる。
大阪の中心部を見るとひときわ高くそびえる大阪を代表する高層ビル「あべのハルカス」や
USJも見える。
その西には瀬戸内海も見える。
大気の条件によっては本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋も見えることがあるらしいが、
残念ながら本日は見ることはできなかった。

2019/7/25 16:23  [1498-5580]   

瀬戸内海 古墳カレー食べたい

展望台から仁徳天皇陵をじっくり見たあと、そのロビーをぐるりと一周してみる。
大阪の中心部を見るとひときわ高くそびえる大阪を代表する高層ビル「あべのハルカス」や
USJも見える。
その西には瀬戸内海も見える。
大気の条件によっては本州と淡路島を結ぶ明石海峡大橋も見えることがあるらしいが、
残念ながら本日は見ることはできなかった。

ロビーには喫茶店もあり、古墳を象ったカレーやカフェラテなどがある。
さすが大阪、商魂たくましいね。

時間が経つにつれてだんだん人が多くなってきた。
あぶね。混む前に来れてよかった。ギリギリ許容範囲の寝坊だったな。

エレベータで地下駐車場に戻り、再び出発。
ちなみにここでは一般人も利用できる食堂もあり、リーズナブルで評判いいらしい。
平日しか食べられないのが残念だが。

さて、都市部の走行は苦手なのでさっさとエスケープしよう。
今度は東の奈良県「明日香村」へ向けて走る。
明日香村には有名な「石舞台古墳」「高松塚古墳」「キトラ古墳」が集中しているので
絶対行きたいのだ。
もちろんその他にも飛鳥寺とか鬼の雪隠(トイレ)など見どころ満載なのだが
観たいところを片っ端から廻ってたら時間がいくらあっても足りない。
まずはその3箇所を巡りたい。ていうか、3箇所すべて行けるかも不安だったり。

堺市のすぐ近くの、藤井寺市と羽曳野市にまたがる「古市古墳群」という、
これもまた巨大で貴重な古墳群がある。
もし1日この地でフリーに過ごせるとしたら、これらの古墳を片っ端から巡って
時代のロマンを感じてみたいものだ。
今回は残念だが素通りせざるを得ない。

2019/7/25 16:27  [1498-5581]   

もうすぐ明日香村 ・・・って思ったらこの有様 やっと飛鳥駅に到着 短時間なら停めていいヨって言われたの

いまはまだ10:30で昼食には早い。腹もすいていない。店も開いていない。
だが、都市部を離れていくに従ってうまそうな店は少なくなっていく。
それどころか渋滞にハマってしまい、ニッチもサッチもいかなくなった。
早い段階で昼食にしないとどの店も混んでヤバい気がする。

奈良県に突入した頃、安いガソリンスタンドを発見。
リッター136円だと。安い。まだ燃料は半分くらいあるけど、ここで入れていこう。
連休中のレギュラー価格は平均150円と凄まじく高い。
アメリカのイランへの経済制裁によるもので、原油価格が異様に高騰しているのだ。
でも日本はトランプの機嫌ばかりとってるから、面と向かって批判も否定もできない。
メディアも規制されているのか「燃料高騰はトランプのせい」とかほとんど報じていない。

この旅はこの後もう給油の必要はなさそうだ。
そう考えると、すこし気が楽になった。

昼になってようやく明日香村に突入した。
相変わらず渋滞がひどく、4車線でものろのろ運転だ。
となりの車線で運転席の窓を全開にしたプリウスの兄ちゃんがいたので
のぼるの助手席窓を開けて
「混んでてイヤだねえ!」
って大声で話しかけたら、シカトされた。
トヨタ乗りはホンダ乗りを嫌っている傾向が強い、というのは本当なのかもしれない。

ようやく明日香村の環境拠点であるJR飛鳥駅に到着した。
ここは道の駅「飛鳥」も併設されており、観光案内所や便利なレンタサイクルもあるので
電車だろうがクルマだろうが、どんな観光客もとりあえずここを拠点にするのだ。

しかし。
思った通り駐車場は空きがなく、拠点にすることができない。
駐車場の入口で交通整理をしているおっちゃんに「観光案内所に行ってきたいのですが」
と言うと「すぐ戻るなら、そこの障害者用の駐車場に停めていいぞ」と言ってくれた。
やった。

クルマを停めると、足早に観光案内所へ向かった。
おっちゃんに許可されたのだから焦る必要などないのだが、事情を知らない他人に
「またどっかのバカが障害者でもないのに停めてやがる」という目で見られるのが
辛いのだ。
写メ撮られてフェイスブック等で拡散されたらたまったものじゃない。

キレイな緑が生い茂る瑞々しいJR飛鳥駅。
その駅前ロータリーの傍に観光案内所はあった。
案内所の中には10人ほどの客がいて、パンフを手にしたり大きな地図を見たりして
情報収集していた。
3人ほどの従業員が各旅行客にこの地の案内をして捌いていた。

とりあえずカウンターのおにーさんに話かけた。
これから「石舞台古墳」「高松塚古墳」「キトラ古墳」の3箇所を巡りたいのだが
どの順番で、どんなルートで廻ると効率がいいかを尋ねた。
おにーさんは地図パンフをもとに順番とルートを説明してくれたが、
「昼から高松塚古墳とキトラ古墳を巡る観光バスがここから出ますので、
ひとり500円にはなりますが、かなり手っ取り早いですよ」
とも案内してくれた。ガイドも同乗するのでかなり有用だといえる。
石舞台古墳は駅からちょっと遠いので観光バスは行かないとの事。
だが、バスの出発時間まであと1時間以上あるので、それまでに石舞台古墳だけ
自力で見学して戻ってくればいいな。

よし。プランは決まった。
クルマで石舞台古墳まで行って、戻ってきたらバスで残り二つを見学するのだ。
そうと決まれば、行動開始だ!

駐車場に戻り、交通整理のおっちゃんに礼を言って出発。
さあ、明日香村を巡ろう。

https://www.youtube.com/watch?v=8dJ4Ni-A
xV4


はるかな過去の時代の物語。
古墳時代とちょっと合致する作品である。
しばらくこれをBGMにしてみるとイメージに合います。

2019/7/26 09:40  [1498-5582]   

石舞台古墳近くの公園 階段の向こうに見えた! 感激の石舞台古墳 内部は意外と広い


 
田園風景が広がるのどかな田舎。
なのだが、それに似合わず交通量がハンパない。
クルマもレンタサイクルも徒歩客もやたら多い。
有名な観光地だからとはいっても、ここまで混んでるとは。

クルマで10分もかからず石舞台古墳に到着。
到着したのはいいけど、凄まじい混みよう。
駐車場は有料で500円。
無料で駐車できるスペースはないか、と探していたら少し過ぎたところに
5台ほど停めれるところを見つけた。
しかもちょうどそこから1台出るところで、空きができた。スーパーラッキー!

そこにクルマを停め、徒歩で古墳に向かう。
古墳の施設のまわりは頑丈な柵で囲まれているので出入口は一箇所だけ。
ショートカットして古墳を見ることはできない。
施設のとなりには広々とした芝生の公園があり、多くの人がそこでくつろいでいた。
レジャーシートを敷いてお弁当を食べてる家族も。
そういや昼飯どうしよう。
ま、いっか。とにかくここをクリアすることが先決だ。

この時間からみるみる気温が上がっていく。
公園を抜け、古墳への入口に到着するまでにしっとりと汗をかいた。
古墳の入場料250円を払って施設内に入った。
もうとにかく人だらけ。
その人たちの後について階段を上っていくと、石舞台古墳がそこにあった。

丘の上に鎮座する、いくつも盛られた巨大な岩。
岩全体の総重量は2300トンにもなる。
その岩の上がやたら平面になっていて舞台にも見えたので石舞台古墳と
呼ばれるようになったという。
だが、建築当初はふつうに土で盛られた方墳で、長年の浸食によってまわりの盛り土が
失われ、石室が露出して現在の形となったのだ。

ここは蘇我馬子の墓というのが現在の有力な説。
「大化の改新」が起こったのが7世紀。
当時マフィアの親分のような振る舞いをして私欲を肥やしていた豪族の支配権を廃止し、
天皇を中心とした統制政治を行うこととなったという、日本史における歴史的改革だ。
その際に、豪族の代表格だった「蘇我入鹿」は暗殺され、蘇我氏は滅亡する。
蘇我馬子は、そのおじいちゃんにあたる人だ。

この石舞台古墳は一般人が石室に入れるという珍しい古墳でもある。
それだけ頑丈な石に囲まれ広く設計された石室だということで、のぼるもさっそく
入ってみた。
確かに広く、30人は楽に入れるしNBAの選手がジャンプしても手が届かないほど
天井も高い。
ここに亡骸の入った木簡が埋葬されていたのだと思うと、荘厳な雰囲気を嫌でも感じる。

いやぁ、よかった。
石舞台古墳は写真で何度も見たことがあったけど、実際にこの目で見てみると
まわりの風景を含めた統括的な視野で見れるので、きっちりとした印象として
心に焼き付けることができたわけだ。
まさに百聞は一見に如かず、だね。

2019/7/27 23:02  [1498-5585]   

石舞台古墳の石室入口 高台から眺めた石舞台 よくこんな巨大な石を運んだものだ

施設の外に出ると、土産物屋や軽食のできる店が何件かあったので、
じぶん用の土産として石舞台オリジナルの何かをゲットしようとしたが、
売られているほとんどはそのへんで売られている「明日香村」という広義な
土産物ばかりだった。
唯一、石舞台古墳の姿が書かれた円形のキーホルダーがあったのでそれを買った。
ただし、昭和なデザインなのであまり嬉しくない。
もちっとここでしか買えないオリジナルのイケてるデザインのグッズを作ろうよ。
蘇我馬子の墓なんだから、ウマ娘とコラボしたグッズとかさ。

http://anime-umamusume.jp/

ホットドックやクレープなどを売ってる店があり、多くの人で賑わっている。
ハットグという、チーズの入った揚げパンのような流行りのものまで売ってる。
食べるとチーズがびよーんと伸びる、なんか一時期インスタ映えで流行ったけど
実際は壮絶なほどのカロリーで、食べた瞬間メタボ覚醒しそう。

ここで軽く昼食にしてもいいか、と思って時計を見たら、もう観光バス出発の
時間を過ぎてしまっているではないか!
がーん!
調子こいて石舞台古墳をじっくり見すぎてしまった。

ここで昼食とか食ってる場合じゃない。
全てを後回しにして、次の古墳に急ごう。
観光バスにはもう乗れないので、自力で巡ることになってしまった。

駐車場に戻る途中、人もまばらなステキな丘の公園があり、ちょっと寄り道。
バス時間とか関係ないから、もう開き直って好きにしちゃうもん。
丘の上から石舞台古墳を眼下に眺めることができ、いい感じの眺めだ。
高台のそよ風も気持ちよく、汗が引いていく。

さあ、次へ行こう。
クルマに戻り、ナビに次の目的地を入力して出発。
次は「高松塚古墳」である。
石室に壁画が描かれ、当時としては珍しくカラーの壁画として一躍有名になった古墳だ。
白黒のゲームボーイ全盛の携帯ゲーム時代に切り込んでいったセガのゲームギアみたいな
感じだね。
ゲームギアは当時先進的なカラー液晶を搭載したが単三電池6本も使用しても
わずか3時間程度しか持たないというランニングコストの悪さが致命傷となり、
ゲームボーイに勝つことはできなかった。
いや、なんか例が悪かったな。まるで高松塚古墳の壁画がメジャーな白黒壁画の古墳に
負けたような言い草になってしまった。

2019/7/28 21:48  [1498-5586]   

高松塚古墳に向かう途中 高松塚壁画館(館内は撮影禁止) 高松塚古墳 古墳はたいてい高台にある

クルマで10分ほどで駐車場に到着。
ここも激混みなのだが、運よくすぐに駐車することができた。
駐車場の近くに国営飛鳥歴史公園なる施設があり、この地方の古墳や遺跡などを
まとめて知ることができる。

道路の下のトンネルをくぐって進んでいくと、芝生の広い公園でなんかイベントが
催され賑やかになっていた。
GWといえば子供の日だからか、子供向けのイベントだが、飛鳥時代の衣装を借りて
記念撮影とかもやっていて大人も楽しんでいるようだ。

その先の丘を登っていくと、静かなところに高松塚古墳があった。
やや斜面のところに作り上げた円墳で、UFOのようなイメージだ。
全体的に芝生が茂っており、小綺麗で癒される古墳だ。

すぐ近くには高松塚壁画館という、有名な壁画を展示した展示館がある。
入場料300を払って見学してみたが、それは本物ではなく忠実に再現したレプリカだった。
描かれていたのは、中国の四神(白虎、朱雀、青龍、玄武)と人物。
人物は男性4人、女性4人が東西の両壁に2組ずつ、計16人も描かれている。

女性の絵を見てみると、現代の一般的なイラストのようにほっそりとした体格ではなく
わりとふくよかな感じのスタイルの女性が多い。デブではない。
むかしの女性は、ふくよかな方が「栄養のあるものを食べている = お嬢様」という
位置付けがされモテていたという。
ほっそりとした人は貧乏人というイメージだったんだろうな。

じゃあ、現代の引きこもり&ニートの運動不足で太った女性が飛鳥時代にタイムスリップ
したら、モテモテになって超イケメンと結婚できるのではないだろうか。
もしかして、それが現代のその女性の遠い祖先だったりして。
つまり、自分の祖先は自分だった!
・・・なんて壮絶なタイムパラドックスを想像すると新たなジャンルのラノベが
生まれそうな気がする。

ちなみに埋葬者が誰かは不明。
有名な豪族か権力者であることは間違いないようだが、現存する遺留品からは
それが誰のものかは特定できないとされている。
もしかしたら無名のイラストレーターが自ら古墳を作り、自ら壁画を書いて、
自らそこに入ったのかもしれない。

2019/7/29 06:47  [1498-5587]   

のどかな田園風景 文武天皇の古墳 とても立派な門構 あすかいちご狩りパーク

外に出てもう少し奥に進むと、意外なものがあった。
高松塚古墳があまりに有名になったせいか、誰も訪れないひっそりとした林。
だが、厳重な柵でまわりを囲まれ、誰も侵入できないようになっている。
所々に「宮内庁」と書かれた進入禁止の警告文も。

文武天皇の古墳「檜隈安古岡上陵」だ。「ひのくまのあこのおかのえのみささぎ」と読む。

14歳という異例の若さで即位し、当時国交を断絶した状態の中国と関係を修復し、
中国の文化をインスパイアした大宝律令を制定し、各省庁や官僚を位置付けたりして、
現在の政治の根幹を作り上げたという、非常に外交に優れた天皇だった。
これが20歳前後の若さで成し遂げたというから驚愕ものだ。
文武天皇が現代にタイムスリップしたとしたら、ロシア、中国、そして韓国と北朝鮮と
どう対峙するのか、非常に興味がある。

歴代天皇の中でも類稀なる才能の持ち主であった文武天皇の墓が、ここにあったとは。
石造りの豪華な正門の前で静かに拝礼をした。

さて、駐車場に戻ろう。
暑い。暑くて汗が止まらん。
タオルで額の汗を拭きながら段々畑を下っていくと、何やらビニールハウスの農園が見えた。
「あすかいちご狩りパーク」と書かれてある。
いちご農園か。このへんの特産品のひとつらしい。
いちご狩り、というと手足の生えたいちごを剣でバッサバッサ斬ってレベル上げを
するイメージがあるが、それはMMORPGのやりすぎである。依存症ともいえる。
文武天皇ハンター、略してモンハンか。

べつにここにきていちご狩りとかしねーよ、とか思い素通りするつもりだったが、
「いちごミルク 100円」と書かれた看板を見た瞬間、そそくさと中に入った。
それを注文すると、おっちゃんがミキサーの中に売物にならない不揃いのいちごを投入し、
そこに牛乳と砂糖を入れ、ガーっと回す。
ミキサーされたピンクな飲物を紙コップに入れて渡してくれた。

うまい!
冷たくて、甘くて、すっぱくて、超濃厚!
汗だくで歩き疲れ、瀕死の状態だったのぼるの気力と体力が一瞬で全快した。
これはまさにベホマズン。
伝説の魔法がこんな所でお目にかかれるとは。
もしかしたら、文武天皇の魂が助けてくれたのかもしれない。
かっけぇ。マジ最高だよモンムっち!(馴れ馴れしいよ)

2019/7/31 21:55  [1498-5588]   

整備されたキトラ古墳駐車場 芝生の公園もある 手前が土産物屋、奥が資料館入口


 
駐車場に戻り、次へ向かう。
次は「キトラ古墳」だ。
ここもまた壁画で有名な古墳。
中国の四神(白虎、朱雀、青龍、玄武)が四方の壁に、そして天井には天文図が
描かれている。星の位置を示す天文図はかなり正確で、天文台とか天体望遠鏡とか
無かった時代に驚くべき天文学知識の高さが伺え、歴史的価値は非常に高い。

キトラ古墳の駐車場へも数分で到着し、またもあっさり駐車することができた。
ちなみに、明日香村の史跡を巡る足としてレンタサイクルが有効だと書かれてあるが
確かにクルマだと駐車場の空きを探したり駐車場料金(たいてい500円)を払うことを
考えると自転車のほうが有利といえる。
ただし、クルマで数分という距離は自転車にしたら30分レベルだ。
しかも田舎道なのでアップダウンが激しい。古墳はたいてい丘にあるので上り坂ばかり。
あちこち巡るのには体力がもたないと思う。
5月ですらこの陽気。夏なんて絶対無理だと思った。
実際、レンタサイクルに乗ってゼイゼイ言ってる人をけっこう見かけた。

駐車場→土産物屋→資料館→実際の古墳 という順番で巡るようになっているが、
ここは今までの中でいちばん資料館が充実している。
しかも入館は完全無料だし。
古墳の石室の内壁に描かれた四神は実に見事な芸術作品なのだが、長年にわたる腐食、
特にカビがひどくて触っただけで壁そのものがボロボロ削れてしまうほど。
それを、修復技術の高い学芸員がいちど全部削り取ってきっちりした設備内で
修復したという。
そりゃもう大変な苦労だったのだ、という話をこの資料館で説明しているわけだ。

東の青龍・南の朱雀・西の白虎・北の玄武。
伝説の聖獣として有名だが、日本にその神話がもたらされたのは文武天皇が
中国と断絶された国交を修復してからのことで、まあ当時流行っていたのだろう。
修羅の門では陸奥圓明流の4つの奥義として四神を描いている。
修羅の門を開いた誠の修羅だけが使える奥義。
もうね、人が光速で移動し、4体に分離したように見えるとか、そもそも誰が考えた
奥義だっての。
それまで誰もこの奥義を完成させた者はいない、とか言ってる時点で
技として伝授できてないじゃん。まあ、どうでもいいか。

シアタールームでは映像でその修復作業のシーンや天文図の解説をしており、
非常にわかりやすかった。
ただし映画のように室内が暗くなるので、途中で寝てしまったがw

資料館の2階では修繕済で保管されている本物の壁画が展示されており、
それを見ることができ・・・た。
いや、正確には見ることはできなかっ・・・た。
本物は本物なのだが光にできるだけ当てず保管されており、暗室の中、わずかな
ブラックライトに照らされた「よく見えないけど、なんか壁っぽいもの」としか
認識することができない。なにこの蛇の生殺し。
あらかじめ予約した者だけが明るい照明の元で見ることができるらしい。
一見さんと情弱はお断りってか。チキショー! 先生に言いつけてやる!

2019/8/1 21:43  [1498-5589]   

これがキトラ古墳 多くの古墳は小高い丘の上にある 帰り道は草原の下り道




外に出て、少し歩くと本物のキトラ古墳を見ることができた。
高松塚古墳に似てUFO型の、ふかふかの芝生の円墳だ。
石室は掘り出された後、再び入口は閉ざされて見た目元通りとされている。

高松塚古墳でも四神が描かれていることから、キトラ古墳とは兄弟墳と言われている。

こんな、国宝級の貴重な古墳を今日1日でいくつも見れたことは本当に嬉しい。
ちなみに、これらの古墳は最初ぶっつぶして田畑にしたり収穫した農作物の倉庫
にする予定だったという。
それが、ナンかこれ墓みたいだよ、ということで考古学の学者なんかに見てもらったら
「こ、これはすごい発見だー!」と大騒ぎとなり、今では厳重な管理のもと、
日本の歴史的価値の高い研究資料となったり、また多くの観光客を呼び寄せることができ
地元の財源にもなっているわけだ。
めでたしめでたし。

駐車場に戻る途中、土産物屋で天文図の書かれたキーホルダーをゲット。380円。
四神それぞれも同様のキーホルダーにされ売られていたが、全てコンプすると
1900円にもなってしまうので、それらは諦めた。
2000円なんてパチンコじゃ一瞬で無くなる金額なのに、金銭感覚おかしくね?

さて、なんとか明日香村で「これだけは見たい」という古墳3つをコンプした。
もう15時か。観光はこれでタイムアップだな。
今から愛知・岐阜を目指すと、到着は何時になるのだろうか。
とにかく出発だ。
最寄りのセブンイレブンでパン二つと飲物を買って、走りながらもりもり食べた。
15時になってようやく昼食とは。やれやれだぜ。

名阪国道25号を名古屋方面に向かって走る。
ほぼ高速道路のような、快適にスピードを稼げる道路なのだが、やはり渋滞により
のろのろ運転を強いられる。

昼からずっと歩きっぱなしだったので疲労が限界に。
もう何をどうやっても眠い。眠すぎる。

2019/8/2 21:46  [1498-5590]   

道の駅針テラスの温泉施設 相変わらずどこを走っても渋滞 追突事故!

そんなとき「道の駅 針テラス 温泉」という看板が目に入った。
温泉か。
もうそこへ行くしかない。

針インターからバイパスを降りると、すぐに大きな施設が目に入った。
ここが道の駅針テラスか。わかりやすくていいね。
道の駅としてはかなり大きな規模で、土産物屋も広く、軽食やレストランが何件もある。
そこからちょっと外れた所に独立した建物で温泉施設があった。

入浴料600円を支払い、さっそく温泉に入った。
土産物屋の方の喧騒とは打って変わって、温泉はあまり人がいなくてのんびりできる。
ふあー、気持ちいい。
湯も適温で長湯してしまう。
サウナで汗をかいた後、露天風呂でものんびり。
夕方の涼風が気持ちいい。
なんというか、へそ天で骨抜きになって熟睡するねこの気持ちがよくわかった。

休憩所でマッチというビタミン飲料を飲む。
微炭酸でゴクゴク飲めるのが好き。

さあ、もうひとがんばりだ。
本日のラストに向けて再出発だ。

本日の夕食は、紀伊半島最後のグルメとして四日市名物のトンテキの予定。
豚のステーキだ。
分厚い肉塊にしたたる肉汁。白米とともにかぶりつく姿を想像しただけで
よだれが止まらない。じゅるり。
ああ、やばい。運転席がよだれで汚れてしまう。

なんてことを妄想していたら、ものの見事に「道の駅 いが」をスルーしてしまった。
ええええええ!?
いや、正確に言うと間違えた。
またもやSA方式になっているのを知らず、素通りしてしまったわけだ。
「目的地に到着しました」
というナビ音声を聞いて「え、どこ? どこ?」なんて探しても時すでに遅し。
くそぉぉぉー!
バイパスだからもう戻れない。
まあ、いいか。忍者のご当地で
「けんのすけえええええー!!」「ぐわぁー・・」「けんのすけさまー!」ビカーン!
なんてバジリスクごっこをやりたかっただけだし。
(いや、実際にやったとしたらそれはそれで変質者だ)

2019/8/2 21:51  [1498-5591]   

庶民の味方、閉店間際のスーパー ちゃんラーメン 菰野店 外観がオシャレ キタ――(゚∀゚)――!!


 
日が暮れてしまった。
目は冴えているが、腹が減ってたまらなくなる。
バイパスを下りて下道を進むとスーパーを見つけ、半額惣菜を見つけると
ここぞとばかりにゲット。
そして買ったあとに「あ、これから外食するんだった」と気付く。
なにやってんだか。

20:00にようやく「ちゃんラーメン 菰野店」に到着。
ラーメン屋ではあるがトンテキも評判らしく、また夜遅くまで営業しているので
閉店を心配せず安心して来れる店だ。

多くの客で賑やかな店内。
カウンターに座って「とりあえず生」とか言いそうになるはやる心を抑えながら
トンテキ定食を注文。1540円とちとお高いが、まあ自分へのご褒美だ。

「お待たせしましたー!」
15分ほどで到着する。
大量のキャベツの千切りの上にドーンと乗った、でっかい豚ロース。
にんにくの塊が食欲をそそりまくる。
食べやすいように切れ込みが入っており、それがまるで野球のグローブのように
見えるので「グローブ」と称されることもある。
そしてその味を決定づけるタレがたっぷりとかかっている。

うまい。うますぎる。
肉汁がしたたる豚肉。牛ステーキもいいけど、豚は豚の美味さがある。

食べ進むと、ある事に気付く。
脂のせいで肉がタレといまいち絡まないのだ。
肉の内側から脂が出ていくので、タレが肉に染み込みにくい。

そうか! キャベツだ。
キャベツの千切りをタレに染み込ませ、肉と一緒に咀嚼すればいい。
この食べ方はまさに的中。タレと肉の旨味がトンテキという食のトータル的な旨味を
楽しめるようになった。

ああ・・・美味しかった。
満足満足。
会計を済ませ、外に出ると夜風が気持ちいい。

岐阜県に向かって発進。
最終目的地である道の駅「月見の里 南濃」までは1時間ほどか。
もっと近い所にしてもよかったのだが、ここまで来たら当初の目的地へ行こう。

市街地を抜け、山に向かって進む。
21時を過ぎると車通りも減り、快適に走れるようになった。

今日はもう疲れたよ・・・パトラッ・・・・・

うわああああ!!
落ちてた。いま意識落ちてた!!
あぶね。あぶねええええ!!

などと車内でひとり大騒ぎしながら、21:30に最終目的地「月見の里 南濃」に
なんとか辿り着いた。

2019/8/4 03:41  [1498-5592]   

道の駅 月見の里 南濃 みかんうどん・・・だと? 駐車場で椅子やコンロを使うな! さっき腹一杯になったっつーたよな



山間の道の駅にしては駐車場が広く、概ね平坦なので車中泊しやすそうだ。
比較的トイレに近く、静かなところに停めてトランスフォーム。
そして施設内を一通り歩いてみた。
歩道や広場が広くとってあり、とても開放的な施設だ。
このへんは温泉もあり、この施設でも足湯を楽しめるのだが、残念ながら夜は
締まっていて湯も抜かれていた。
近くの温泉も閉店となっている。まあ、それを知っていたから夕方に別の温泉に
入ったわけだ。
ベンチが豊富なので外で食べたり飲んだりしやすい感じ。
今日は外で飲むのもいいね。

そんな感じで歩いていたら、なんと駐車場でガスコンロを使って料理している
カップルを発見。
うわ。これは良くない。マナー違反だ。
注意しようか迷ったが、とりあえずスルーした。

正義と勇気と出しゃばりとが拮抗したが、冷静に忖度した結果だ。
自分が言ったとしてもこういうヒトはたぶん違う所に行っても同じことをする。
マナー違反の人をいちいち片っ端からあーだこーだ言ってまわるつもりもない。
一度でも言葉を交わした人なら、注意はする。
だが、初対面でいきなり注意すると、抑止の効果が薄いのよね。
他人が出しゃばってんじゃねーよ、的な印象になってしまうわけだ。

クルマの近くのトイレに入ってみてびっくり。
明かりが消えていたのだ。
注意書きには、イタズラへの対策らしいことが書かれてあった。
使用禁止とは書かれてなかったので、とりあえずランタン持参で用を足す必要がある。
まあ、それくらいは問題ない。

クルマに戻って、夕方にスーパーで買った惣菜を取り出す。
さっきトンテキを食べたばかりであまり腹が減っていないのだが、翌朝まで
とっておけるものでもないので、今食べる以外の選択肢はない。
焼きそばとお好み焼きセット、カニカマサラダ、イカフライ。
酒はアルコール高めの、のどごしストロングと新発売期間限定のストロングゼロの
ダブルメロン。これは初めて飲むが、なんかうまそう。

実際このダブルメロンはストロング系にしてはアルコール感が少なく、
メロン感のほうが前面に出ており、大人のメロンソーダとして楽しめる。
これは美味! 期間限定なのが悔やまれる。

完全に満腹になってしまった。
冷めたお好み焼きって、イマイチだった。粉っぽくなっててあまり美味しくなかった。
大阪で本場のお好み焼き、食べたかったなぁー・・・

という感じで消灯し、眠りについた。


パァーン! パァーンパンパンパン パァーンパンパンパン!

夜中、クッソうるせえバイクが構内に入ってきた。
またか。昨日に続いてうるさいのが来やがった。
射殺したい衝動を堪え、慌てず騒がず「いち、いち、マル」
周辺警察全車両に出動要請したところで、耳栓をして改めて眠りについた。




本日の出費
朝食 マクド 230円
 サンドイッチ オークワ 114円
 ガソリン 2959円
 石舞台 キーホルダー 400円
 入場料 高松塚壁画館 300円
 いちごミルク 100円
 キトラ 天文図キーホルダー 380円
 温泉 道の駅針テラス 600円
 つまみ・飲物 オークワ 831円
 夕食 トンテキ定食 1540円

 合計 7454円


こーんなとこだね(さくら)

2019/8/5 02:16  [1498-5593]   

今日もいい天気だにゃー まさかタイプRで車中泊してた? タンクローリーに映るFIT3

5月5日


トンテキ、焼きそば、お好み焼き。
濃い味の食べ物をもりもり食べれば、そりゃ喉もかわく。

夜中に何度も起きてアクエリアスをがぶ飲み。
500mlのペットボトルをあっさりと飲み干すと、自販機でサイダーを買って
ベンチに腰かけて飲んだ。
まったく、糖質制限されてるやつのすることじゃないね(なにそれ初耳だぞ!)

6:30にまともに起床。
今日は寝坊なんてしない。してたまるか。
雲ひとつない快晴の空、外に出て大きく深呼吸した。

いよいよ最終日。
正確には、帰宅するのは明日だが、富山のR8という何度も通った道を戻るだけなので
実質的に今日が旅として終わりの日といえる。

そんなわけで、本日も後悔のなきよう、はりきっていこう。
顔を洗い、着替え、クルマを走行モードにトランスフォーム。
今日も頼むぜ、相棒。

出発し、海津の市街地で朝マックをゲットし、食べながら運転。
2日連続の朝マックは、2日連続すき屋より少しわびしく感じる。
日本人だからなのか、マフィンって毎日食べるものじゃないと思ってしまう。

本日の予定は、まず岐阜と長野の境界らへんにある「付知峡(つけちきょう)」へ。
一昨日行った「瀞峡」のような感じかもだが、滝とか渓谷とか、やっぱ楽しいからね。
その後は下呂温泉に入りつつ、富山へ向かう。
できれば新潟県に入ってから車中泊したいとことだが、GW終盤の帰省ラッシュが
どんなものなのか予想できないので、まあ行けるとこまで、という感じだ。
富山の8号に入ってしまえば、あとは車中泊ポイントはだいたい把握しているので
どうにでもなるし。

まず付知峡という所だが、やはり山奥にあるようで、道路事情やメシの食える所など
いろいろ心配になる。
ま、どうにでもなるさ。
昨日だって、夕方までメシ食えなかったし、最悪な話、まる1日何も食えなかったとしても
死ぬことはない。はず。
 
 

朝のバイパスを走ってたら、前方にステンレスローリーが。
タンクが鏡面になっていて後ろを走る自分が映って見えるので、なんか楽しい。
そんなタンクローリーのおかまを掘ったりしたら、自分のみっともない表情が
ドライブレコーダーに録画されてしまうので、絶対にそんなことはできない。絶対にだ。

朝のバイパスは空いていて快適だったが、通勤時間になるとみるみる混んできた。
だんだんと山間に近づいてくると、通勤というよりGWのレジャーは帰省のクルマで
同じ感覚で混雑してくる。
まあ、いつものこととはいえ、なかなか辛いところ。

2019/8/5 02:36  [1498-5595]   

道の駅 ロック・ガーデン ひちそう なんかすげえいい景色 メタルスライムというよりキングメタル 万歳しながら運転するハーレー


 
北アルプスと呼ばれる飛騨山脈。
そのふもとにある道の駅「ロック・ガーデン ひちそう」で休憩した。
施設のすぐ裏手の崖下にはエメラルドグリーンに輝く飛騨川が流れており、
美しい緑に囲まれた施設だ。

すぐ隣には「日本最古の石博物館」という巨大なメタルスライムのような建物があり、
20億年前の石が展示されている。
恐竜が生きていた時代が2億3000年前といわれているので、それより更にずーっと
昔からあった石なのか。
すごいな。地球の意思が具現化したものみたいだ。石だけに。

さらに進む。
前方には5台ほどのアメリカンバイクでツーリングする人たちが。
ハンドルをカスタマイズし「万歳」をするようなアップハンドルにしてるのも
いたのだが、すげえ運転しずらそう。

しばらくそのバイクの後ろをのろのろ運転していたが、やがてまた眠くなった。
「次にコンビニがあったら一休みするか」と思っているときに限って30分レベルで
何もなかったりする。
ま、旅行あるあるだね。

地元の寂れた小さなスーパーがあったので立ち寄った。
惣菜コーナーに揚げたての小さなチキンカツがあったので、小腹がすいたときのために
ゲット。あとはポカリと氷を買った。

この氷、凄まじいもので、製氷機のサイコロ状の氷をビニール袋に入れて
何日も経ったような、全てが合体してもう割れない、一体型の氷になっていた。
一人用の小さなクーラーボックスに入れてもハミ出してしまう。
仕方ないのでクーラーボックスの蓋を開いた状態にするしかなかった。

しかもそこから少し走ったところにローソンがあり、ロックアイスがもっと安く
売られていたという体たらく。やっちまった。
ま、旅行あるあるだね。

2019/8/6 09:54  [1498-5596]   

付知峡の入口の到着 流しそうめんが気になる 湧き水でラムネが冷えてる それでは滝めぐりに出発♪


 
国道を離れ、やや狭い上り坂をどんどん上っていく。
その途中「おきな」と書かれた一件の食堂の看板を発見。
そばや炭火焼がウリで、どうやら崖の下に店があるようだ。
ふむ、帰りに寄って昼食にすることもできそう。
チェック!

目的地の付知峡はもうすぐだ。
途中、2箇所ほどのキャンプ場を発見。
林に囲まれていると、直射日光に当たらず快適なキャンプができそう。
朝とか、日光がいきなりテントに照射されると、内部温度が急激に上昇して
めっちゃ大変なのだ。
もうひとつ言うと、沢の近くでキャンプすると虫とかがすごい。
蚊とかアブとか、ランタンの明かりや白系色タープに誘われて、すんごい数の虫に
襲われてしまう。そうなるともう蚊取り線香なんていくつあっても効果なし。
王蟲の群れに襲われる巨神兵のようにひとたまりもないのだ。

坂を上っていくと広い駐車場があり「ようこそ不動滝へ」とかかれた門が。
どうやら付知峡に到着したようだ。
不動滝は付知峡の中にある有名な滝らしい。
売店・食堂もあって便利。観光客もけっこういる。
ここでは流しそうめんも食べることができるらしい。
食堂のテラスで、店の奥から流されるそうめんをすくって食べるというもの。
あー。いいねえ。すごくいいねえ。

そんな様子を見てたらちょっと腹が減ったので、先ほどゲットしたチキンカツを
腹に入れておいた。ファミマでいうファミチキみたいなもので、小腹を満たすのに
ちょうどよかった。

遊歩道の入口には湧き水が流れており、自由に汲むことができる。
ていうか湧き水で流しそうめんとか、かなり魅力的だ。
とりあえずクルマから保温マグを持ってきて、その湧き水をたっぷりと入れ、
カラビナを使ってショルダーバッグに下げておいた。
たぶん遊歩道をバリバリ歩くことになるだろうから、水分補給は必須になると思われ。

遊歩道を沢に向かって下っていく。
小さな沢をまたぐが、その小川の水がいちいちキレイ。
手を漬けてみると冷たくてとても気持ちいい。
水はきわめて透明で、ふつうにモリアオガエルとかサンショウウオとかいそうだ。

https://www.youtube.com/watch?v=aKkpp9J8
l2Q


澄んだ水と木漏れ日の光が似合う歌。
アニメの内容はともかく、ねこのような生物がやたら可愛かった。

2019/8/7 17:23  [1498-5597]   

いたるところにこんな沢が 何気ない土手にセンスが光る 不動の滝 すずし〜ぃ♪



木々が直射日光を遮ってくれるので体感的に涼しいのだが、やはり汗が滲んできた。
アップダウンの激しい山道を歩くのだから仕方ないか。
子供の頃は近所の山を飽きるまで走り回っていたんだけどな。
寄る年波には勝てんかのう。えほっえほっ・・・げふぅ!(吐血)

しばらく進むと、だんだん水の音が大きくなってきた。
近くに滝があるようで、その音のする方向へ進んでいく。
すると、切り立った崖に滝が見えた。
おお、これが不動の滝か。

けっこうな水量で迫力がある。
マイナスイオンたっぷりで他の所より気温が2〜3度低く感じられた。
滝を背景にできるベストポジションで他の客を気にせずに何枚も自撮りするカップルが
沸点を低くさせているのでプラマイゼロか。

近くにお不動さんがいたので、お参りをした。
「良縁に恵まれますように良縁に恵まれますように良縁に恵まれますように・・・」
いや、そういう願いは神社でやれよ。

先に進むと、自由に休憩できる東屋があったのでベンチに腰掛けて一休み。
保温マグの水がこの上なくうまい。
首に巻いたタオルで顔の汗を拭く。

2019/8/8 10:15  [1498-5598]   

仙樽滝 所々に花畑も 整備された快適な歩道 迷路みたいで迷子になりそう


 

進んでいくと、今度は吊り橋があった。
金属製のワイヤーで頑丈に作られた橋だが「3人以上で渡らないでください」と
書かれてある。なかなか不安を煽るじゃないか。
マツコみたいな人が2人で渡って崩落したらどうするんだ、とかつい思ってしまう。

吊り橋の上から仙樽滝を見ることができた。
さっき見た不動の滝より幅が広く、迫力がある。
いいねー。サイコーだねー。
なんて感じで吊り橋の上から写真をバシバシ撮っていたが、後方で他のヒトが
吊り橋待ちをしていたので、そそくさと渡り切った。
もちっと長居したかったが、まあ仕方ない。
以前は滝壺まで侵入できたらしいが、落石などの理由でこのときは立入禁止だった。
こんな所で川遊びとかできたらすげえ楽しいだろうな。

さらに進むと、歩道の脇にゆったりと流れる水路が。
この水路は水道としてふもとの集落に利用されているのだそうだ。
添加剤なしの天然水をいつでもナンボでも飲めるのは本当に羨ましい。
整備された遊歩道で、とうとうと流れる小川やきれいな花畑を心行くまで堪能した。

2019/8/8 10:19  [1498-5599]   

炭火焼き料理屋 おきな 奥に見えるのがテラス席 なんか素敵な雰囲気


 

駐車場に戻ると、ちょうど正午になっていた。
汗だくでへとへとだ。
入口脇の食事処で昼食にしようかな。

入口のメニューを見る。
流しそうめんは2人以上じゃないと注文できないので却下。
じゃあ他の、なんか冷たいやつがいい。
ざるそば850円、天ざるそば1500円 山菜天ぷら御膳2500円 いわな塩焼き膳 1800円
・・・高い。いくら観光地価格とはいえ、高すぎるだろ。

滝を散策してへとへとになって戻ってきた家族連れやカップルを目当てにしているのが
よくわかる。
もう他の所に行きたくないから、ここで食べるしかない。
子供や彼女が疲れきっている絶妙のタイミングの所にある食事処だからな。
つまり値段を釣り上げても客はバンバン入ってくるわけだ。
なかなかボロい商売してるな。これが立地の勝利。

そんなヘタレな奴らとは違う。
そう主張するように、他へ行くことにした。
クルマで山を下っていくと見覚えがある「おきな」という食事処の看板が見えた。
ここに来る途中で覚えておいてよかった。
狭くて急な下り坂をなんとか下り終えると、店はすぐにあった。

意外にも最近できた店らしく、とても清潔感のある店内だ。
お客も数組いて、みんな楽しそうに網焼きをしながら食事をしていた。
外にテラスもある。こんな日は外で食べれたら最高じゃないか。

可愛らしい割烹着のウエイトレスが現れた。
「いらっしゃいませー。お一人ですか?」
「そです。テラスで食べたいのですが、いいです?」
「かしこまりました。空いているお好きなお席へどうぞ。あとでお茶をお持ちしますね」
外のテラス席へ行くと、誰もいなくてのぼるの貸切だ。
なにこれ超最高。

2019/8/9 09:41  [1498-5600]   

イワナのいけす 流しそうめん専用ドック ステキなランチじゃないか! なんとダブルごはん!



ざるうどんとたけのこご飯大盛を注文した。
提供まで時間がかかるという事なのでテラスを散策してみた。
フットサルができるほどの広いテラスには、屋根付き客席の他にもイワナのいけす、
その焼き場、そして流しそうめん用の場所があった。
流しそうめんは長い水路を流れてくるタイプではなく、半円状の深い器のグルグルタイプだ。
ただし、まだこの時期は提供されていなかった。

「おまたせしましたぁー」
ウエイトレスが注文の品を持ってきてテーブルに次々と並べた。
ざるうどん、たけのこご飯、漬物、小鉢、薬味とつゆ。
おお、うまそう。
「ごゆっくりどうぞ〜」

さっそくいただきます。
うどんは半透明でむっちりとした歯ごたえ。
半透明なうどんとは珍しい。厳選された素材で大火力で茹でなければできないという
非常に高度な技術を要するうどんである。
たけのこご飯も、シャキシャキしたたけのこの食感が粘り気の強い米とベストマッチ。
所々にあるおこげがまた絶品。ちゃんと釜炊きしてるのだ。
なんかやたら美味しい。なにこの店。かなりすごいぞ。

「すみませーん、コレ・・・」
ウエイトレスが再びやってきて、たけのこご飯が入った茶碗をテーブルに置いた。
おかわりは注文してないよ、というと、
「ご注文は大盛りだったのですが、間違えて並盛でオーダーしてしまいまして、
これがその大盛りぶんのごはんです」
なるほど。そういうことか。ドジっ娘メイドみたいで可愛いじゃないか。
「申し訳ありませんでした。すこし多めに盛っておきましたのでw」
ワーイ。間違えたとはいえ、それを補って有り余るサービス。素晴らしい。
ここで「てへぺろ♪」とか言って舌を出したりなんかしたら、完全に惚れたね。

これだけ食べて864円。安っ!
さっきの付知峡入口の食事処だったらざるそば単品しか食べれない値段。
いやー、ここで食べて大正解。
最高にうまいうどん、たけのこご飯、そして何より嬉しかったのが、
「お茶をお持ちいたしましたー。熱いのでお気をつけてくださいね」
のぼる専属のメイド!(メイドじゃねーよ)

大満足で店を後にした。
食事処「おきな」は素敵な店。またいつか来よう。

2019/8/9 09:48  [1498-5601]   

下呂温泉 幸乃湯 下呂温泉のストリート


 
富山に向かう飛騨川に沿って走っていると、川のほとりにたくさんの温泉ホテルや
旅館が見えてきた。
ここが、群馬の草津、兵庫の有馬と並ぶ日本の三大名泉のひとつ「下呂温泉」である。
近頃は温泉噴出量低下のため近い未来に枯れてしまうのではないか、と懸念されている
らしいが、そうならないことを祈る。

日帰り入浴のできる所をスマホで検索する。
だいたいのホテルは立ち寄り湯可能ではあるが、どこも1000円オーバーなので無理。
ほかになんか安くていい所はないか、と再検索。
下呂温泉は日帰り専門の湯処がほとんど無いのに驚いた。
だがまったく無いわけじゃない。
「幸乃湯」という所が安くてレビューも上々なので、さっそく行ってみた。

川を渡って、JR下呂駅から200mほどの所にあった。
旅館もやっているようだが、どちらかというと地元民が利用する日帰り温泉を
主営業としているようだ。

入口で370円をって脱衣所へ。
安いのには理由がある。ボディソープやシャンプーの備付は無し。
ドライヤーは3分10円の有料。
なかなかのケチっぷりだが、全てのぼるは持参してきたから無問題。
ただし、脱衣所にコンセントは一切無いのでマイドライヤーは使えない。
ひゅー、徹底してるぜ。

ともかく、付知峡でたっぷり汗をかいたから早くさっぱりしたい。
洗い場は昔ながらの銭湯のような雰囲気。
中央に湯舟があり、それをカランが囲う。外に露天風呂があるがちょっと狭い。
いや、広い露天風呂の形跡があったが、いまはそれを潰して規模を縮小したようだ。

壁を仕切った向こう側は女湯だが、上部が空洞になっている。
もちろん壁は背の高い人でも覗けないくらいの高さがあるので心配はないが、
走り高跳びの要領で全力の背面飛びをすれば向こう側に行けそうな気がする。
行ったところでフルボッコにされるだろうが。

ちなみに湯舟は死ぬほど熱い。
1分も入っていられないほどクソ熱い。
ボディソープでキレイにした身体で湯舟に浸かり、それから上がると再び汗を
ドバっとかいてしまう。
たぶん温泉の成分が体内に浸透するよりも、汗で外部に排出するほうが勝っている。
つまり、温泉に入っているのにまるで意味が無いのだ。

もう一度、身体を洗い、湯舟に浸かり、そして次の瞬間、露天風呂の屋外で
外気の涼しい風にあたって極力汗をかかないようにして乾燥。
汗をかかずに身体をキレイにするにはそれしかない。

さっぱりしたところで再び出発した。
温泉街の通りには土産物やファーストフードの店が並び、浴衣姿の客があふれている。
ホテルに泊まって、夕食のあとのうらぶれたひとときに、こういう所でブラブラするのも
悪くないかもしれないね。
そしてホテルの部屋に戻って酒盛り、と。いいねえ。

2019/8/10 12:53  [1498-5602]   

ねこフィットV(さん) さん  

2019/8/11 18:02  [1498-5603]  削除

やっぱひどい渋滞 やけに眩しい富山の夕陽 ア…アクシズが・・・ねーよ クライマックスに相応しい


 

富山に向かって山間部を走るが、やはり渋滞がひどい。
食事後、温泉後、夕方近くとなると、ただでさえ眠くなるのに、思い通りに
スピードが出せないとなると、死ぬほど眠い。
どうしても我慢できず、途中の駐車場で仮眠したり、コンビニに逃げたりしながら
のろのろペースで富山へ向かった。

太陽が沈む頃、ようやく富山市街地に入った。
あとは8号線と合流すれば、新潟まで一直線になるわけだ。
そのタイミングで思った。

夕飯、何にしようか、と。

ほぼ毎日スーパーの半額惣菜ばっかりで、ロマンが無い。
まあ、昨日は奮発してトンテキを食べたが。
この富山あたりで何かうまいものってあったかな。
のどぐろ、という魚がうまい、とみんな言ってるけど、あれは新潟で食えるし。
そうだ、金沢カレーの「チャンピオン」「ゴーゴーカレー」は富山にも店があるし、
新潟では食べられないので、ひとつ食べていこうかな。
あのこってりカレーとソースのかかった細切りトンカツはけっこう好きなんだよな。
そういえば富山ってカレーうどんも有名なんだよなー。
あー、カレーうどんも食べたくなってきた。

食べたいものがありすぎてパニックになる。
こうなったら、奥の手を使おう。

新潟とは逆方向の、高岡方面に向かう。
道路の遥か彼方には夕陽がいままさに沈もうとしていた。
そういやこの旅で初めて夕陽を見たか。
ま、太平洋側なんて夕陽でなく朝陽が昇る方向なのだから、べつにどうでもいいか。

2019/8/11 18:06  [1498-5604]   

うどん万福 超絶大満足定食


 

日暮れと同時に目的地に到着した。
「うどん万福」という店だ。
8号線から少し入ったところにある。
まわりには民家と工場しかない、不思議な店なのだが、富山の中でかなり好きな店だ。

「いらっしゃいませー、カウンターのお席へどうぞ」
おばちゃんに案内されてカウンターの端っこに座る。
客も多く、にぎやかだ。
「うどん万福」はその名の通りうどん屋ではあるが、一番のお勧めは唐揚げだ。
そして二番のお勧めはカレーだ。三番のお勧めがうどんになる。
だが、その全てを網羅できるメニューは存在しない。
それら全てを楽しもうとするなら、何かを単品で食べるしかない。

「すみません、からあげ定食ごはん大盛で」
と言ったあとで
「セットのうどんをカレーうどんに変更してください」
とセット替え注文をすればいいのだ。
まさに裏メニュー。

10分ほどで着丼。
カレーも、うどんも、唐揚げも、全てが充分な量で、存分に楽しめる。
のぼるの食べ方は、まず唐揚げをマヨにディップしながらごはんをかっこみ、
唐揚げが残り2個、ごはんの残りが半分くらいになったら、次に食べやすい熱さになった
カレーうどんをもりもり食べ、そしてカレーだけになったところに残りのごはんをIN!
唐揚げカレー丼としてラストスパート、というわけだ。
こんな大満足で1080円とは、コスパも素晴らしい。
たぶんカロリー的には1080キロじゃ済まないだろうが。

2019/8/11 18:09  [1498-5605]   

とうとう最後の地に到着 静かな夜に佇む 最後の晩餐




店から出ると、もう暗くなっていた。
ああ、食った食った。
さあ、新潟へ向かって、もうひと頑張りだな。

1桁国道は、休日には慢性的な混雑となる。
これは本州だろうが北海道だろうが、例外はない。
日が暮れても、8号線はやっぱり渋滞している。

これは、まともに走るのならもう少し時間をズラしたほうがいい。
そう判断して、富山のPLANT5に立ち寄り、飲み物を買い、その駐車場で仮眠。
1時間ほどしてから再出発すると、渋滞はまあまあ解消されていた。
よし、これで少しはまともに走れる。

富山の8号線は地図で見ると海岸沿いに走っているが、もうちょっと内陸寄りなので
ほぼ8号から海は見えない。
それが新潟に突入したとたんに海ばかりの景色になる。
だから日本海が見えると新潟に入った合図といってもいい。
ま、夜中なので海といっても漆黒の平面としか認識できないが。

そして、ほどなくして道の駅「越後市振の関」に到着した。
えちごいちぶりのせき、と読む。
施設の裏側はJR北陸線のレール、その先は海だ。

とうとう最後の車中泊会場に到着してしまった。
実質、ここがゴールだ。
長かった旅もここで終わりか。

いいポジションの駐車場を探そうとしていたら、いきなり雨が降ってきた。
ええー??
降る予報なんてなかったはずだし。ていうかさっきまで夕陽見れてたのに。
まあ、降ってる事実は認めないとならんか。

平坦で静かな車中泊ポジションに停め、外に出ず運転席からダイレクトにラゲッジルームへ
移動し、内側からトランスフォームをする。
少し面倒だが雨に濡れるよりはいい。

車中泊準備が完了し、車内で柿の種を肴にチューハイを飲む。
クルマの屋根に当たる雨の音がやたら懐かしい。

思い返せば、旅の初日と翌日も雨にやられたっけ。
でもそれからここまで快晴に恵まれたのは、のぼるの旅としては上出来だった。
いつもしみったれた天気が多く、天気が良ければ最高の展望が、という所へ行こうと
するとほぼ必ず雨に泣かされていたからな。
今回は晴天のもと、滝もたくさん見れた。古墳もいくつも見れた。
本当に楽しい旅ができたと思う。

うらぶれていると、辺りが静かになった。
雨が止んだか。
どうやら通り雨だったようだ。

外に出てみると、真っ暗な空の隙間から星が見えていた。
星か。
あの星の輝きも、何百年も前の光なんだよな。
宇宙の大きさも、果てしなくデカく、その向こう側がどうなっているかとか
考えると、なんかどうしようもなく自分の小ささに打ちひしがれる。

だが、だからこそ人生を楽しめるともいえる。
宇宙を旅するのも、日本を旅するのも、規模は違えど楽しむことは一緒。
この旅でやっと都道府県巡りも残すところあと1県だけとなった。
そこをコンプしたとしても、日本には行ってない所がまだまだたくさんあるし、
四季によって見え方がぜんぜん変わる所だってある。


https://www.youtube.com/watch?v=h1AAIE-b
6hU



これだから旅はやめられない。






本日の出費
 自販機サイダー 100円
朝食 マクド 230円
 氷・ポカリ・チキンカツ 今田屋 453円
 ざるうどん・たけのこご飯 864円
 温泉 幸乃湯 370円
 夕食 唐揚げ定食カレーうどん 1080円
 つまみ・飲物 PLANT5 591円

 合計 3688円


楽しかったし、リーズナブルに終われたね。

2019/8/12 02:20  [1498-5607]   

昨晩の雨が嘘のような晴天 道の駅の裏手には線路と海 さあ、朝めし食って帰ろう!

エピローグ



夢・・・夢を見ている。

またあの少女の夢。
髪の長い少女が一人、微笑んでいる。

「結局この旅ではきみに会えなかったな」
のぼるがそう言うと、その少女はゆっくりと首を振った。
「そんなことないよ。きみはもうボク達と会えたんだから」
え、何それ。
どういうこと?
少女は微笑みながら光の彼方に消えていった。



目が覚めた。
晴れた道の駅の朝。
施設の裏で電車が走り、その奥にはキラキラと輝く穏やかな日本海。

いつもと同じように各ドアを全開にして、ウインドウやハッチを遮蔽する
カバーを片付け、走行モードにする。
昨晩の雨水の残りがボディをころころと流れた。
グラスコートのコーティングがささやかにボディの汚れを雨で流してくれたようだ。

さあて、朝めし食って帰るか。
エンジンをかけ、糸魚川のすき屋に向かって発進した。

走行中に思い出した。

夢に出てきたあの少女は「Kanon」というゲームのヒロインだ。
あのゲームは「Key」というゲーム会社が作った作品。

今回「紀伊」半島を旅すると決めていたから、そんな夢を見たのかもしれない。
「ボク達と会えた」というのは「紀伊(Key)に来れた」ことの言いなおしだったのか。

なんだこのしょーもない伏線のオチは・・・


http://animationsong.com/archives/789936
.html


エンディングはkeyの大作にして感動の名作「クラナド」の挿入歌。



              The End of Files....








あとがき

ほんとにしょーもないオチでしたな。
ふつうにKanonを知ってる人ならプロローグの時点で「ああ、Key=紀伊ね」と
オチが見えてたかと。
まあ、只の旅行記だけじゃつらまんので、もうひとつ味付してみました。

今回の旅は半年も前から計画ができたので、かなり緻密に現地を調べてました。
なので朝出発してすぐにすき屋やマックで朝食できたのは偶然じゃないんです。
つまり、早朝からやってるファーストフード店が近くにある道の駅を選んで
そこを車中泊会場に選定していたわけです。

去年の北海道旅は飲み屋から徒歩圏内の車中泊会場を選定してましたが、
今回は朝食を重視したものとなっていた。
それが去年と今年の大きな違いです。

まあ、そのおかげで起きてからの行動が思った以上にスムーズにできましたね。
去年までは、朝起きて、コンビニ探して、クルマの中で食べて、ゴミ捨てて、
など結構無駄な時間を費やしてましたが、そういう事を可能な限り省いたわけです。
コンビニ朝食も、意外と高額になることも多いし。

今回の旅は、去年の北海道と比べてやはり渋滞に苦戦しましたね。
三重の伊勢神宮周辺は、令和へ改元した当日(5/1)というのもあって特にすごかった。
それを過ぎれば他の場所はスイスイかな、とか思っていたけど甘かった。
基本、道路も駐車場も車中泊会場も、どこも混んでたから。

そもそも奈良からの帰路は、舞鶴からのカーフェリーにするはずでした。
舞鶴→新潟(→小樽)のフェリーは毎週月曜日のみ運行するレアなフェリーで、
船旅で新潟まで楽々帰れる予定だったのです。
それを見越して帰りは月曜日に設定して予定を組んでいたのに・・・。
なぜかGWの繁忙期で書き入れ時の5月6日(月)に限って「運休」となっていた。
政府が推奨する「働き方改革」がこんな形で影響するとは!

なので、仕方なく自走で帰るしか選択肢はなくなったわけです。
けっこう辛かったなー。高速を使ってもよかったのだが、高速走行中に眠くなると
休憩施設が限られているので一般道より辛いんだよなー。
だから下道で帰ってきたのです。

もしもGWでなく平日に行けたとしたら、どんなにステキなことだったろう。
ニートやってたときに九州・四国をそういう春先の平日に旅した事があったけど
どこ行っても空いてて楽しかったなぁー。
道の駅で車中泊した時なんて、どの道の駅でも自分一人だけで、
それはそれで寂しかったがw
ちなみに香川でうどん巡りをしたときは、有名な店は平日でも行列ができてた。
休日に行ったならどんだけ長い行列になるのだろうか。


そんなわけで、次回予告。

来年のGWの旅は、いよいよ都道府県巡りの最後の地となる「沖縄」の予定です。
どんな旅になるのか、今から少しずつ計画してますが、どうなることやら。

超!おもしろカッコよく君は刻の涙を見ながら生き延びることができるか・・・




ここまで読んでくれてありがとうございます。
感謝ついでに感想をもらえたなら、とても嬉しいです。
これ以降レスを開放いたしますので、ご自由に書いて下さい。

2019/8/12 02:31  [1498-5608]   

 kas3さん  

旅行記お疲れさまでした。
毎度楽しく読ませていただいております。
滝や古墳重視の旅でしたので、彩浜には会いに行かなかったんですね。
昨日一歳の誕生日を迎えてました。

今度は沖縄ですか!
また壮大なスケールの旅行記が読ませていただけるのを楽しみにしております。
ありがとうございました。

2019/8/15 21:26  [1498-5610]   

>Kas3さん

毎回真っ先に感想を書いていただきありがとうございます。
アドベンチャーワールドは、GWかつ一人で行く所ではないでしょうw
いつか家族で行ければ、と思っております。

沖縄はB級グルメの店がたくさんあるので、とても楽しみにしてます。
離島にもちょっと行ってみたいし、古宇利大橋とか伊良部大橋を渡ってみたいし
シーサーと共に「沖海」ごっこをしてみたいし・・・
秋になったら本格的に計画を練ろうと思ってます。


まだまだ感想受付ております。
次回作のモチベーションにも繋がりますので、一人でも多くの方の
感想をお待ちしております。

2019/8/16 08:34  [1498-5611]   


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